インフラ不備でも最高!不便を上回るほど素敵な家って?
LEARN 2024.06.12
静岡県内で築15年の1LDK一軒家に住むジュエリーデザイナーの山田みどりさん。もともとフランス人がDIYで建てた家はおとぎ話にでてきそうな素敵な佇まい。
海を一望できる山のてっぺんの素敵な家
急勾配の砂利道を上ると現れる、小さな一軒家。目の前は圧巻の大海原。家の背後には樹木が鬱蒼と茂り、絵本に出てきそうな世界が広がる。フランス人がDIYで建てた築約15年の物件を引き継いだ現在の住人は、ジュエリーデザイナーの山田みどりさん。水道は引かれておらず、車で往復約1時間半かけて天城山系の天然水を汲みに行かなければならないなど、躊躇しそうな条件が並ぶが、4年前に即決で購入した。
「ものを作ること、ワクワクすることが大好きなので、手入れをしたら絶対良くなると思って」
キッチンは海を見ながら調理できるL字型。茶系のタイルや木製のラックなど、先住者が使っていたものを受け継いでいる。
「山小屋らしい雰囲気を生かしたかったので、天井からグリーンを吊るしてみました。さらに、フックを多用して調理器具を吊るしたり、冷気を遮断するために暖房用のビニールカーテンを取り付けたり…と、少しずつ使い勝手を整えています」
この家では、広い庭もキッチンやダイニングの一部だ。
「以前は一面に木が茂り、視界を覆っていたのですが、知人に協力してもらいながら木の伐採をして、いまの一面海が見渡せる状態にしました。海を眺めながら、焼きたてのピザやパンを食べる時間が最高です」
実は、山田さんは調理師免許を持つ料理巧者。
「水を汲みに行く不便はあるけど、天然水で茹でたパスタは本当においしい。家の周りで自生するキクラゲや山菜も魅力的で、以前より作ること、食べることの楽しさが増えました」