ハナコラボSDGsレポート 自分の心と体についてもっと知りたくなる。「SELF LOVE FES」|エディター・大場桃果 SUSTAINABLE 2023.01.26

ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。今回は、エディター、ライターとして活躍する大場桃果さんが、2022年11月に渋谷・宮下公園で開催された〈BE AT TOKYO〉主催のイベント「SELF LOVE FES」をレポートします。

自分自身を受け入れ、ケアするための「セルフラブ」

昨年4月に続き、2回目の開催となる「SELF LOVE FES」。マインドフルネスとフィジカルヘルス、セクシャルウェルネス、フェムテックなどのキーワードをもとに、物販やワークショップを通じてセルフラブ(健康的な自己愛)のヒントを得られるイベントです。
会場となった宮下公園へ足を運ぶと、カラフルに装飾されたブースがずらり。飲食やフェムテック、CBDなど、バラエティ豊かな出展者が揃っていて、どこから回ろうかとワクワクします。

体をリラックスさせ、心を満たすグッズを味方につけて

今回は、フェムテックやセクシャルウェルネスについてのブースを中心に巡ってみることに。
まず訪れたのは、“センシュアリティケア”をサポートするためのメディアやショップを運営する〈WOMB LABO〉。セルフプレジャーグッズから産前産後のためのケアアイテムまで、女性特有の体の悩みに向き合うさまざまな商品をセレクトしています。初めて出合うアイテムばかりでしたが、どれも機能性だけでなくデザイン性にも優れていてびっくり!これならフェムテック初心者でも気軽に生活に取り入れられそうです。

「SELF LOVE FES」のクリエイティブディレクターであるMutsumi Leeさんが主宰する〈LimLove〉のブースは、“セルフラブとは?”と思考を巡らせたくなる空間。「自分自身の変えたくないところは?」「今の年齢の自分の好きなところは?」などの質問が書かれたSELF LOVE CARDが注目を集めていました。日常生活で忘れがちな、自分を見つめ直すひとときを与えてくれそうです。

大人も改めて学びたい、性のこと

さまざまな出展者が集まる中、私が最も気になったのが10代のための性教育を届ける「セイシル」。WebメディアやSNSでの発信に加え、昨年5月には『セイシル 知ろう、話そう、性のモヤモヤ 10代のための性教育バイブル』という書籍も発売されました。
ブースへ入るとまず目に入ってくる「モヤモヤ相談室」は、訪れた人々が感じるモヤモヤを自由に書き込めるコーナー。「生理用品のキラキラした感じが苦手」「女性が性にオープンだと悪く言われるのはなぜ?」などの声に、私も共感が止まりません。「セイシル」のWebサイト内の「モヤモヤ相談室」のページでは、読者からのこういったモヤモヤに対して医師や臨床心理士、産婦人科医などの専門家が答えているのだといいます。

その横には、Instagramに日々投稿しているコンテンツを手に取って読めるよう展示されたコーナーが。「セイシル」は“10代のための性教育”と掲げていますが、発信している内容は20代後半の私にとっても学びになるものばかり。学生時代に教わったはずだけど忘れていたことや、性教育の授業では学べなかったことなどを、改めて勉強することができました。

さまざまな固定観念やバイアスから解放され、自身を見つめ直す機会をくれる「SELF LOVE FES」。この場所での学びを通じて、自分をケアしてポジティブなエネルギーを得るのは、他者に対して寛容に生きるために必要なことだと実感しました。そしてそれは、優しい社会づくりへと繋がっていくのではないでしょうか。

「SELF LOVE FES」

photo:Kaori Ouchi

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