アイデアノートの中身も拝見! 人気イラストレーター・平澤まりこさんに聞いた!愛用文房具と、実際にどう使っているの?
人気イラストレーター・平澤まりこさんに、愛用文房具から、実際にどう使っているかを聞きました。さらに気になるアイデアノートの中身も拝見!Hanako『横浜ロマンティック』Book in Book「GOOD GOOD STATIONERY GUIDE」よりお届けします。
旅先でも電車の中でもすぐ書けることが大事。
イラストレーター・平澤まりこ/雑誌、広告、装画などで活躍する一方、旅の記録などをまとめたエッセイも人気。10月にミルブックスより阿部はまじとの共作絵本第3弾『ねぶしろ』が発売予定。
イラストレーションや銅版画が人気の平澤まりこさん。アイデアノートには、ラフスケッチがあふれているかと思いきや、スケッチとともに美しいテキストも目一杯並んでいた。
ある日のメモ。ワークショップのアイデアや友人を招く夕食会のメニュー予定を同じページに書き出して。
「そうなんです。私、ノートには思いついたものはとにかくなんでも書くし、描く(笑)。頼まれたお店のロゴスケッチや旅のエッセイの覚書、愛犬ペッカのヘンなポーズのスケッチまで同列でずらっと書いています。テーマや仕事別にノートを分けようかと思った時もありますが、このすぐノートに書き出すスタイルが自分には合っているみたい」
こだわりはリングつきのノート。〈トラベラーズノート〉とは、コラボレーションしてオリジナルのリングノートも制作したほど。
ノートは、〈ポスタルコ〉や〈トラベラーズノート〉のスパイラルリングノートなど。「それぞれストックしてあるので一冊が終わったら気分でどれを使うか決めるというラフな感じです。旅に持って行く時には荷物になるので、小さめのノートを選んでいます」
手書きのパリの滞在記と現地のスケッチをまとめた書籍『1カ月のパリジェンヌ』(主婦と生活社)。「ノートの雰囲気をそのまま伝えたかったので、この本もリング綴じにしたんです」
「リングがあるとコンパクトに二つ折りできる。立ったままでも書けるのがいいんです。思いついたら電車の中でも書き留めています(笑)」
書く時のペンは〈STAEDTLER〉の水性サインペン、ピグメントライナーを使用。「このペンは、イラストの本描きでも使っています。0.05と0.1と0.4㎜を使い分け。文字を書くのは0.1㎜ですね」
デスク上にはシンプルなトレー。ペンとチェコの古道具だというペーパーナイフ。トレーは木工作家・山本美文さんのもの。「独特の白漆のニュアンスに一目惚れしました」。
Hanako『横浜ロマンティック』特集では、文房具を多数ご紹介しています。
(Hanako1163号掲載/photo : Nobuki Kawaharazaki text : Kana Umehara edit : Rie Nishikawa)