問題を知る手助けに。 SDGsを学ぶ「私の参考図書」5選。希望や知恵を与えてくれる本たち。
読者組織・ハナコラボの中から、SDGsに感度の高いメンバーで結成した、SDGsレポーターズ。Hanako.tokyoでは約1年にわたり、彼女たちが興味・関心を抱く企業やアイテムの取材を行ってきました。SDGsについてはまだまだ勉強途中。取材の前には下準備が欠かせません。これまでのレポートで私が参考にしてきた本を、ずらっとライブラリーにしました。
未来の社会を考えるきっかけになる読書体験。
これまではオーガニックコスメなど美容にまつわることを通して環境問題に興味があったけれど、“SDGs”はHanako.tokyoのレポートを始めてから関心を持ちました。興味に沿うことから無理なく進めつつも、知らない分野を取材するときの準備や参考にと、気がついたらたくさんの本を読んでいて。本と出会うきっかけは、同じように環境・社会問題に強く関心を持つ人がおすすめしてくれること。同時に図書館も有効活用しながら選んでいきました。どの本も、問題提起ばかりではなく希望や知恵を与えてくれるもの。読むことで前向きな気持ちでレポートに挑めました。
1.『WE HAVE A DREAM –201ヵ国202人の夢×SDGs』WORLD DREAM PROJECT 編
「One Young World」日本代表の市川太一さんと平原依文(いぶん)さんが企画・提案したもの。Z世代・ミレニアル世代の若者たちの行動、彼らが描く夢を境界線を越えてひとつにまとめられています。(いろは出版/2,860円)
「国によって抱える問題も様々だということを知りました。夢や希望を持つためには教育が大切であることも実感。」
2.『ファクトフルネス10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド 著上杉周作、関 美和 訳
教育、貧困、環境、エネルギー、医療、人口問題などをテーマに、世界の正しい見方をわかりやすく紹介。人間の本能による偏った思い込みをなくし、正しくデータを読み解く術がまとめられています。(日経BP/1,980円)
「世界は良くなっている事実がわかり社会問題も重く捉え過ぎずにすみました。焦らず小さな一歩を重ねるといい。」
3.『基礎知識とビジネスチャンスにつなげた成功事例が丸わかり!SDGs見るだけノート』笹谷秀光 監修
イラストで解説された早わかりの入門書。基礎知識から、企業が取り組むメリット、SDGsビジネスのつくり方、自治体で導入する際のヒントまで、最新の国内外の成功事例を交えて紹介されています。(宝島社/1,210円)
「視覚人間なので最初に17の目標をイメージで理解するために購入しました。最近はコンビニでも見かけるように。」
4.『グレタ たったひとりのストライキ』マレーナ・エルンマン、グレタ・トゥーンベリほか 著羽根 由 訳
気候変動はすでに危機的状況であると声を上げ続けるグレタ・トゥーンベリさんとその家族が書いた本。“脱炭素”を語るとき、書籍や雑誌で必ず取り上げられる彼女自身の本当の姿が書かれています。(海と月社/1,760円)
「“あなたの家が燃えているときのような行動をとってください”など、ストレートな意見には痛感させられます。」
5.『サーキュラー・エコノミー企業がやるべきSDGs実践の書』中石和良 著
SDGsレポートの世界版!作って捨てる「一方向」型から、使い続ける「循環」型の商品やサービスで経済活動を続けながら気候変動を緩和させる手段を、誰もが知る有名企業の先進的な実例で紹介。(ポプラ社/946円)
「ポイントはCO2の排出を抑えながらも以前以上にストレスがなくなる暮らし方を提案する新しいビジネス。」
Reporter #2…シナダユイ
オーガニックコスメやサステナブルなものづくりの現場を追いかける「ナチュラルビューティハンター」。Instagram(@naturalbeautyhunter131)では、美容レポートを更新中。