心も体もととのっていいことづくし! お粥を朝食べるべき理由

心も体もととのっていいことづくし! お粥を朝食べるべき理由
心も体もととのっていいことづくし! お粥を朝食べるべき理由
LEARN 2024.08.31
健やかな朝ごはんで一日を始めたいのに、時間はないし、お腹もそんなにすいていない。それなら、シンプルなお粥から始めよう。トロトロに煮えたお米がエネルギーの源に。朝こそお粥を食べるべき理由とレシピを紹介します。
photo_Yuka Uesawa styling_Mari Nagasaka text_Riho Nawa
教えてくれた人
尹 生花
(中医学博士)

いん・せいか/東洋医学を応用した手技で、体質改善や悩みの根本解決を目指す美容サロン〈BHY〉代表。東京都内に3店舗を展開。著書に『こころとからだを巡らせる! 臓活習慣』(ワニブックス)などがある。

体も心もととのえるお粥を朝食に

お粥と梅干
夏バテ予防や疲労回復にもいい梅干しを添えて。煮えたお米のやさしい甘さと梅干しのすっぱいアクセントは言わずもがなの相性のよさ。朝から食欲もかき立てられる。

無病息災を願って食べる七草粥や風邪をひいたときの療養食など、どこか非日常な存在であるお粥。一方で、中国では周の時代からお粥が生活に根づいており、現在も朝食の定番メニューのひとつらしい。「朝は食欲が湧かない」「胃が重くて受けつけない」と、朝食をスキップしがちな人でも、のどごしがよく薄味のお粥だったら食べやすい。体を冷やす生活や食べすぎ、偏ったダイエットなどで胃の疲れを感じている現代人に、ぜひとも試してほしい習慣だと尹生花先生は話す。「心身を整えるためには食養生が最も大切。中国では古くから、胃はあらゆる病の根源になり得る重要な器官だとされています。日本でいうところの味噌汁のようにお粥が浸透している理由は、消化がよく胃の養生に最適だから。胃に負担をかけたくない朝におすすめの食事なのです。朝の7〜9時は胃が活発になる時間帯。この時間にお粥を食べると十分なエネルギーがつくられて、元気に一日を過ごせます。逆に、朝食を抜いたり、9時を過ぎてから食べたりすると、必要なエネルギーを生み出して全身に運ぶことができず、心身が揺らぎやすくなってしまうほか、そのあとの生活リズムが乱れる可能性も。正しい時間に食べるというのも意識しましょう。お粥をいただくときのポイントは、たんぱく質と組み合わせること。たんぱく質を摂ると、体温が上がって代謝量も増える。お粥を食べる習慣に慣れたら、焼き鮭や明太子、卵焼きなどを加えるとさらに健康的なメニューに。おかずより先にお粥から食べるのもポイントです。お粥習慣を続けているうちに次第に間食が減り、乱れがちな食生活の改善にもつながります」

面倒だと思いきや、その作り方はとても簡単。好みの食感や胃腸の疲れ具合によって水の量を調整でき、好きな具材をのせたり一緒に煮たりして味変だって楽しめる。一口食べれば五臓六腑に染みわたり、内側からぽかぽかと温まるのもなんだかいい感じ。朝食を後まわしにしがちな人も最近食べすぎだという人も、今こそお粥を日常に。

お粥の簡単な作り方

材料(2人分)
白米75g
水600㎖
塩小さじ1/4
梅干し(お好みで)
※水の量は体調や好みによって調整を。

作り方
① 白米は水がにごらなくなるまでよく洗い、ざるにあげる。余裕があれば、前日の晩からたっぷりの水に浸しておくと、米がつぶれてトロトロの口当たりになり、甘みも増す。
② 鍋に①の白米と水を入れ、中火にかける。沸騰したらへらでかき混ぜ、吹きこぼれないように少し開けて蓋をし、弱火で20〜30分煮る。塩を加えて、味をととのえたら完成。土鍋で作るのがおすすめ。

参考:『からだとこころが整う まいにち臓活おかゆ』(世界文化社)

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