ハナコラボSDGsレポート 人気店の裏側に潜入!?〈コスメキッチン〉のSDGsな取り組みを現場リポート。

SUSTAINABLE 2020.11.27

ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足! 毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第11回は、ナチュラルビューティーハンターとして活躍するシナダユイさんが、ナチュラル&オーガニックアイテムを扱うコスメショップ〈コスメキッチン 代官山本店〉へ。店長・山川奈々さんに話を伺いました。

ナチュラルビューティーハンターとして伺った〈コスメキッチン〉の展示会で目にした来春のテーマ「流汗悟道(りゅうかんごどう)」。実は私、これを見た瞬間に”誰かサウナにハマっているのかな?”と浅はかな想像をしたのですが、実際に内容を聞いたらすごくすごく深いテーマで、人によっては涙してしまうのではないか!?とも思いました。
「自分で汗を流し、体験してみることで、 本当のことが見えてくることがある。汗を流し、一生懸命に取り組むことで、道理を悟り、世の中を明るく照らし出すこと。それは、今の私たちの生活におきかえれば、ものごとに愛情を持って取り組み、あるべき姿を追い求めること。夢中で取り組んで、たどり着く未来は、きっと明るいと信じて」。共感(涙)。

ということで、〈コスメキッチン〉のこれまでの歩みの中で気になったもの、そして現場で汗を流し取り組んできたものにしかわからないこと。リアルな想いを第1号店でもある代官山本店からお届けします。店長・山川奈々さん、よろしくお願い致します!

〈Fatima Morocco〉のバスケットを買い物カゴに。

SDGs 品田さん

シナダ:入り口に素敵なカゴバックを発見!何のために置いてあるのでしょうか?
山川:こちらは2016年に始まった取り組みで、〈コスメキッチン〉で販売するモロッココスメ〈fleur de fatima(フルールドファティマ)〉を手がけている会社とのご縁から、モロッコの職人たちの手仕事で作られる刺繍入りバスケットを〈コスメキッチン〉の買い物カゴにしています。
シナダ:気づきませんでした!てっきりディスプレイかと...。手に持つと馴染んでパリジェンヌ気分に。色々な刺繍があるんですね。
山川:バスケットに施された刺繍は、すべてブランドが支援・雇用しているモロッコ女性たちの手によるもので、お客様からも「欲しい!」「使うほどに愛着が沸く」とご好評を頂いております。
シナダ:”相互発展のためのパートナーシップ”というとお堅くなるところ、かわいさが溢れてマネしたくなっちゃうのが〈コスメキッチン〉らしさでいいところですね。

店舗スタッフの制服は、海洋プラスティックゴミのリサイクル生地に。

山川:私たちが店舗で着ているこの制服は、海洋プラスティックゴミをアップサイクルしたものなんですよ。
シナダ:SDGsの目標にも「海の豊かさを守ろう」とありましたね。シンプルで落ち着いた色味が素敵です!
山川:ありがとうございます。毎年800万トンのゴミが海に流出し、その75%が海底に沈んでいると言われています。私たちは2019年にその環境問題に向き合い開発したのが海洋プラスティックゴミをリサイクルして作られるフィラメント(糸)を利用したサスティナバックであり、2020年の4月には同様の生地を使ったスタッフ制服を採用しています。
シナダ:そうでしたね!マイバックの推奨(ショッピングバックの有料化)も一般に先駆けて取り組んでいらっしゃいましたよね。率先して地球環境のことを考えたライフスタイルの提案をされるなんて素敵です。私たちも追っていかなければ。

〈エティーク〉で艶髪に!テクニックを伝授していただきました。

シナダ:コーディネートでは清潔感を大切にされているそうですが、その分、肌や髪のケアは気にかけてますよね?山川さんのツヤとまとまり感のある髪が目にとまりました。
山川:私がいま使っているのは〈エティーク〉というブランド。液体シャンプー3本分、コンディショナー5本分の成分が固形に濃縮されていて、脱・プラスチックなんです。
シナダ:これ知っています!私も数あるブランドの中から〈エティーク〉が一番イノベーティブ(新しい切り口)という印象。固形石鹸だと侮るなかれ、しっかり濃密な泡立ちですよね!
山川:そうなんです、サステナブルでありながら、きちんと結果も出すブランドさんなんです。私はお風呂上がりにコンディショナーバーを毛先になでつけて、洗い流さないトリートメント代わりにしています。髪にツヤが出て、まとまりやすくなりますよ。
シナダ:なるほど。試してみたいのですが、固形石鹸は溶けるのが心配で置き場所に迷っています...。
山川:従来のものより溶けにくい製法で作られていますが、もし気になるようでしたら生分解性に優れた竹やサトウキビ、コーンスターチから作られたコンテナ(容器)もありますよ。
シナダ:土に還る環境に優しい素材ばかりですね。ではホワイトのコンテナください!

空き容器が資源に。ポイントももらえるうれしい循環。

シナダ:レジの横に木の箱がありますが。
山川:リサイクル界の世界的パイオニア企業である〈テラサイクル〉と組み、今まで焼却されていた使用済み容器をプラスチック資源として循環させる「リサイクルキッチン」という取り組みを2020年から始めています。回収容器も廃材を再利用して作られているんですよ。
シナダ:「つくる責任 つかう責任」ですね。確かに、化粧品は購入して使うときはうきうきするけど、容器を捨てるときは分別に困っていました。
山川:回収できるものであれば、容器1つにつき「GO GREEN MEMBER'S」のポイントを5ポイントプレゼントしています。ぜひご利用くださいね。
シナダ:消費する側もうれしい仕組みですね。拍手!

代官山本店にPOP UPスペースが増設!

シナダ:いつも人で賑わっている代官山本店ですが、店舗内の間隔が広くなった気がします。
山川:こちらは期間限定のPOP UPスペースでして、人気ブランドの世界観や商品の魅力により触れやすいようになっております。実は代官山という土地柄もあってか、新しいものに関心の高いお客様も多く、そういった方にも満足していただけるように工夫しているんです。
シナダ:これからどんな催しが開かれるのか、楽しみでなりません。

いかがでしたでしょうか。店舗での取り組みの一部ですが、知って楽しい、活用したくなるものばかり。現場では隠れた努力の積み重ねだったかもしれませんが、ここから伝わったサステナブルな想いは確実に人から人へとつながり、広がっていると私は思います。「SDGsは難しく考えるものではなく、楽しく向き合う」ということを、〈コスメキッチン〉が私たちに教えてくれた気がします。ぜひ店舗を利用して、楽しく明るい未来をつくる愛情を感じてみましょう。

〈コスメキッチン 代官山本店〉

●東京都渋谷区代官山町19-4 代官山駅ビル1F
●03-5428-2733
●11:00-20:00 不定休
https://cosmekitchen.jp/

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