ランチョンマット”不要派”があえて選ぶ! センスと実用を叶える4選|“センスがいい人”になりたくて Vol.5
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雑誌、書籍、WEBメディア等でライフスタイル提案のスタイリングや撮影を行う。リノベーションしたマンションでのおしゃれなライフスタイルを紹介するインスタグラムが人気。うつわ愛好家。ハナコラボパートナー。 Instagram:yukiko130
「なんだか物足りないし……地味だし……」。
何となく手放せない気分になっているそのランチョンマット、本当に必要ですか?
実は私自身もかつて愛用していたものの、センスを磨く中で手放したアイテムの一つがランチョンマットでした。とはいえ「テーブルを傷つけたくない」という実用性のために手放せないという方も多いはず。
そのお気持ちもよくわかります。今回は私自身の経験を踏まえつつ、「センスのいい食卓とランチョンマット」ついて本音でお話しします!
私がランチョンマットを敷かなくなった理由
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食卓になんだか物足りなさを感じる時、ついついランチョンマットに頼りがちですよね。私も昔はよく使っていました。食器がバラバラに見える時のまとめ役や、なんとなく寂しく見える時の彩り代わりに。
でも食器選びのセンスを磨いていく中で、少しずつ気持ちが変わっていきました。美しいうつわを選べば十分に食卓の美的空間は保たれるし、物足りないなと感じることもありません。
お気に入りが揃えばマンネリを感じることも少なくなり、むしろ「自分の定番のおしゃれ食器一軍」がわかることで落ち着きました。そして大人のおしゃれな食卓にはランチョンマットはともすると子供っぽすぎると感じることも……。
そんなわけで今、私の食卓のレギュラーメンバーにランチョンマットはありません。うつわと料理だけのシンプルな美しさで十分だと感じているから。
もし皆さんの中で「なんとなく惰性でランチョンマットを敷いている」「食器がなんとなく冴えないからついついランチョンマットを足してしまい、手放せない」という方がいたら一度立ち止まって本当に必要か? 見直してみるのも一つかもしれません。
ただ、ランチョンマットって美的センスのためだけに敷くものではないですよね。先日Instagramでアンケートを取ってみたら納得の結果が出ました!「テーブルを傷つけたくない」「家具の汚れ予防に」という切実な悩みがNo1! やはり実用面で使うしかない! という方から根強い支持を得ているのがランチョンマットのようです。
大切な家具を傷つけたくない。その気持ち、とてもよく分かります。そんなわけで今回は、ランチョンマット不要派の私が“あえて”選ぶ4選。実用性も大切にしながら、センスの良さも失わない。そんなバランスの取れたランチョンマットをご紹介したいと思います!
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①プチプラで選ぶなら!〈無印良品〉のランチョンマット
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お財布に優しい価格帯で選ぶならこれ。安定の無印良品さんです。
手織りならではの風合いが素朴で素敵。普通の布製ランチョンマットって、シワが気になって結局使わなくなってしまうことも多いのですが、このマットは織り目の凹凸でシワが気にならないところがナイス! ノーアイロンで使えるのは楽ちんですね。
カラー展開は複数ありますが、ブルーとダークグレーの2色が特に使いやすいと思います。どちらも汚れが目立ちにくい色味なのがポイントですが、特にブルーは和食器が映えますし、ダークグレーは和洋問わず合わせやすい。
サイズ感は少し小さめですが、プチプラでランチョンマットを試してみたい! という方にはまずここから始めてみるのがおすすめです。
②本命はこれ! 万能&こなれ見え〈TOMORROWLAND HOME〉黒リネン
「布製のランチョンマットは不便でちょっと……」という声が早くも聞こえてきそうですが、それでも推したいランチョンマットがこちら。
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肉厚な黒リネンの質感がとにかくおしゃれなんです! 食器は和洋中なんでも似合うし、みんなが持ってるなんてことない白い食器と組み合わせるだけでもグンとおしゃれに見えます。
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布のランチョンマットはシミシワが不便という気持ちはわかりますが、厚手で風合いのあるこちらは多少のシワはむしろ自然な味にとして活きる素材感ですし、色も真っ黒なのでお醤油をこぼしちゃってもそこまで気にならないはず……!
先ほどの無印良品と近い方向性ですが、より上質な仕上がりで洗練された印象に。適度な大きさなのもポイントです。長く使いたい、普段使いだけどちょっと特別感が欲しい、という方にぜひおすすめしたい一枚です。
③和食が映える&実用性抜群! お盆という選択肢
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「お盆ってそういえば実家にあったなあ~」くらいの薄い印象しかない人も多いかもしれません。とかく見逃されがちなアイテムですが、木のお盆って実は利便性と美しさを兼ね備えた素晴らしいアイテムなんです。
ただ敷くだけのマットタイプに比べ、食器を配置した時の安定性や持ち運びできる便利さ、そしてもちろん拭けばさっと汚れが落ちる扱いやすさなど、日本の食卓に最適化された魅力的なアイテムだと思います。
何より木製のお盆は他に代え難い高級感がある。これまでお盆を普段使いしたことのない方が取り入れたらその見栄えに「おお!」と感動するはず。
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まずはノーブランドのプチプラから初めて「私お盆ライフが向いてるかも……!」と気づいたら形違いやより上質な木材のものへとシフトチェンジしても良いかと思います。
サイズ選びとしては、少し大きめを選ぶ方が汎用性が高いと思います。布製のランチョンマットは多少はみ出しても大丈夫ですが、お盆は食器が収まりきらないとNGなので普段使いの食器が乗り切る余裕を持って。私自身がよく使うものは30cm強くらいのサイズ感です。
一点だけ気を付けたいのは、やはり和食以外には少し違和感が出てしまうこと。食卓での出番を考えると頻度は下がってしまうかもしれません。でも和食中心の方なら、むしろこの「制約」を活かして、お椀や和皿との統一感を楽しんでみるのも素敵ですよ。
④利便性とかっこよさを両立! 〈M苦楽園〉レザーの実力
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最後にご紹介するのはレザー調のランチョンマット。布のランチョンマットや木製のお盆とは異なる、スッキリとした印象で食卓を整えてくれるのがレザー調のマットの魅力です。
なによりこのタイプは扱いやすさが抜群! 今回選んだ中でも最も汚れが落ちやすく、シワも気にならず薄くて軽くてしまいやすい。お盆と違って少し食器がはみ出ても余白が多くてもサマになる。そんな扱いやすさも(私を含め)ズボラさんにぴったりですね。
布製の時は汚れや風合いを考えて黒を推していましたが、レザーの場合は逆。明るめのグレージュやベージュ系がおすすめです。レザー調のランチョンマットなら汚れも落としやすいので、布製に比べて明るい色を選ぶことに抵抗感がありません。
また、レザー調で黒やダークグレーなど濃い色を選ぶと少しフォーマル感が出すぎてしまうなど、日常使いでは重たく感じてしまう可能性もあるかと思います。万人受けするチョイスとしては淡いグレージュのような明るくシックな色選びをおすすめします。
もちろんここは好みの範囲内かと思いますので、かっこいいに振り切りたい! という方はダークカラーをあえて選ぶのも良いと思いますよ。
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フォルムはあえてのオーバル(楕円)タイプを選びました。長角タイプに比べると、少しラフな印象で抜け感が出ます。素材ですでにかっこよさをまとっているレザー調のマットなら、変形タイプを選ぶくらいが肩の力の抜けたムードが出てちょうど良いかと思います。
こちらも和食器洋食器どちらも使えるので用途に限らず出番が多いのも嬉しいですね。
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以上が私のおすすめランチョンマット4選でした! お好みのものはありましたか?
冒頭の「私ランチョンマット不要派です」宣言をいきなり前言撤回!? してしまうかもというレベルで、今回選んだ4つのアイテムは自信をもってお届けできます。これならセンスを損なわず、大人がオシャレに使えるランチョンマットとして胸を張っておすすめできるものばかり。
また、改めてランチョンマットに関して考えてみて「大切な家具を守りたい」という実用面での重要性もよくわかりました。今回ご紹介したものは、美的センスと実用性のバランスを取れる、私なりのベストアンサーです。
「なんとなく」で選んでいたランチョンマット、この機会に見直してみませんか? きっとあなたの食卓にぴったりな相棒が見つかるはずです。皆さんの食卓がより一層便利で美しい姿になりますように。
Have a nice day!
text&photo_Yukiko Sugano