ハナコラボSDGsレポート 食べることで共有したい。老舗オーガニック・ベジタリアンブランドの兄妹がつくる、東京の新しいサステナブル交流拠点〈アリサンパーク〉 SUSTAINABLE 2022.07.19

ハナコラボ パートナーの中から、SDGsについて知りたい、学びたいと意欲をもった4人が「ハナコラボSDGsレポーターズ」を発足!毎週さまざまなコンテンツをレポートします。第66回は、ナチュラルビューティーハンターとして活躍するシナダユイさんが、〈アリサンパーク〉ディレクターのジェイ&ケイさんに話を伺いました。

“アリサン”兄妹が東京進出したワケ

SDGs 品田さん

食にこだわりを持った人なら、一度は見かけたことのあるブランドなのではないでしょうか。世界中から厳選したオーガニック食材を輸入し販売する〈アリサン有限会社〉は、アメリカで環境汚染の研究者として働いていたジャックが台湾出身のフェイと出会い(なので、社名は台湾の〈阿里山〉が由来)、日本へ移住。当時、日本で手に入りにくかったオーガニック食材を海外から持ち帰り、友人たちと分け合ったことがきっかけでスタートしました。それから家族やスタッフとともに大きく成長し、現在では300種類以上のオーガニック食品を取り扱い、レストランやベーカリーなど、国内1,000以上の業者に卸売で食材を提供しています。創業から35年を目前にして本拠地・埼玉から東京に進出し、最も多種多様な人々が集まる都心の代々木公園側で新しい挑戦を始めたのは、創業者夫婦のお子さん、ジェイ&ケイ兄妹です。

SDGs 品田さん

ーーなぜ代々木公園という場所を選んだのでしょうか。

ケイ(妹):埼玉の高麗にある店も公園の側にあるくらい、私たちは本当に自然が大好き。東京でも自然が豊かなところがよかったのと、建物の中からこんなに自然が見える場所もなかなかないと思ったのが、代々木公園を選んだ一番の理由です。

ーー周囲の自然になじんだ印象の建物ですね。私は以前、埼玉の〈阿里山カフェ〉を訪ねたことがありますが、どちらも居心地のよさを感じます。改めまして「オーガニック・ベジタリアン・ヴィーガン・プラントベース・サステナブル」という要素が詰まったカフェを東京に作ったのはなぜでしょうか。また、私たちがそれを選ぶことにどういった利点がありますか?

ケイ:オーガニック・ベジタリアンの食生活は自分の体にいいことがあるし、環境にも本当に優しい。オーガニックを選ぶことは、化学肥料や農薬を使わないから農家さんを守ることにつながりますし、土の中に入らないから土にもいい。それが巡り巡って、自分の住むところがもっと良くなるんです。

ジェイ(兄):私のイメージは、一日3食食べる習慣を変えるだけで、おいしい経験と同時に、自分の体にも世界にも影響を与えることができる。両親がなぜオーガニックと〈アリサン〉を続けてきたかというと、簡単に日々環境に対して影響を与えることができるのと、食べ物は他の人と一緒に経験して楽しめるのが好きだったから。

ーーなるほど。だからカフェだったんですね。

創業者のジャック&フェイ夫婦の元で育ち、小さい頃から両親と共に見てきた生産者との関わりを大切に、同世代へのオーガニック・ベジタリアンの発信を行う兄妹。食卓を彩るフレッシュな野菜は、長年にわたって関係を築いてきた信頼できる農家さんから仕入れています。どのメニューも健康的に育った素材そのもののよさを味わうことができ、満足感を得られます。食を通じて、一緒に学び、つながり、楽しむ。サステナブルで新しいカフェへ、ぜひお友達と一緒に訪ねてみてください。

〈Alishan Park(アリサンパーク)〉

https://alishanpark.com/
●アリサン公式サイトはこちら

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