ハナコラボ日記／本山順子の東京さんぽ道　第14回 ミラノっ子とお洒落な大人の街、ミラノ散歩。

ミラノっ子のショッピングスポット、〈ガッレリア〉。あれ？どこかに似てるなぁっと思われた方もいらっしゃるのではないかと思います。そう、ここガッレリアは〈東京ディスニーランド〉のお土産街「ワールドバザール」のモデルになったアーケード。様々な高級ブティックが立ち並びます。〈ドゥオーモ駅〉に降り立った瞬間、スコールに見舞われて慌ててこの〈ガッレリア〉に逃げ込みました。その影響もあり、ものすごい人で賑わっていました。

〈ガッレリア〉に訪れたら是非探していただきたい、この「牡牛のレリーフ」。このレリーフにはとあるおまじないがありまして。モザイク画の牡牛の大事な部分の上で止まらずにかかとで3回転すると幸せになれるのだそう。たくさんの人に囲まれて皆さん挑戦されていました。とても賑やかで楽しい雰囲気。

雨に降られてしまったので、少し休憩できる場所はないかと〈ガッレリア〉内を散策していると、〈プラダ〉の2階にとっても可愛らしい雰囲気のカフェを発見！ここ〈Marchesi 1824〉は人気店のようで、ミラノのイケてる若者で賑わっていました。店内中央に置かれたショーケースやグリーンを基調とした店内の雰囲気も店員さんもおしゃれ！

私はチョコレートケーキとカフェラテを。しっとりとしたスポンジがチョコレートで美しくコーティングされていて、ふんわり香るブランデーとちょこんとのったラズベリーの甘酸っぱさが良いハーモニー。店内からは〈ガッレリア〉もぐるりと見渡すことができてロケーションも素晴らしかったです！ご馳走様でした♪

さっきまで土砂降りだった雨もすっかりやみ、晴れ間も広がってきたところで、〈ガッレリア〉前のミラノの〈ドゥオーモ〉へ！ミラノの街のシンボルマークというだけあって壮大で美しい！なんと400年以上の歳月をかけて建てられたのだそう。145本にもなる尖塔は必見です。といっても下からはどうやってもその繊細な彫刻を見ることはできません。そこで…

なんと、〈ドゥオーモ〉は階段かエレベーターで屋上テラスに登ることができます。私はどれくらいの大きさなのか体感してみたかったため階段で登ることにしました。きっと屋上テラスについた頃にはもうダメ！動けない！ってくらいになっているのだろうと思っていたのですが、螺旋階段をくるくると登り、中二階へついて一番奥のさらに上に登る階段を経て屋上テラスへ！なんとか、もうバテバテ…くらいの感じで登ることができました。笑。ですが屋上に着くとそんなバテバテ感も吹っ飛んでしまうような景色！ミラノの街を一望することができます♪端の方で一休みしていたら、手前の女の子が可愛くポージングしていてほっこり。

下からは見ることのできなかった尖塔の彫刻も屋上テラスではしっかりと観ることができます。ちなみに右奥に見えるのが「世界一醜いビル」っと呼ばれているユニークな建物。

足場が組まれ修復中の箇所もありました。真新しい淡いピンクの〈ドゥオーモ〉も美しい。ミラノのシンボルマークはこうやって受け継がれていくんですねー。

そして中二階も圧巻です！柱の上や壁面に立っている聖人は一体ずつ表情や仕草が違っているんですよー！また、教会の天井部分のステンドグラスも外から見ることができて、その大きさにびっくりさせられます。それではいよいよ中も見ていきましょーう！

〈ドゥオーモ〉の中はなんだか厳しい雰囲気。もちろんたくさんの人で賑わってはいますが、全体的に静かで尊厳な空気感。中心部のステンドグラスが一段と神々しく見えます。

中にはたくさんのステンドグラスがあって、その数なんと55枚！テラスから見たステンドグラスはどこなんだろうと探してみるのもとても楽しかったです。

教会内の一部であるこの祭壇でさえもこの大きさ！〈ドゥオーモ〉の大きさを物語っていますねー！なんとこの〈ドゥオーモ〉のプロジェクトにはレオナルド・ダ・ヴィンチも関わっていたのだそう。尖塔の一番高い位置に金のマリア像が施されており、昔の建築基準法では、このマリア像より高い位置に建物を建ててはいけないという規則があったのだそうです。マリアさまがこのミラノの街を優しく見守られているのですね～。

ほんの少ししか滞在することのできなかったミラノですが、〈ドゥオーモ〉をじっくりと時間をかけて回ることができ、貴重な体験となりました！併設されている美術館にも聖人の石像がたくさん展示してあり見応え十分。ミラノへ来たらダ・ヴィンチの「最後の晩餐」も拝見したかったのですが、2か月先まで予約がパンパン！それは次回の楽しみにとっておこうと思います♪ではでは、皆様も良いお散歩を～♪