京都女子旅におすすめ! 【京都】おしゃれな「三条通り」で巡りたい、レトロな魅力の洋館建築5軒
京都には、明治、大正、昭和期にかけて建てられた洋館建築がいっぱい!今回は明治~大正期のメインストリートだった、京都観光にもおすすめの「三条通り」で巡りたい洋館5軒を、京都市文化財保護課・石川祐一さんの解説を交えてご紹介します。
1.〈1928ビル〉
旧大阪毎日新聞社京都支局として昭和3 年に建てられ、設計は日本にモダンデザインを普及させた武田五一。
「星型窓や玄関の照明デザインにアール・デコの魅力が感じられます」(石川さん)。社章をモチーフにした3 階テラスの形状も注目。
〈1928ビル〉
3階は、演劇「ギア」の専用劇場。
■京都府京都市中京区三条通御幸町東南角弁慶石町56
■075-254-6520
2.〈家邊徳時計店〉
時計店として創業、現在は婦人服〈MARcourt〉が入るレンガ造2 階建ての店舗建築。1 階上部の3 連アーチ下に本来あるべき柱がなく「明治初期に日本人大工が見よう見まねで建てた擬洋風建築の流れが見られます」(石川さん)。
〈家邊徳時計店〉
隣は人気チョコ店。
■京都府京都市中京区三条通富小路東入中之町27
■075-754-8815
■11:00~20:00 無休
3.〈SACRAビル〉
不動貯金銀行京都支店として大正5 年に建設。1 階は石貼り、2 階以上はタイル貼りと階層によって表面の仕様が異なり、部分的に見える幾何学的な意匠も可愛い。「大正期には赤レンガ建築の流行は終わり、タイルへと移ります」(石川さん)
〈SACRAビル〉
現在は〈タンタンショップ〉などが入っている。
■京都府京都市中京区三条通富小路西入中之町20
4.〈京都文化博物館別館〉
明治39年に建てられた旧日本銀行京都支店。明治建築界の「帝王」とも呼ばれる辰野金吾と弟子による設計で「赤レンガに白い石を帯状に用いるデザインは辰野式といわれます」(石川さん)。開放的な室内、天井や壁面などの洋風装飾も必見!
〈京都文化博物館別館〉
■京都府京都市中京区三条高倉
■075-222-0888
■10:00~19:30 月休(祝の場合は翌休)
5.〈中京郵便局〉
明治35年に郵便局舎として建築され、今も現役。とはいえ、外壁だけが保存されており、一見2 階建てに見えるも内部は3 層構造。「入口や窓の上部にある壮麗な装飾など、外観全体にルネサンス風の意匠が見られます」(石川さん)
〈中京郵便局〉
限定品もあり。
■京都府京都市中京区三条通東洞院東入菱屋町30
■075-255-1114
■8:00~20:00
(Hanako1131号掲載/photo:Naoshige Narita text:Kotorikai(Yuko Ezumi)