言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第1回~
ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。記念すべき第1回は、なぜこの連載がスタートしたのか、について!
「所信表明」
急に文章が書きたくなった。
いや、書かなければ私の中の何かが壊れる、という衝動につき動かされている。なぜなら、本当の私がこの世から無くなりそうだから。
入社してからそれなりに仕事をしてきて、私のことを認識してくれる人が増えた。テレビに出ている私を見て、それぞれの人がそれぞれの印象を持ち、いろいろなことを言う。しょうがない。そういった存在なのは充分承知。私もついこの間まではただの大学生で、芸能人はそれを引っくるめて表に出ているのだ、言われてなんぼだ、と思っていた。
しかし、一度こちら側に立ってみると、なんと息のしづらいこと。仕事のこと、プライベートのことをあれこれ詮索され、あること無いこと勝手に書かれる。脚色されたイメージが出来上がり、とんでもない速さで拡散する。
「ポッと出の勘違い女、調子に乗って」
「可愛くもなく技術も無いくせに」
火の無いところに煙は立たない、というから、そういった部分が私にあるのかもしれない。浮かれているのかもしれない。
でも、私はもう、一方的に決めつけられることに飽き飽きした。飽き飽きして、嫌気がさして生きづらくなった。生きづらくなった結果、自浄作用を探した。それが「書く」ということ。
誰からも歪曲されず、脚色されることのない、純度100パーセント、そのままの私を受け取ってほしい。だから嘘なく書き連ねていくことにする。それを読んだ上で、私の人となりを一方向ではなく、色んな角度から見てほしい。そんな願いをこの連載に込めている。だから、これは、私に対する世間のイメージへの挑戦であり、抵抗であり、希望の光。
おどろおどろしい話になってしまったが、読む人には「弘中ちゃん、こんな人だったんだ」くらいに感じてもらえれば、うれしいです。てへ。