思わず息をのむ、名庭×名建築! 【京都】日本庭園を眺めながら和食を堪能できる、おすすめの料理旅館・日本料理店はここ!
京都ならではの日本庭園を眺めながら、和食を堪能…そんな極上のひと時が過ごせる料理旅館・日本料理店とは?Hanako『京都検定。』Book in Book「紅葉の京都、ひみつの庭。」より、庭園デザイナー・烏賀陽百合さんのコメントとともにお届けします。
〈がんこ高瀬川二条苑〉/木屋町二条
庭を流れる水が、高瀬川になる。日本一大きな灯籠、小堀遠州の作庭と伝わる茶庭、虎石などの珍しい石も見どころ。
外から全く想像できない驚きの広さの庭に、さらさらと川が流れる。実はこの流れは鴨川から分水した高瀬川の源流。もとは江戸時代の豪商・角倉了以が構えた由緒ある庭と建物が、気軽な和食をいただける店になっているのはサプライズ。
入り口の山縣有朋「第二無鄰菴」の石碑。明治時代に内閣総理大臣の山縣有朋が別邸にした足跡。「山縣は流れる川を好みました。この庭は彼の理想だったのかも」(烏賀陽さん、以下同)
座敷だけでなく、大正ロマン風のテーブル席の洋館もあり、ランチには月替わりの特別懐石が2,980円から選べる。
窓外に広がる〈がんこ高瀬川二条苑〉の深い緑。クラシックな雰囲気の洋館のほか、蔵を改装した部屋も。15部屋ある個室はどれもガーデンビュー。
季節の台物(小鍋)がついた高瀬川御膳彩(いろどり)3,500円。
店内には大きな生け花が。
〈がんこ 高瀬川二条苑〉
■京都府京都市中京区東生洲町484-6
■075-223-3456
■11:00~22:00 無休
■300席/禁煙
〈白河院〉/岡崎
明治時代に富豪の別荘地として開発された岡崎周辺には、名庭名建築の屋敷が数多い。料理旅館〈白河院〉もその一つ。
庭園は回遊式なので、食後は散策を。
「武田五一の建築から小川治兵衛の庭が眺められる贅沢な空間です」。
室内からの開放的なガーデンビュー。2階からの眺望も見事。
武田五一は京都府立図書館を設計した明治~大正時代の京都の建築家。室内には、十文字の釘隠など、得意とした和×近代デザインが随所に。胡粉(ごふん)を盛りあげて描いた戸板も必見。
一品ずつ丁寧に調理された品が並ぶお弁当のクラシカルな佇まいからも、古き良き時代の京都を感じる。
昼の松花堂弁当3,500円。ほか、本会席6,000円~、湯豆腐会席3,800円、ミニ会席4,700円。
〈白河院〉
■京都府京都市左京区岡崎法勝寺町16
■075-761-0201
■11:00~15:00(14:00LO)、17:00~21:00(20:00LO) 無休 ■50席/禁煙
Hanako『京都検定。』特集では、京都の名庭を多数ご紹介しています。
(photo : Katsuhiko Mizuno, Hidehiko Mizuno (autumn leaves), Kunihiro Fukumori text : Mikako Sawada)