暮らしの中に漢方が生きている台湾。 台湾人は行きつけの漢方薬局がある!インスタグラマー・哈利さん行きつけの薬局〈六安堂國藥號〉へ。 LEARN 2020.12.27

お料理のスパイスから、体の不調の相談まで、台湾人には行きつけの漢方薬局があります。今回は、台湾で活躍するインスタグラマー・哈利(ハリー)さん行きつけの薬局〈六安堂國藥號(リョウアンタンゴウヤオハオ)〉を訪れました。

行きつけの漢方薬局は、暮らしの相談相手でもある。

ハリーさんの買い物のルーティンは、新鮮な食材なら東三水街市場(ドンサンシュイジェシーチャン)と南門市場(ナンメンシーチャン)などの市場へ。漢方食材はなじみの漢方薬局と決まっている。「山椒、コショウなどの香辛料は、漢方薬局の方が質のいいものが手に入ります。漢方薬局のオーナーさんとの雑談でも勉強になりますし」とハリーさんは言う。

漢方薬局は台湾の街中にあるが、中でも有名なのが台北の迪化街(ディーファージェ)だ。20世紀の初頭から、台湾全土から乾物、漢方薬、布などを扱う商店が集まる商業エリアとして発展した。生薬は難易度が高いが、店先にスープキットも並んでいるので、日本人でも気軽に買い物ができる。台湾では日本のかかりつけ医のように、小さい頃から親しんでいる漢方薬局を持つ人が多い。また、大抵の家庭の冷蔵庫には漢方専門のパックが常備されている。体の調子に合わせて煎じたり、スープに入れたりと、自然に漢方薬を使っているのだ。

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特に有名なのは鶏肉を煮込んだスープ。各家庭ごとに味付けが異なっているという。もちろん、お茶でも漢方を取り入れる。菊花茶はその代表格で、そのままお湯を入れて飲んでもいいし、緑茶などとブレンドしても合う。目の疲れなどに作用があるとされている。こんなふうに漢方は、空気のように毎日の生活の中に流れて、みんなの健康をそっと支えてくれている。漢方は、台湾人にとってなくてはならない存在なのだ。

〈六安堂國藥號(リョウアンタンゴウヤオハオ)〉

開業40年以上。薬膳スープキットも販売。漢方クリニック併設。
■台北市中正區寧波西街9號
■02-2391-4567
■9:00~21:00(クリニック14:00~19:00 )日休

Navigator…哈利(ハリー)

哈利(ハリー)さん

台湾で活躍するライフスタイル系のインスタグラマー。日々の暮らしの様々をアップ。料理教室を開くことも。Instagram:@intiwang

※1元は029 3.66円です(2020年10月24日現在)。
(Hanako WELLNESS 免疫力アップBOOK掲載/photo:Zi-chieh lin text:Phoebe wang coordination:Chen Tsuiwen translation:deby tsai)

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