わざわざ行く価値ありな絶品イタリアンや瀬戸芸参加のギャラリーも! 小豆島と丸亀城、瀬戸大橋をのんびり巡る贅沢な香川1泊2日旅【前編】。

LEARN 2019.11.21

忙しい日々を送っていると、たまにはのんびりした穏やかな気候の下、おいしいご飯を食べたりゆったりした時間を過ごしたくなりますよね。そんな人にオススメなのが、東京から一泊二日でも行けてしまう香川県・小豆島の旅!今回はアートに触れたり、瀬戸内の食の恵みをいただいたり、女子旅にもぴったりなコースを巡ってきましたのでご紹介します。後編の記事はこちらからどうぞ。

小説家・壺井栄の作品に描かれた郷土料理のランチを。

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東京・羽田空港から朝7時半ごろの飛行機にのって高松空港へ行き、そこから高松築港までバスでアクセスし、港から高速船に乗るとお昼頃には小豆島に到着します。

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小豆島でのランチにオススメなのが、海沿いに佇む〈創作郷土料理 暦〉。

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こちらは『二十四の瞳』などで知られる小豆島出身の小説家・壺井栄の作品に描かれた小豆島の食文化や郷土料理をリサーチし、それをイメージした料理を提供しているお店です。

前菜「太刀魚の背ごし、揚げなんきんふこし、芋ねり」と小鉢「枝豆胡麻豆腐 小豆島産オリーブオイル塩」。
前菜「太刀魚の背ごし、揚げなんきんふこし、芋ねり」と小鉢「枝豆胡麻豆腐 小豆島産オリーブオイル塩」。

今回いただいたお昼のミニコース「はしり」(2,000円、要予約)では、小豆島の代表的な食産業のオリーブをはじめ、醤油やそれを活用した佃煮、また約400年の歴史を誇る手延べそうめんなどを使用。

お造りの「ブリ、鰆、メジカ、スズキ」。
お造りの「ブリ、鰆、メジカ、スズキ」。

地元食材のおいしさを存分に活かした料理の数々を味わうことができます。

揚げ物の「コチ香味揚げ」。
揚げ物の「コチ香味揚げ」。

コースでは壺井栄『この道をとおって』で紹介されている太刀魚の幼魚を骨ごと細かく刻んで酢漬けした「太刀魚の背ごし」や、『暦』で樽職人たちの夜食として振舞われたさつまいもに小麦粉を混ぜて炊いた「芋ねり」など、作品にまつわる料理が多数登場。

(左下)「芋づるの佃煮とままかりのぬか漬け」、(左上)「かきまぜ」、(右)「そうめん」。
(左下)「芋づるの佃煮とままかりのぬか漬け」、(左上)「かきまぜ」、(右)「そうめん」。

店主が島のお母さんなどから聞いてアレンジしたというお料理は、どれもこれも手が込んでいて大変美味しく、小豆島の食文化を知るいいきっかけとなりました。

〈創作郷土料理 暦〉
■香川県小豆郡小豆島町西村甲 1816-1
■0879-62-8234
■11:30~14:00(13:30LO)、18:00~21:00(前日までに要予約)
■月火休(祝日の際は営業)

あの空海も立ち寄った〈碁石山〉で小豆島の絶景を堪能。

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小豆島の地元食材でお腹を満たしたあとは、小豆島八十八ヶ所霊場第二番札所〈碁石山〉へ。標高はおよそ435mです。

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小豆島八十八ヶ所霊場は、真言宗の開祖である空海が修行や祈念を行ったとされる霊場。讃岐国(現在の香川県善通寺市付近)で生まれた空海は、故郷と平安京を往来する過程で、しばしば小豆島へ立ち寄ったといわれています。

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〈碁石山〉は、「山岳霊場」の凛とした空気と抜群の眺望が特徴です。

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近年では、その名称から囲碁を愛好する人々の聖地としても親しまれているほか、絶景を求め訪れる人も増えています。

〈碁石山〉
■香川県小豆郡小豆島町苗羽甲 2254
■0879-82-2181
■8:00~16:00
■無休

『瀬戸内国際芸術祭 2019』参加作品が見られる〈GEORGES gallery〉へ。

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2019年は瀬戸内国際芸術祭が開催され、瀬戸内エリアは大いに盛り上がりをせていました。そんな瀬戸内国際芸術祭2019にて、小豆島に所在する古民家に幾何学模様を描くプロジェクトを実施したジョルジュ・ルース氏の作品を見ることができるのが〈GEORGES gallery〉です。

ジョルジュ・ルース氏の作品。SHODOSHIMA 2018 (C) Georges Rousse
ジョルジュ・ルース氏の作品。SHODOSHIMA 2018 (C) Georges Rousse

ジョルジュ・ルース氏は、廃墟やすでに取り壊す予定となっている建造物にインスタレーションを設置し、錯視などを効果的に活かした独特の世界観を表現するアーティスト(写真家)。

ジョルジュ・ルース氏が撮影を行った現場がギャラリーに。SHODOSHIMA 2018 (C) Georges Rousse
ジョルジュ・ルース氏が撮影を行った現場がギャラリーに。SHODOSHIMA 2018 (C) Georges Rousse

〈GEORGES gallery〉はあえて制作現場(インスタレーションの現物)を残し、ギャラリー+カフェとして運営しています。

SHODOSHIMA 2018 (C) Georges Rousse
SHODOSHIMA 2018 (C) Georges Rousse

こちらはある一点から撮影すると円に見えるよう、金箔を建物に張った現場。ある一点から見ると円なのですが、横から見ると全く円の形をしていないので、不思議な感覚に包まれます。

通常、ルース氏の作品は一連の流れとして完成後に取り壊されてしまうため、こちらは独特の世界観を現場で体感できる大変貴重な現場になっています。

〈KOHIRA cafe〉。
〈KOHIRA cafe〉。

併設されている〈KOHIRA cafe〉にも、栩山孝氏、片山みやび氏の作品を展示。

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小豆島の食材を使った手作りのおいしいタルトやパウンドケーキなどのスイーツのほか、ランチボックスなどの販売も行っています。

〈GEORGES gallery〉〈KOHIRA cafe〉
■香川県小豆郡小豆島町馬木甲 881-9
■080-6725-9494
■10:00~17:30
■不定休

地元産食材を活かした絶品イタリアン〈リストランテ フリュウ〉でディナー。

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オリーブの島として知られる小豆島は、それ以外にもレモンをはじめとした柑橘類や、野菜、ハーブ、海の幸など、数多くの新鮮な食材が集まります。

前菜、オリーブハマチのカルパッチョと季節野菜のマリネ。
前菜、オリーブハマチのカルパッチョと季節野菜のマリネ。

地中海を連想させる美しい風景や自然環境からインスピレーションを受け、それら地元の食材をふんだんに使用してイタリア料理を提供しているのが〈リストランテ フリュウ〉です。

サツマイモとキノコと生ハムのスープ。
サツマイモとキノコと生ハムのスープ。

オーナーシェフの渋谷信人氏は、風光明媚な環境と新鮮で豊かな食材に魅せられ、2011年に小豆島へ移住。翌年の 2012年に同店をオープンすると、こだわりの詰まった料理の数々が評判となり、現在では小豆島の魅力を発信するイタリアンとして地元の人々や小豆島を訪れる旅行者に親しまれています。

イカスミを練りこんだ手打ちパスタ。
イカスミを練りこんだ手打ちパスタ。

今回は前菜、パスタ、メイン(魚or肉)、デザート、自家製パン、食後の飲み物がついた5,400円のディナーコースをいただきました。

オリーブ牛のロースト。きめ細やかなサシ、軟らかくてうま味が強いのが特徴。
オリーブ牛のロースト。きめ細やかなサシ、軟らかくてうま味が強いのが特徴。

オリーブの葉を食べて育ったオリーブハマチを使ったカルパッチョや、オリーブの搾りカスを飼料にして育ったオリーブ牛のローストなど、小豆島ならではの食材を使った料理が目白押し。

新漬けオリーブのケーキと柿のコンポートとミルクジェラート。
新漬けオリーブのケーキと柿のコンポートとミルクジェラート。

正統派イタリアンの技法を使いつつも、地元食材で味わいに個性を持たせ、また見た目にも美しい盛り付けや器を用いていて完成度の高さに大満足。本当においしく、素敵なディナータイムを過ごすことができました。

個人的にはここに行くためだけに小豆島に行く価値があるな、というくらい渋谷シェフの腕に惚れ込んでしまいました。

ちなみに小豆島内に渋谷シェフが手がけるジェラート屋さん〈ミノリジェラート〉もあるので、気になる人は足を運んでみてください。

〈リストランテ フリュウ〉
■香川県小豆郡小豆島町草壁本町 872-2
■0879-82-2707
■17:30~21:00
■木、第1・3水休

全室オーシャンビューの〈ベイリゾートホテル小豆島〉に宿泊。

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宿泊は、全室オーシャンビューのリゾートホテル〈ベイリゾートホテル小豆島〉へ。

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客室やお風呂から瀬戸内海の開放的な景色を楽しめる、最高のロケーションです。

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自家源泉の天然温泉「しょうどしま温泉」を備え、最上階の展望大浴場は前面と天井がガラス張りになっており、眺望も抜群。

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朝食バイキングでは、瀬戸内海の新鮮な魚介類、小豆島の契約農家による無農薬野菜、手延べそうめん、佃煮、オリーブオイルといった小豆島の特産品が並びます。

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豊富に揃う色浴衣を無料で選べたり、ロビーエリアにフリードリンクサービスがあったり、無料貸し出しのゲームが多数置いてあったり、大浴場手前に無料サービスの乳飲料やアイスキャンディーが置いてあったりと、細やかなアメニティサービスがとっても嬉しかったです。

〈ベイリゾートホテル小豆島〉
■香川県小豆郡小豆島町古江乙16-3
■0879-82-5000
公式サイト

穏やかな瀬戸内海を眺めながら、優しく心がほぐれていくようなゆったりとした島時間を満喫した1日目。2日目は瀬戸大橋に登るスカイツアーや香川名物のうどんなどを味わいに行きましょう!

▼後編の記事はこちらから

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