誰かの役に立つチョコレート。 社会貢献できるチョコレートブランド5選。誰かの役に立つチョコレートを選ぼう!

SUSTAINABLE 2021.02.08

チョコレートの原料、カカオの産地は社会問題と縁が深い。またギフトとして誰からも喜ばれるアイテムだけに社会貢献度も大きい。コロナ禍の今こそ、誰かの役に立つチョコレートを選ぼう。

1.日本の観光地を支援。

海外はもちろん国内の客も激減する昨今の観光地。そんな地域の観光産業を守りたいと立ち上がったチョコレートがある。

ご当地キットカット(様々な地域商品あり)地元の名産品の味を使用したキットカット。1商品あたり10円を、日本観光振興協会を通じて全国の観光地域に寄付する。各500円(ネスレ 0120-00-5916)

2.児童労働をなくすために。

カカオ原産地の多くは貧困で、子供も労働力として幼い頃から働かされる場合が多い。その問題解決に役立つチョコレートが注目されている。

1.明治ザ・チョコレート

技術や生活などの農家支援活動をすることで、地域のカカオ豆の生産が持続可能なものになるようサポートする。各220円(明治 0120-041-082)

2.森永チョコレート【マイルドミルク】

年間の寄付に加え、特別期間では商品1個につき1円を、カカオ産地の子供の教育支援や農家の持続的な経営のため寄付する。(森永製菓 0120-560-162)

3.難民のためにできること。

紛争や災害などで国を追われた人への支援は、遠い他国の出来事ではなく、巡り巡って日本にも大きな影響を与える待ったなしの問題。

六花亭

難民を助ける会のチャリティ・チョコレート

北海道〈六花亭〉製造。純益をすべて世界中の難民支援に活用。4種600円(税込)(AARJapan[難民を助ける会]0120-786-746 )

https://choco.aarjapan.gr.jp/

4.医療従事者に寄り添う。

コロナ禍にあって最前線で働く医療従事者の方々へ、感謝の気持ちや寄り添う想いを届けられる。そんなハートフルなチョコレートも生まれている。

メサージュ・ド・ローズペタル・リナブルー

メサージュ・ド・ローズペタル・リナブルー®

売り上げの一部が新型コロナウイルス感染対策をはじめとする日本赤十字社の活動に寄付される。Webでも販売。1,836円(税込)(日本橋髙島屋 03-3211-4111(代))

5.森林環境を守りたい。

地球温暖化やカカオの乱獲のため、現在カカオの生産は危機的状況に。それを持続可能な営みへと変換する動きが始まった。

1.meiji アグロフォレストリーミルクチョコレート

森をつくる農業と呼ばれる「アグロフォレストリー農法」により栽培されたブラジル・トメアスー産カカオ豆を使用。181円(税込)(明治 0120-041-082)

2.チョコレートセレクション m

コートジボワールで日陰樹の植林を実施しながらカカオを栽培。森林保全とカカオの品質向上、収穫量増加を目指す。3種入り2,500円(imperfect 03-6721-0766)

誰かの役に立つチョコレート。

チョコレートの主原料であるカカオの生産地は主に赤道付近。その界隈は政治情勢の不安や地球環境の変化による被害を受けている場所が多い。カカオ農家の貧困に始まり、森林破壊、カカオの栽培やそれを担う人材が今後も安定して継続・発展してゆけないなど問題が山積している。貧困が故に子供は幼い頃から一家の稼ぎ手として働かされるため、学校に行けない。だから文字が読めず、お金の計算もできないので、大人になっても貧困から抜け出すことができない。そんな悪循環を断ち切って、持続可能なチョコレートのある世界を目指そうと解決に乗り出したのが、日本のチョコレートメーカーだ。彼らはカカオの農業指導から森林の管理や灌漑(かんがい)設備、農具のリースや子供の修学へのサポートまで、持続可能なチョコレートの生産のため、様々な取り組みを始めている。

こうした「誰かのため」という動きは、地球の裏側だけでなく、身近なところでも始まっている。チョコレートはどんな人にも喜ばれるギフトだからこそ、様々な問題解決にも一役買うアイテムだ。例えば、コロナ禍にあって売り上げが低迷する観光地支援や、医療従事者などエッセンシャルワーカーを勇気づける品として。世界中の人への支援は、チョコレートが身近なのに、ギフトとして気持ちを伝えやすい特別なアイテムだからこそ実現できたこと。現代におけるチョコレートは、もう単なるお菓子じゃない。これからは地球全体の平和へと繋がる、ひとつのきっかけになるツールだといえる時代が来たのかも。

(Hanako1193号掲載/photo : MEGUMI illustration : Hiromi Chikai text & edit : Kimiko Yamada)

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