運を守る神様!破魔矢の元祖〈新田神社〉で新生活の開運力アップ|MARIKOの心潤う神社巡り
神社検定1級を持つモデル・MARIKOさんの連載がパワーアップ!心のデトックスになる神社紹介や、いまさら聞けない、神社に関する疑問解決など、明日、参拝しに行きたくなる情報満載でお届けします。
あっという間に春ですね。今回は、これから新生活を迎える方におすすめの、運を開くご利益のある大田区矢口〈新田神社〉へ。破魔矢発祥の地でもあり、なんと若返りのパワーがいただけるご神木も!新生活を順調にスタートするためには運もエネルギーも必要です。早速、参拝しに行きましょう。
運を開き守る、パワフルな神様
御祭神である「新田義興(よしおき)公」は、南北朝時代に名を馳せた武将。その勇猛果敢さから運を開き守る神様といわれています。
実は「新田義興公」は「御霊(ごりょう)信仰」で知られる神様。その強さを恐れられ敵の騙し討ちによって壮絶な戦いの末に、多摩川の「矢口の渡(わたし)」で最後を迎えましたが、後に御霊となって死に関わった者たちを祟りました。そこで、この土地の人々が御霊を鎮めるためにお社を建てたことが〈新田神社〉の始まりです。
江戸時代になると徳川家の祖先が新田家であったために武家信仰が盛んになり、当時の文献にも「運を守る神」という記述が見られたのだとか。
御霊は怖いイメージもありますが、その霊力の強さからあらゆる災厄を跳ね除けるとされ信仰されてきました。いわば生命力に溢れたパワフルな神様!災厄を祓い、運気を活性化させてくれると感じます。
破魔矢の元祖「矢守」
境内で目に飛び込んできたのは巨大な破魔矢!〈新田神社〉は破魔矢発祥の地なんです。破魔矢を考案したのは江戸時代の蘭学者、平賀源内。本殿裏の「新田義興公」の御塚に生える神域を超えないという「旗竹」で開運厄除の「矢守」を作ったのが始まりなのだとか。現在、この矢守はお正月限定で授与されていますよ。
ビューティー運アップの御神木
〈新田神社〉の名物でもあるのが、樹齢700年を超える御神木のけやき。江戸時代に落雷で幹が半分裂けたものの枯れることはなかったため、若返りや健康長寿のご利益があることでも有名なんです。実際に幹に触ってご利益をいただくのがおすすめですよ。宮司の品川宗久さんによると枯れている幹は日光を吸収してあたたかく、生きている幹は水分を含んで冷たいとのこと。触ってみるとその通り!けやきの葉を使った「美若守(うつくしまもり)」は美に欠かせないお守りなのでぜひチェックしてみて。
新しい風を感じるLOVEなスポット
境内には「多摩川アートラインプロジェクト」により設置されたアートディレクター浅葉克己さんによる彫刻「LOVE神社」などのアート作品も。「文化芸術など、いまの時流と神社も融合していくべき」との考えから、神社と参拝者のご縁のきっかけ作りとして様々な取り組みがされています。
LOVE神社のとなりには、美しいカピス貝のハート絵馬が。カピス貝は古くは宝物ともされていた貴重なもので、願いを込める気持ちも高まります。ほかにも、LOVEをモチーフにしたお守りは種類豊富。
〈新田神社〉はパワフルで、新生活に必要な活力をチャージしてくれるお社。それでいて、境内は朗らかで心落ち着く空気なのも素敵です。運を開きたい方は、お参りしてみてはいかがでしょう。
〈新田神社〉
■東京都大田区矢口1-21-23
■03-3758-1397
■9:00〜16:30(社務所) ※参拝は終日可能