どちらの人生を選んでも、受け入れるのは自分。 人生最大の決断、出産!覆面座談会で聞いた「産まなかった人」の本音vol.3
出産をするかしないか…女性の人生において、とても大きい決断なのでは?現在50代に差し掛かった子供のいない既婚女性4人に、自分たちの選択、そして今語ってもらいました。vol.1、vol.2に引き続き、お届けします。
今回話してくれた4人は…
本城さん/Webデザイナー。デザイン事務所に勤務後、20代後半で独立。外資系企業勤務で同い年の夫とは、学生時代からの知り合い。32歳で結婚。弟が子だくさんなのも家族内の安心材料。
中村さん/広告代理店勤務。イベント事業の管理職として活躍。30歳で職場結婚。夫は代理店を8年前に退職し、現在は実家の事業を継いでいる、三代目社長。休日はお互い趣味で忙しい日々。
伊藤さん/フリーエディター。キャリアアップのために29歳で大学に社会人編入。卒業後希望の職種で再就職を果たし、数年後フリーに転身。32歳の時に結婚。夫は学生時代からの友人。
大塚さん/飲食コンサルタント。27歳で職場結婚。32歳まで同じ会社に勤務。体調を崩したことをきっかけに退職。その後、職種を専門分野に絞り、仕事を再開。夫は現在海外赴任中。
どちらの人生を選んでも、受け入れるのは自分。
伊藤:この前、父と一緒に旅行したんだけど「いい奴がどんどん死んでいって、生きている意味が見出せなくなった」なんてボソッて言ったの。リタイアして悠々自適に暮らしていて、孫も3人もいて、世間一般から見たら幸せな人でも、そんなふうに考えるんだって。びっくりしながらホッとした。なんだ、みんな一緒じゃんって。私は子供がいないことを、少しネガティブに捉える部分もあったけど、幸せは自分の考え方次第だよな〜と。
中村:何かの対談で、美輪明宏さんが「子供がいることもギフトだし、いないこともギフト」って話をしていたのを思い出した。いたらいたで得ることもあるけど、失うこともあるし、逆も一緒じゃない?
大塚:なんかすごいわかる気がする。昔は、自分と違う境遇の人の良いところばっかり見ていたけど、今は全て両面があるってわかってきた。
本城:自分の人生をしっかり受け止めないとね、とか言って、なんか随分大仰な話になってきたけど(笑)。若い世代の参考になる話ってある?
大塚:できるだけ早いタイミングで、一度しっかり自分の考えを見つめ直してみたらどうかと思う。子供が欲しいか、パートナーとどうしていきたいか、そして自分はどんな人生を歩んでいきたいかって。
中村:今は社会的にも医療的にも選択肢が増えていて、悩むことも多いと思うけど、大事なのは自分自身。どうしたいかを考えて、その先を見据えていけるといいのかもね。自分で選んだ道なら、不正解は絶対ないと思うから。
(Hanako1159号掲載/illustration : Manako Kuroneko text : Mikiko Itakura)