世界的クラフトジンブームの火付け役/試飲レポ。 ロンドンのクラシカルなジン「シップスミス」がデビュー!
日本でもいよいよ本格的なジンブームの予感⁉ ロンドンで18・19世紀に愛されたクラシカルな味を当時のレシピに忠実に復活させ、世界的クラフトジンブームのきっかけとなった人気ブランド「シップスミス ロンドンドライジン」が、いよいよ日本でも2019年1月にサントリーからデビュー! ブランドセミナーにお邪魔して、ひと足お先に試飲してきました。
誕生秘話! ロンドンで約200年ぶりにジン蒸溜所復活。
「シップスミス ロンドンドライジン」は、創業者3人のほとばしる情熱により誕生しました。それは、なんと約200年ぶりにロンドンにジンの蒸溜所を作る許可をイギリス政府から勝ち取るまでに、熱いものでした。
いまや世界的なクラフトジンブームを牽引する「シップスミス ロンドンドライジン」ですが、誕生は10年前とまだまだ若いブランドなんです。ブランドセミナーでは、誕生秘話が熱く語られたので、その一部をご紹介しましょう!
「生きている人間で、彼ほどジンに詳しい者はいない!」
1720年頃のロンドンには民家の4軒に1軒はジンの小さな蒸溜器があり、200万ガロンものジンが製造されていました。しかし、アメリカのクラフトビールに刺激を受けた創業者の一人サム氏が、幼馴染のフェアファックス氏を誘って業した2009年当時には、小規模なジン蒸溜所はゼロ!
サム氏に「ジンの歴史を、生きている人間の中で彼ほど知り抜いている者はいない」と言わしめるお酒の歴史家・ジャレット氏がマスターディスティラーとして〈シップスミス〉にジョインしてから、彼らの目標は一気に実現へと近づいていきます。
ジャレット氏はチームに加わる条件を二人にこう提示しました。
「ロンドンで新たにジンの蒸溜所を始めるのならば、約200年の歴史を引き継いだクラシックでオーセンティックな芯のあるロンドンジンを作りましょう。そうでなければ私は参加はできません」と。
この想いはまさに二人と同じ!
そこから3人で力を合わせ約200年ぶりの蒸溜所許可を勝ち取りました。まさにロンドンドライジンへのパッションが、世界的クラフトジンブームの扉を開いたと言えるでしょう。
クラシカルな「ロンドンドライジン」って?
かつてのジンは、不純物の香りを消すために甘さを足していましたが、連続式蒸溜器が発明され純度の高いベーススピリッツを作れるようになったことを機に、甘さのないロンドンドライジンが広まりました。その後、そのロンドンドライジンから、フローラルジン、カラージン、スパイシージンなど様々なスタイルのジンが派生的に誕生。
今回、シップスミスが復活させたかったのは、まさに、これらのジンの核的な存在であるオーセンティックな「ロンドンドライジン」だったのです。
約200年ぶりにロンドンに誕生させたジン蒸溜器を使い、18・19世紀のレシピに忠実に作り上げた商品は2つ。
「シップスミス ロンドンドライジン」(アルコール度数41)は、スタンダードなロンドンジンの製法で作られた、力強く複雑でボタニカルの香り豊かな味わい。ジントニックとの相性バツグンで。香りはフローラルと柑橘系、味はレモンタルトとオレンジ。ジンの味わいを決める厳選されたボタニカル「ジュニパーベリー」のほどよい余韻が感じられます。
二つ目は、「ジュニパーベリー」のキレ味を究極まで高めた「シップスミス VJOP」(アルコール度数57度)。通常のロンドンドライジンの数倍のジュニパーベリーを使用し、度数もUPさせたジン愛好家のための逸品です。マティーニにすると驚くほどにハマります。
圧倒的な「ジュニパーベリー」と「シダーウッド」のアロマの中に、かすかなオレンジの風味。リッチな辛味とダークチョコレートの下地を伴うエッジの効いたジュニパーベリーの余韻を楽しめます。
今夜は、創業者3人の情熱によって奇跡の復活をとげたロンドンドライジンで、乾杯してみよう!
サントリー「シップスミス ロンドンドライジン」
■WEBサイト
https://www.suntory.co.jp/wnb/sipsmith/
https://www.suntory.co.jp/wnb/products/0000000111/0000007830/0000025054.html