ハナコラボSDGsレポート 「気軽にZOOMで〈Meguriwa〉のオンラインセミナーに参加!」/ナチュラルビューティーハンター・シナダユイさん
ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足! 毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第3回は、ナチュラルビューティーハンターとして活躍するシナダユイさんが、〈Meguriwa(めぐりわ)〉のオンラインセミナーに参加。「明るい未来が想像できた」という、学びの模様をお届けします。
自分を高める、学びの教科書。
Hanako9月号のタイトルを片手に、「そういう事だったのか...」と思わず頷いてしまった。梅雨の暮れ頃から体調不良が続き、心身ともに閉じ気味だった。心がときめかない、関心が薄くなる、情報に追いつかない(だから自信が湧かない)の負のスパイラルから脱出した瞬間でした。学び終えた後のワクワク感!そもそも“オンラインセミナー”というのは未知の領域で、そこに足を踏み入れたキッカケ(経緯)を、自己紹介を交えお話しします。(キッカケ長ければ飛ばしてくださいね〜)
ナチュラルビューティーハンターとは?
それまではWebマガジンで”エシカルマドンナ”や”オーガニック業界の風雲児”と、やけに騒ぎ立てたタイトルをつけて自主的に自然派のモノ、事を紹介したりしてきました。生業とは違う、趣味のレベルです。できることだけ、好きなことだけをコツコツと。なので肩書き(が、ない!ので)もオリジナル。ナチュラルビューティハンター・シナダユイと申します!
その時から早数年、相変わらず街で生活していますが、社会全体が(企業も含め)環境への関心が高まっている事を肌で感じていたその折に、まさかのHanakoさんからSDGsを等身大でレポートする「ハナコラボSDGsレポーター」にお声がけいただきました。ドキドキ。
初めてのミーティング(顔合わせ)では同じ志を持った、そして個性豊かなメンバーに巡り会い感慨深い!そう思ったのも束の間、SDGsとは”やけに目標が多く、その全てを実現したいという途方もないもの…”という程度の知識にまたしても不安に駆られまくり、本を2冊準備。友人に勧められた『ファクトフルネス』(これはちょうど1年前に図書館で予約したものの70人待ちだったため、半ば諦めオーディオブックで聴き始めたら、いいタイミングで順番が回ってきて借りる事ができたんです。ラッキー♪私は活字の方が情報を咀嚼出来るタイプのよう)は世界を正しく見ること、歪んだ考え方になりがちなのを矯正してくれてとても役に立った。環境や貧困等々の問題は正直とても複雑で、悲惨なニュースに目がいきがちだが、全体としては世界は良くなっていると言う事を念頭に置いて、やはり重く捉え過ぎず出来ることから取り組んでいくのがいい方法だと思えた。
ちなみに数字やデータも正直苦手な方なので、視覚的に理解できる『SDGs見るだけノート』もパラパラっとめくり、冒頭のページにあった個人レベルで出来る事=意識改革”【1】イベントに参加しよう”にハッとし、ミーティングでHanakoさんのひと押しも得られて素直に興味のあるイベントへ参加してみた。
実は以前も『CSRはつらいよ』(のちにこのイベントを同じ「ハナコラボSDGsレポーターズ」の藤田華子さんの会社が主催してたと知る。笑)という興味のあるイベントへ参加しよう試みたが、会場でディベートあり&同伴が見つからずで勇気が持てず、ギリギリで断念。そんなこんなもあり、最初の最初だからちょっとだけ負担を減らしたいなんていう…(横着でごめんなさい)。今回は、以前から知人が進めてきたプロジェクトがコロナの影響で幾度となく開催が見送られたりと困難の末、ZOOMでの開催となったのを聞き、これなら気軽に参加出来る!と、パソコンの前に向かった。それでもやはりZOOMは慣れず、始めはあたふた。
〈Meguriwa〉のオンラインセミナーに参加してみた。
SDGsを実現するサステナブルアクションとして存在感を増す「サーキュラー・バイオエコノミー 」。2つの新しい経済を推進するプロジェクト〈Meguriwa(めぐりわ)〉がオンラインの特別セミナーを開催します。はじまり、はじまり〜。(拍手)
第1部は高田克彦氏(木材高度加工研究所 所長)が40枚の資料と共に、
・地球の限界
・気候変動の転換点(取り返しのつかないポイント)
・炭素循環
・バイオエコノミー
...についてお話。
アカデミックな雰囲気で始まった。ちなみに、詳しいことや話の流れは参加していないと伝わらないかも知れませんが、高田先生が発した”想い”の部分に共感や「なるほど〜」と思う部分が多々あり、それを感想としてピックアップしていきたい。例えば、学ぶにあたって「地球を救うんだ!」というヒーローめいた意識<身近な愛する人(親や子)とこの地球でどう生きていくのか?という風に考えるそう。早速いい話。
最初は2100年まで何もしない場合と、+2度に抑えた場合の資料の閲覧で軽くびびらせ(笑)。気候変動が進むことで、海洋の酸性化が進むという風に全ては関連していて、すでに色々な悪いこと(地球の限界ポイント=プラネタリーバウンダリー)が数多く起こっていることを知ります。なので気候変動だけではなく、バランスよく学ぶことが必要だと。
緊急度も計算できるがそれはさておき…、先生曰くこのような論文は日本語ではほとんど出ておらず、他国の人は英語が母国語でなくても積極的に論文に目を通しているのだとか。関心を持って、論文を見ている姿を我が子に見せる。これも大切なSDGsのステップなのです。
そして日本には炭素の循環が可能な木に囲まれた国であるにも関わらず、現状うまく利用できていないんだとか。そのため、”モノ作りの”全体を包括した新しい上位概念(=新しい価値)として"バイオエコノミー"を進めて行きましょう、という取り組みをしているそうです(随分飛ばしているかもしれません、すみません)。普段なかなか触れることができない内容を、オンラインを通して聞くことができました!!
2部構成、後半はコスメやアパレル!
第2部は実際に現場で活躍している人たちが登場。サーキュラーまたはバイオエコノミーというと、商社さんが絡んできて大きな話になりがちだが、そうではないやり方もあるということの紹介だ。
清水 篤さん(株式会社キャライノベイト)
〈WANOWA〉というプロジェクトで「香りを通じて日本の魅力を後世に残す」ことを目指している。
石川県のゆず、加子母のひのき、京都の和束茶の製品ができるまで、また生産者さんとの取り組み(売り上げ2%を農家に還元、その一部で植樹をする。地元との繋がり)の循環図を見せてもらった。
有名な産地に目が行きがちだが、小さくてもきちんと有機で栽培しているところを選び、循環を実践させているのが面白い。これは言う程簡単ではない。経験上...わかりみが深いです。香りに関する質疑応答の回答で、お茶は”高いものほど香りが弱い(えぐみも少ない)。安いものほど香りが強い。”というのは、普段自分もいろんな自然派コスメを試していて確かに思い当たる節があった。
内田 光治さん(株式会社内田染工場 代表取締役)
茶畑 ゆかさん(ucou Co.代表)
東京にある老舗の染め屋(製品染め)で日本を代表する数多くのコレクションブランドの染めを担う内田染工場さんが立ち上げたオリジナルプロジェクト〈UCHIDA DYEING WORKS〉。”新品より面白い”をテーマに、古着(個人のもの含む)や企業のB品など、モノを作らずに循環させていくことにチャレンジされています。アパレルの製造業は化学薬品の使用量がトップクラスと言う悪名高き分野ですが、自分たちの特性を活かしながら何ができるかのという決意表明でした。かっこいい!
「再構築シャツ」はどう見ても手間がかかる割に価格がお安い!解体などは縫製に卓越している主婦(私の身近にもいる、いる)に外注したりと、win-winな関係でやっているようです。面白いサイクルですね。大量生産・大量廃棄が当たり前だった業界が、コロナを機に服の価値も変わりはじめましたが、創る側の意識が高くて、イイものが生まれると言う希望みたいなものを見させていただきました。
この会の主催者さんの”現場、ブランドさんがジレンマの中で戦っている姿をユーザーに共有していくのが正しいのではないか”という言葉も、この参加型セミナーの意図を感じて非常に納得しました。普段は神田の〈ROSY〉でセミナーをやっているそうです!興味がある方は是非!
視聴を終え、とてもワクワクした気持ちなったのはこんな素敵な循環型の取り組みをしている人たちがすでにいた!と言うことを知れたから。参加者さまのお言葉を借りて言うならば、“日本にしかない感性を結集させていくことでもっと面白くなっていく...”そんな明るい未来が想像できたのです。学びってこんなに楽しいものなのですね。この機会を与えてくれたみなさまに感謝しています。