BARをもっと、カジュアルに。 銀座〈PENTHOUSE GARDEN〉の髙橋祐太郎さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜
お酒業界での広報歴12年!児島麻理子が、実力派のバーテンダーをご紹介します。第49回目の登場は、銀座〈PENTHOUSE GARDEN(ペントハウスガーデン)〉の髙橋祐太郎さん。老舗バーグループのひとつで、若きマネージャーとして腕を振います。
本日のバーテンダーは…髙橋祐太郎さん
髙橋祐太郎
■バーテンダー歴:10年
■生年月日:1991年11月17日
■星座:蠍座座
■血液型:O型
■趣味:最近、ゴルフを始めました。
ニューヨークで乾杯して、2軒目はロンドンのバーへ。シカゴで軽く飲んだ後、サバンナのバーで締めくくる。そんな素敵なコンセプトを持ったバーグループが銀座にあります。並木通りから外堀通りにまたがる区画で、雰囲気の異なる7店舗を展開する〈ハートマン〉です。
「〈ハートマン〉にはありません、とか、できませんはないんです。お客様の飲みたいお酒がなかったら、本店までダッシュで借りにいくんで」。
気合いと自信の入った表情で微笑むのが、本日のバーテンダー・髙橋祐太郎さんです。グループの中でもテラスがあり、入りやすい雰囲気がある〈ペントハウスガーデン〉のカウンターに立ちます。
「ここはニューヨークの高層ビルに入っているペントハウスのバーがコンセプトです。開放感のあるテラスやシャンデリアなどで装飾された空間で、非日常を感じてほしいですね」。
バラの花束が活けられ、細部まで作り込まれた空間は、まさに銀座のバーのイメージ。独特の貫禄に慣れないと入りづらさを感じてしまいそうなことも?
「若い方が入りづらそうにしているところを見かけることがあるんですが、まずは座ってみてください、と言いたいです。カウンターでは人生経験も積めるし、出会いがあることもあります。以前、大学を卒業して上京してきましたという方に、常連のお客様がキープボトルをプレゼントしていたことがありました。就職したらいつでもここに来なさいね、という意味だったんだと思います」。
髙橋さんが若い方にもバーを薦めるのは、自身も銀座で育てられてきた経験があるからこそ。わからないことはすべて聞きながら、乗り切ってきたと語ります。入社から3、4年経ち、カクテルを出せるようになった当初、応援してくれたのもやはりお客様でした。
「お客様からマティーニ作れるかと聞かれたんです。まだお客様に作ったことはありませんといったら、作ってみてと言われて。初めてのマティーニはおいしくないと言われたのですが、3回チャンスをあげるから練習してみろ、と。それから夜いろいろなお店で飲んだり、真剣に練習しました。3回目は合格点ではなかったかもしれないのですが、練習したんだなということは認めてもらえましたね」。
現在では30歳という年齢を感じさせない落ち着きがある髙橋さん。若い人の目線にたったお酒の飲み方のアドバイスもしっかりしてくれます。
「僕は海外が好きなんですが、スコットランドにいくと、ウイスキーを水割りでなくストレートでクッと飲みたくなる気持ちがわかりますし、キューバを旅したときは、モヒートやフローズンのダイキリとかさっぱりしたものが飲みたくなりました。この場所だからこんなもの飲んでみたい、というのもお酒の経験として面白いとおもいますよ」。
そんな気持ちになったら、それぞれの店舗に海外のコンセプトがある〈ハートマン〉はうってつけ。〈ペントハウスガーデン〉に合うカクテルを見つけたら、それぞれの店舗ごとにカクテルを見つけていく楽しみがありそうです。銀座の旅の入り口はここからどうぞ。