ようこそ、パリのキッチンへ#2
【デザイナーとフードケータリング業を両立する、
南仏出身の彼女のキッチン】
キッチンは、どんな人にとっても生活に欠かせない大切な場所。誰かをおもてなししたり、夜中にちょっとお腹を満たしたり...。何気ないおしゃべりが生まれることもある。それは海の向こうの国、フランス・パリでも同じはず。
今回は今年からパリに移住したデザイナーの水谷優里さんに、パリジャン・パリジェンヌのリアルな最新のキッチン事情を4つのこだわりと共に紹介してもらった。
今回のゲスト...Pauline
パリのデザイン事務所にて、ランプのデザイナーとして働いている。同時に3年前からイベントや結婚式などのフードデザインやケータリングの仕事も行う。
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自家製調味料や季節野菜が常備された、陽の光がたっぷりと差し込むキッチン
デザイン業を本業としながら、趣味で始めたフードデザイン、ケータリングの仕事にも情熱を注ぐポリーヌ。
忙しい日々の中でも、健康や栄養バランスの取れた食生活を送る彼女のライフスタイルに対するこだわりは4点。
①調味料やスパイスは手作りし、常にストックする。その他珍しい調味料などもリサーチして積極的に購入。
自家製ピクルスや椎茸を発酵させたものなどを、常備食としてストックしている。ケータリングの際に味や見栄えの可能性が広がるように、珍しいジャムや調味料を見つけたら積極的に購入し、試しているそう。また、パンを作るために発酵種(ルヴァン)を育成しているため、毎朝水と小麦粉を加えて見守るのが大切なルーティン。
②陽の光が差し込むキッチンで、フードデザインやケータリングの仕事のアイデアソースを探す。
陽の光が差し込む広々としたキッチンは、彼女にとってフードデザインのアイデアソースを見つけたり想像することのできるとっておきの場所。静かにコーヒーを飲みながら、愛猫とともにお気に入りの雑誌を眺める時間は至福のひととき。
ケータリングやフードデザインの際は、クライアントの希望に応えつつ、自身の得意とするカラーバランスを意識し、季節の食材を使用するようにしている。
③お気に入りの調理器具は全てビンテージのものに。
新品よりも年季の入ったものを好むポリーヌのキッチンには、蚤の市やリサイクルショップなどで購入した調理器具が並んでいる。経験上、年季の入ったものの方がクオリティが良いことが多いそう。日常使いするものだからこそ、使い勝手が良いものを選んでいる。
④旬野菜を中心とした食生活
南フランス出身のポリーヌは、幼い頃から野菜がふんだんに使われた栄養バランス満点な地中海料理を食べて育ったのだそう。そんな家族との思い出を胸に、パリ暮らしの今も旬野菜を中心とした料理を作るように心がけているのだとか。行きつけの八百屋は、パリで人気のTerroirs d’Avenir。少し値は張るが、クオリティの良い野菜が手に入るのでおすすめ。