Telop #14 男の一人暮らしで一番必要なのはギターかな 神はテロップに宿る14話|池松壮亮
今やテレビに欠かせない文字テロップ。出演者もテロップに載るパワーワードを繰り出すトーク力が求められています。そこで人気番組の中から、テレビっ子編集者の綿貫大介が気になる有名人のテロップを収集。これを見れば、今のテレビが見えてくる!?
ギターはインテリア?池松壮亮の上京物語。
アンニュイな表情と色気で、今や日本の映画界に欠かせない存在となった池松壮亮さん。これまでニッチな作品で存在感を光らせてきただけに、まさか仮面ライダーを演じるとは思ってもみなかった。でもそのおかげで数々のバラエティ番組に番宣で来てくれていたのだからありがたい。今回は『TOKIOカケル』(フジテレビ系)にゲスト出演し、「上京して初めて買ったものは?」と聞かれた際のテロップに注目!
「高校卒業後に上京して、もうこれからは自分のお金でやっていこうってなかで、何を買っていいかわからなかったんですよ、家具も何を揃えていいのかわからなくて」と、まずは当時の心境を回顧。うんうん、わかるよ。そして「ギターを買いました」と告白。必需品よりも嗜好品を優先するなんて、なんだか破天荒な昭和の名優のエピソードっぽい。「ダサいんですけど、男の一人暮らしに一番必要なのはギターかなと思って」。……ギター一本での上京って、ビッグスターになることを夢見て地方から出てくるミュージシャンがやるやつ!しかもギターをやっていたのか問われると、「いまだに弾けないんですよ」と回答。どうやらずっと家具のように部屋に置いていただけらしい。これはさすがに笑える! ダサさが1周回って面白いし、オチまで含めて100点の上京エピソードだと思う。今までどこか無骨な印象を持っていたけど、なんだか一気にかわいく見えてきた。でもきっとギタリストの役がきたら猛特訓をして、すぐに完璧に弾きこなせるレベルにまで達するんだろうな。池松さんの役づくり、すごそうだから。