いつもの買い物。少し視点を変えてみたら…? 〈東急プラザ渋谷〉のサステナブルなイベント『CHANCE MARKET』でつくり手の“想い”と出会う。
渋谷の複合施設〈東急プラザ渋谷〉では、7月11日まで「物語からはじまる、モノとの出会い」をコンセプトにしたサステナブルなイベント『CHANCE MARKET』を開催中です。イベントでは、産直野菜や果物を、生産者の“想い”や“こだわり”と共に販売するマーケットや、“つくり手の物語”から商品を選べるマーケットを展開。そんな新しい視点でのショッピングを体験してきました。
いつもの買い物に“つくり手の想い”を加える『CHANCE MARKET』。
エコ活動や社会貢献活動へ取り組む〈東急プラザ渋谷〉では、SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」の達成に貢献するイベント『CHANCE MARKET』を開催しています。
イベントで販売される商品のパッケージやキャッチコピーには、生産者・つくり手のこだわりや想いが込められています。商品そのものよりも商品の“物語”に注目し、いつもとはちがう視点でショッピングを楽しめるイベントです。
イベントでは、3つのマーケットを展開。現在は終了していますが、『CHANCE FLOWER』というマーケットでは、茎が短い・曲がっている、花の大きさが小さいなどで規格外となり、市場に出回らず廃棄されてしまうお花を「チャンスフラワー」と名付け、3本セットの花束として提供。決まった価格を設けず、手に取った人の気持ちや感じた価値を募金してもらい、集まった募金は〈一般社団法人渋⾕区医師会〉へ寄付予定です。
港区の虎ノ門にあるフラワーショップ〈hanane〉では、全国から集めた「チャンスフラワー」を1本100円で販売するイベントを、毎週月曜と木曜に行っています。フラワーロスの削減に協力したい人は、ぜひお店ものぞいてみてくださいね。
“中身の見えないパッケージ”で生産者の想いを感じる『CHANCE VEGE & FRUIT』。
そして現在、イベントで展開されているマーケットのひとつが『CHANCE VEGE & FRUIT』です。2階に期間限定オープンした〈旬食彩マルシェ 産直ファーマーズマーケット〉にて、産直野菜や果物を“中身が見えないパッケージ”で販売しています。
パッケージには生産者の想いやこだわりが書かれていて、それらに“共感”してモノを購入するという、新しいショッピングを体験できます。中身の野菜や果物は、日によって変化するそう。なにが入っているのか、ワクワクするのも醍醐味です。野菜や果物をつくった生産者さんの言葉だからこそ、食べ物の魅力がいっそう伝わってきます!
また、〈旬食彩マルシェ 産直ファーマーズマーケット〉には有機栽培で育てられた新鮮なサニーレタスや、規格外の大きな人参などの野菜から、ブランド桃や、メロン、人気のシャインマスカットなどの果物まで、産地直送価格で通常だとありえない破格で購入することも!野菜や果物は日々変わるので、ほしいものがあれば迷わず買うのがおすすめですよ。
さらに数量限定で、“渋谷”にちなんだ「428(シブヤ)円セット」も販売しています。好きな野菜や果物を、4~5つほど選び、袋に詰めて428円でお得に購入できます。
また、7月12日から〈東急プラザ渋谷〉の6階・7階に、こうした産直野菜や果物を使ったメニューを提供する、フードロスなどを意識した〈旬食彩マルシェ〉の新店舗、〈クレンズテラス〉と〈クレンズデリカテェッセン〉がグランドオープン予定なので、そちらもお楽しみに!
〈旬食彩マルシェ〉
■公式サイト
“つくり手の物語”から商品を選ぶ『CHANCE CRAFT』。
そして、もうひとつのマーケットが『CHANCE CRAFT』。〈東急プラザ渋谷〉内の20店舗が、サステナブル・エコロジー・自然由来をテーマとした商品を、つくり手の物語や想いを表現したキャッチコピーとともに販売しています。今回は、その中の4店舗の商品を見に行ってきました。
1店舗目は、5階にある洋服のお直し専門店〈アトリエ・クチュリエール〉。自分が持ち込んだ洋服やバッグなどを、サイズ直しから修理、リメイク、オーダーまでしてくれるお店です。
イベントに出品される商品は、着物をリメイクしたハンドバッグと日傘。この2品は、着物を持ち込んだ方のご両親が着ていた思い出の品をリメイクしたそう。着物の生地は、冬は温かく夏は涼しい、そして軽やかという特徴があり、リメイクに適しているのだそう。自宅に眠っている着物をリメイクで持ち込まれる方も多いみたいです。
思い出の品を捨ててしまうよりも、こうして形を変えて、再び使えるのはうれしいですよね。環境にも優しく、おうちの断捨離にもなるので、こういったリメイクはこれからどんどん広まってほしいなと感じました。
2店舗目は、3階にあるファッションセレクトストア〈KAZURA(カズラ)〉。大人の女性に向けたファッションや化粧品、雑貨などを販売するお店です。
ここから出品されるのは、鮮やかな彩りが目を引く、ヤシの実の種から作られたアクセサリー。このアクセサリーは「象を守り、森林を守り、あなたの耳元を美しく」というキャッチコピーのもと、本物の象牙に硬さや色が似ていることから、象牙にかわるエコ素材として注目されている「象牙椰子(ぞうげやし)」から作られています。
アクセサリーを身に付けるだけで、密猟から象を守り、それによる森林伐採から森も守っていると考えると、何気ない日常もちょっと特別なものに感じられそうです。
3店舗目は、2階にある〈BEAMS JAPAN(ビームス ジャパン)〉。セレクトショップの〈BEAMS〉が、日本をキーワードにした洋服や雑貨などを販売しています。今回イベントに出品するのは、大正時代から昭和初期にかけて女性の着物に使われていた「丸帯(まるおび)」の生地を再利用したバッグ。
丸帯は、婚礼など慶事のシーンで着られ、一番格式が高いとされていた「第一礼装」という着物に使われていた帯です。このバッグは、時代とともに流行が去り、着物屋さんで眠っていた丸帯を生まれ変わらせたもの。シルクでできた繊細な生地をビニールで覆い、美しい柄が見えるように工夫されています。ちなみに、帯を再利用しているので、ひとつとして同じ柄はないんだそうです。
柄は華やかなものの、黒を基調とした色合いなので、あらゆるファッションになじみます。ファスナーで形を変えて、3WAYで楽しめるのも素敵。持っているだけで、いつものファッションに古き良き日本の文化がプラスされます。
4店舗目が、フラワーショップの〈BLANC hanna(ブランハンナ)〉。店内には、生花や観葉植物など、おうち時間を彩る植物がずらりと並んでいます。
今回出品されたのは、お店で販売されていた生花を再利用したドライフラワー。少しだけ見栄えが悪くなってしまったお花でも、お客さんに購入されない限り廃棄されてしまうのですが、農家さんが大切に育てたお花なので、お店でゆっくり乾燥させて生まれ変わらせたのだそう。
花瓶にそのまま飾ったり、吊るしてスワッグにしたりと楽しみ方はさまざま。1年くらいはきれいな色のまま飾れるそうで、それを過ぎてもアンティークカラーに変化し、ちがった雰囲気を味わえます。
『CHANCE CRAFT』は、こうして商品にある“物語”に触れることで、いつもと視点を変えてショッピングを楽しめます。イベントで偶然見つけた商品が、地球の未来につながるかもしれません。
『CHANCE MARKET』
■期間:〜7月11日(日)
■時間:11:00~20:00
■会場:東急プラザ渋谷(東京都渋谷区道玄坂 1-2-3 渋谷フクラス内)
■〈東急プラザ渋谷〉公式サイト