ツレヅレハナコの電車メシ File1 品川から1時間で行ける漁港の町・三崎港で朝ビールと生まぐろ!
ぽっかり予定が空いた1日。どこか知らないところへ行ってみませんか?電車で行けて、日帰りできて、もちろんおいしいものがあるところ。そんな気楽な旅が大好きな食いしん坊・ツレヅレハナコが、お腹いっぱいになる楽しい1日電車旅をご案内します!記念すべき第一回は神奈川県三崎港へ!
ずっと気になっていた
あの海行きの電車に乗ろう!
まぐろのぼりが待っている。
品川駅の京急線ホームに立つと、いつも気になる行き先の電車があった。
「三崎口行き」
これって、神奈川の三崎港まで行くのかー。海だよね。まぐろだよね。ああ、いっそ乗ってしまいたい。
仕事をサボりたくなる誘惑の電車。
もちろん仕事があるので願いは叶わず、いつもぼんやりと見送るだけ……でも!今日は乗っちゃいましたよ「三崎口行き」。月曜日の朝8時、仕事を休んで友人Yとまぐろを食べにゴーゴー!
ローカルバスを降りたら
そこはまぐろの町だった
潮の香りはまだしない三崎口駅。
品川駅から京急に乗り、約1時間。通勤客で込み合った車内がだんだんとまばらになり始め、ガラガラになったころに三崎口駅へ到着。
まぐろ車掌が熱烈歓迎!カモン三崎!
そこから市バスに乗り、港へ向かいます。海に近づくごとに増えるのは「まぐろ」と書かれた看板の店。マグロ漁は昔ほど盛んではないものの、それでもこの店舗数。わくわくしつつバスを降りると、目の前は完全に海だ!
ざっぱーん(イメージ)
さっそく向かったのが、「三崎水産物地方卸売市場」。この中にある食堂で朝ごはんを食べるのです!
早朝から始まり昼前には終わる市場。
2階にある店へ入ると、市場の食堂とは思えないほど明るくきれいな食堂!これは入りやすいわー。
チョークでメニュー。絵がうまい。
「旅に出れば朝ビール」が習慣なので、もちろん飲みますとも。
グラスもあるのに迷わずジョッキ。
ぷっはー!サイコー!今頃、みなさん働いているのよね…ふふふ(これを実感したいだけの平日飲酒)。
ベタと言われてもいい。まぐろが食べたい!
めくるめくメニューの中、私が選んだのは「三崎まぐろ三昧定食」(1680円)。やっぱり三崎に来たならこれでしょ!
この惜しみないまぐろ量!
おお……エッジの効いた刺し身、香ばしいタタキ、ねっとりなめろう、ぷりっぷりの煮こごり、甘辛い皮煮、ごろごろと具が入ったまぐろ汁。たしかに尽くしてます。朝っぱらから申し訳ない!
コロコロに切ってあり食べやすい。
友人Yは、「海鮮気まぐれ丼定食」(1480円)。まぐろ、地魚の漬け、湘南しらすという最強コラボ……きゃー、たまらん!
さっきまで品川駅にいたのに海!
朝食に食べる量と内容ではないと思いつつも、あまりのおいしさに二人とも余裕で完食!窓の外に広がる海を眺めつつ、セルフのお茶でシメます。
ちょっとだけ詳しくなった気分に。
市場の中には、三崎まぐろの立体模型図も。「ハチノミ」ってどこ…とボタンを押すと部位が光って教えてくれる!
地元の魚と野菜がそろう
マルシェでお買いもの
野菜もたくさんありますよ。
てくてく歩いて「うらりマルシェ」で腹ごなし。1階は三崎の魚、2階は野菜を売っています。
あじ、一皿300円ですって!
まぐろの刺し身はもちろん、地元の新鮮な魚介がどっさり。しかも安いわ~。ああ、買って帰りたい!
見たことのないビジュアルのみりん干し。
まぐろの加工品もいろいろ。輪切りのテール(尻尾)のみりん干しって!
めっちゃ長いのはズッキーニ。
2階は地物野菜が並びます。コリンキやパクチーなど、神奈川らしいおしゃれ野菜もいろいろ。
道端で干される鮮魚の干物たち。
海底の魚がみられる半潜水式の水中観光船「にじいろおさかな号」に乗るも良しですが、私たちは周囲を散歩。知らない街をぶらぶら歩くのは楽し。
漁師の網本が営む定食屋で
絶品のあじと金目鯛を!
のれんがTシャツだ!
バスに乗って、「三崎海岸」駅へ。ここから海沿いへ向かった先にあるのが、次のお目当て「漁火亭」です。
座敷が完全に海の家。落ち着く!
網本の店主が営む定食屋さん。まるで海の家のような、リラックスした良い雰囲気~。地元のお客さんたちが続々と入ってきます。
小さめサイズがちょうどいい。
友人Yは、神奈川と言えばの「あじフライ定食」(850円)一択!するとご覧ください、このかわいいサイズ…しかも、サクサクふわっふわ。うまい!
実はコロッケとカレーも食べてみたい。
私は金目鯛の煮つけ定食。「一尾ずつ作るので、ちょっとお時間かかります」と言われつつ、ふとメニューを見ると素敵な文言が…。もちろん「サザエごはんにしてくださいっ」。
都内だと倍額はしそうな大きさ!
ババーン!この立派な金目鯛定食が1200円。すばらしい。地物ならではの新鮮さで、脂ののった白身に甘辛いタレが良く合います。
ちゃんと身も入ってます!
そして、サザエごはん。煮汁で炊きこんだごはんは、うまみたっぷり。+50円でこれを食べられるとは…。
三崎駅売店では活さざえ販売中。
うーん、おいしかった。お腹パンパン。快適な京急にゆられ、のんびり帰宅してもまだ夕方。たまには、こんな休日もいいなあと思うご近所旅なのでした。
今回訪れたお店
〈三崎水産物地方卸売市場食堂〉
■神奈川県三浦市三崎5-245-7
■三浦市三崎水産物地方卸売市馬2F
■046-880-1620 水休
■6:00~17:00(土~19:00)、日5:00~19:00
〈漁火亭〉
■神奈川県三浦市南下浦町上宮田3348
■046-888-0117
■11:00~20:00 火休
※今回紹介した内容は取材時のもので現在は異なる場合があります。