新鮮魚介、鳥取カレー、砂の美術館、浦富海岸……食べて・遊んで・癒やされて鳥取を大満喫! 【鳥取砂丘コナン空港発着】山陰グルメに鳥取砂丘、三朝温泉を巡る1泊2日のドライブ旅行。 LEARN 2021.03.27

日本海を望み、豊かな自然と食に囲まれた鳥取県。東から西、そして山間部と広範囲に観光スポットが点在するため、ドライブでの観光が便利です。鳥取砂丘コナン空港を発着地点とし、王道観光エリアの「鳥取砂丘」周辺と、世界屈指のラドン温泉と呼ばれる「三朝温泉」を巡る観光コースをご紹介します。

旅の発着地点は〈鳥取砂丘コナン空港〉。

〈鳥取砂丘コナン空港〉からスタート!『名探偵コナン』の原作者として知られる青山剛昌先生が、鳥取県東伯郡北栄町出身ということで、空港内には『名探偵コナン』にまつわるオブジェなどがあちらこちらにあります。

一通り撮影したら、1階到着ロビーにあるレンタカーのサービスカウンターへ。観光スポットが点在する鳥取では、車での移動が便利! レンタカーを借りて、1泊2日の旅行をめいっぱい楽しみましょう。

〈鳥取港海鮮市場 かろいち〉で山陰の新鮮魚介に舌鼓。

〈鳥取砂丘コナン空港〉から車で約5分、〈鳥取港海鮮市場 かろいち〉に到着します。早速、山陰の海で獲れた新鮮魚介を味わいましょう。

〈鳥取港海鮮市場 かろいち〉は、目の前の賀露港で水揚げされたばかりの新鮮な魚介類を売る市場と、海鮮料理を提供するお店などの12店舗が入る複合施設です。

市場で売られている魚介の安さと新鮮さに驚きます。自分用や家族のお土産に、直接配送することも可能。首都圏への配送なら翌日には届くそうです。

山陰と言えば松葉がにを思い浮かべますが、漁期は11月〜3月頃。そのため、これからの季節で特におすすめなのが、県外に出回ることの少ないモサエビです。弾力のある食感で旨みが強く、甘みは甘エビ以上と言われていますが、鮮度劣化が早いため地元でしか味わえないんだそう。この機会に堪能しましょう。

〈鳥取港海鮮市場 かろいち〉
■鳥取県鳥取市賀露町西3-27-1
■0857-38-8866
公式サイト

お土産におすすめなのが〈とうふちくわの里ちむら〉の豆腐ちくわです。豆腐ちくわは、江戸時代に鳥取県東部で生まれた郷土料理で、木綿豆腐と白身魚のすり身を7対3の割合で混ぜて蒸し上げています。

豆腐の香りがふんわり、繊細な味で噛みしめるほどに魚の旨みが広がります。最近はタンパク質豊富なヘルシーフードとしても注目されているんだそう。定番の「豆腐竹輪・蒸し/焼き」に加え、鳥取県産食材を練り込んだ商品や、おつまみにおすすめのちくわなど種類豊富なので、どれを買おうか迷っちゃいます。

〈とうふちくわの里ちむら〉
■0857-32-2220
公式サイト

安くておいしい港の市場料理を味わえるのが〈お食事処いか太郎〉です。鳥取の夏を代表する甘みが強くて濃厚な「白イカ」や、その日獲れの海鮮を味わえます。

多くの人が注文するという「名物いか丼」は、いかの刺身と甘口醤油で味付けたいかの沖漬けの2種類を楽しめます。ぷりっぷりのいかは、ねっとり濃厚な味わい。もさ海老の刺し身は追加で注文。歯ごたえの良さと甘みに感動しました。

〈お食事処いか太郎〉
■0857-31-4649

鳥取旅行の王道!〈鳥取砂丘〉を満喫。

絶景ポイント「馬の背」。
絶景ポイント「馬の背」。

鳥取県を代表する観光地〈鳥取砂丘〉も外せません。〈鳥取港海鮮市場 かろいち〉から車で東へ向かうこと約10分、市街地に突如広大な砂丘が現れます。

東西16km、南北2.4kmに広がる広大な砂丘で、観光可能な砂丘としては日本最大です。昭和38年に国立公園として指定、さらに砂丘一帯が天然記念物に指定されています。

起伏の大きさがよくわかる、絶景ポイント「馬の背」までは歩いて約15分。行きは下りですが、帰りは上りが続き、汗ばむくらいなので、水分を持っていくことをおすすめします。

〈鳥取砂丘〉
■0857-31-4650
公式サイト

鳥取砂丘では、散歩だけではなくアクティビティにも挑戦できます。おすすめは〈らくだや〉のらくだライド体験。らくだに乗って、砂丘の上をのんびりと散策できます。

らくだに乗るのがはじめてでも、スタッフの方が先導してくれるので大丈夫。5頭のらくだが活躍していて、らくだによって性格も違うんだとか。乗馬とはまた違った乗り心地を体験できますよ。

〈らくだや〉
■0857-23-1735
公式サイト

世界初! 砂像を専門に展示する美術館〈砂の美術館〉。

鳥取観光-32

〈鳥取砂丘〉とあわせて訪れたいのが、〈砂の美術館〉です。コンセプトは「砂で世界旅行」。毎年テーマを変え、世界各国から砂像彫刻家を招き展示を行なっています。

2021年3月1日〜2022年1月のテーマは「チェコ&スロバキア編 ~盛衰の歴史と神秘の残影を訪ねて~」。おとぎ話のような街並や雄大な自然などの観光地と、長い歴史の中に眠る出来事や神秘的な伝説を持つ二国の二面性を鑑賞できます。

砂だけで作ってるの……!?と、驚く芸術作品の数々。

砂像は水で固めた砂の塊から、彫って作品を創りあげます。毎年1月頃に会期を終え、砂像を壊してもとの砂に戻し、そこから4月のオープンに向けて再び制作を行うのだそう。こんなに美しいのにもったいない……と思ってしまいますが、限られた期間しか存在しない、儚くも美しい造形が砂像のもつ大きな魅力なのかもしれません。

〈鳥取砂丘 砂の美術館〉
■鳥取県鳥取市福部町湯山2083-17
■0857-20-2231
公式サイト

浸かってよし、飲んでよし、吸ってよし〈三朝温泉〉。

〈砂の美術館〉から山陰自動車道に乗り、車で西へ約1時間。昭和レトロな雰囲気あふれる温泉街〈三朝(みささ)温泉〉に到着します。

開湯から850年以上経ち、世界屈指の放射能泉と言われている三朝の湯。諸説ありますが、三晩泊まって三回朝を迎えると、どんな難病も治ると言われているところから三朝の名がついたんだそう。高濃度のラドン含有量を誇り「浸かって、飲んで、吸って」効能を感じることができます。

旅館に泊まって、ゆっくりと疲れを癒やすのも良いですが、三朝温泉街の様々な場所には、公衆浴場や無料の河原露天風呂、足湯、飲泉場があるので、温泉街を散策するのも楽しいですよ。

〈三朝温泉〉
■鳥取県東伯郡三朝町三朝
■0858-43-0431
公式サイト

1000坪の日本庭園と12種の湯巡りを楽しめる温泉旅館〈三朝館〉。

三朝温泉を流れる三徳川の清流沿いに建つ〈三朝館〉。白壁に瓦屋根を配した城郭風の純和風旅館です。

温泉露天風呂が付いたお部屋や、和室にツインベッドを入れたお部屋など、全部で6タイプの客室から選べます。それぞれの客室からは、庭園や川景色など、四季折々の表情を楽しめます。

特筆すべきは、1000坪の日本庭園があること。館内随所から趣の異なる庭園を眺められます。

三朝随一の湯量を誇る温泉は、自家源泉かけ流しの天然温泉。肌あたりの柔らかな湯が12の湯処から贅沢に溢れます。

閑静な庭園に包まれた「庭の湯」と、源泉の滝を囲む「滝の湯」の2ゾーンに分かれており、朝晩で男湯と女湯が入れ替わります。夜は1時まで、朝は5時半から入浴可能。毎日14:00〜22:00には、女湯限定のバラ風呂も登場します。

無色透明の温泉は、ミネラルを豊富に含んでいるので、飲泉にもおすすめ。胃液膜の血液量が増加し、慢性消化器疾患・慢性気管支炎・胃腸病などに効果があるそうです。空腹での飲泉は、刺激が強いので食後に100ml程度飲むのが良いとのこと。

夕食はモサエビやのどぐろなど、日本海でとれる新鮮な海の幸と季節の食材を会席料理でいただきます。鳥取県産二十世紀梨を100%使用した梨ワインの食前酒から始まり、日本海産ののどぐろや、鳥取和牛のとろたますき焼き、蟹の炊き込みご飯など、豪華なお料理が勢揃い。

朝食はブッフェスタイルまたは和定食で(※和定食のみの場合もあり)。ブッフェでは、鳥取県民のソウルドリンク「白バラ牛乳」や、鳥取和牛を使用したカレー、三朝生まれの三朝米などが並びます。シェフがその場で作ってくれるぷるっぷるのだし巻き卵もぜひトライして。

地元のおいしいものを食べて、温泉に浸かって癒やされて、三朝館では贅沢な時間を過ごせます。

〈三朝館〉
■鳥取県東伯郡三朝町山田174
■0858-43-0311
公式サイト

アトラクション気分で絶景を楽しめる〈浦富海岸島めぐり遊覧船〉。

〈三朝館〉を後にし、2日目は朝から浦富海岸に向かいます。東に進むこと車で約1時間10分、〈浦富海岸島めぐり遊覧船〉の発着場に到着。

日本海の荒波によって形作られた壮大な海食地形の浦富海岸。山陰海岸ジオパークの浦富海岸エリアに含まれ、洞門、洞窟、白砂の浜など、様々な地形を観察できます。

〈浦富海岸島めぐり遊覧船〉では、白砂青松や複雑に入り組んだリアス式海岸など変化に富んだ景観を船長の案内を聞きながら巡ります。1時間のコースでは、波の激しいところを通ったり、岩場に近づいたりと、まるでアトラクション気分。陸から見るのとは、また違った景色を楽しめます。

〈浦富海岸島めぐり遊覧船〉
■鳥取県岩美郡岩美町大谷2182
■0857-73-1212
■運行期間:3月~11月
■運行時間:9:30~15:30 ※1時間毎
■大人 1,400円、小学生 700円
公式サイト

鳥取民芸の器でいただく絶品カレー〈たくみ割烹店〉。

浦富海岸から、鳥取市内に向かうこと車で約25分。鳥取の食材を、鳥取の民芸品で味わうことのできる〈たくみ割烹店〉に到着します。ディナータイムには、しゃぶしゃぶのルーツと言われる鳥取和牛のすすぎ鍋などを提供する同店ですが、ランチタイムは鳥取和牛を使用したみそ煮込みカレーをリーズナブルに味わえます。

鳥取県は、一世帯あたりのカレー消費量が全国1位に輝いたこともあり、カレーを提供するお店も多いんです。〈たくみ割烹店〉で提供するカレーは、食材の90%以上を鳥取産を使用している、メイドンイン鳥取カレー。ヨーグルトに使う牛乳や福神漬けも鳥取産を使用する徹底ぶり。鳥取和牛の甘みがカレーにコクを出しています。

食事を終えたあとは、お隣の〈たくみ工芸店〉にも立ち寄ってみてください。〈たくみ割烹店〉で使用していた民芸品を販売しているので、気に入ったらその場で購入できます。

〈たくみ割烹店〉
■鳥取県鳥取市栄町652
■0857-26-6355

浦富海岸

ランチを終えたら、そろそろ帰路へ〈鳥取砂丘コナン空港〉に向かいましょう。

鳥取=鳥取砂丘でしょ!?と、お思いの方も多いかもしれませんが、鳥取県は食事がおいしくて、温泉地がたくさん。さらに自然の中で楽しむアクティビティも豊富なので、女子旅にぴったりです。

今回ご紹介したのは、鳥取県東部の主要観光地。次回は、西部と山間部の観光地をご紹介しますので、お見逃しなく!

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