BARをもっと、カジュアルに。 【番外編】大阪バーホッピング3選〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜

LEARN 2022.05.09

お酒業界での広報歴12年!児島麻理子が、実力派のバーテンダーをご紹介します。第43回目は番外編の第2弾!旅先でのバーの楽しみをお届けします。訪れたのは、再開発が進む大阪府の北エリア。北新地のバーをホッピングします。

2軒目は…〈PENDLUM CLOCK(ペンディウム クロック)〉

【番外編】大阪バーホッピング3選〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜

バーテンダー・瀬川 亮さん
■バーテンダー歴:14年
■生年月日:1987年7月25日
■星座:獅子座
■血液型:A型
■趣味:バイクでツーリング
■個人的おすすめ店:鶏割烹の〈結鳥〉。カウンター6席のみのバーのような空間で、オーナー竹内さんの繊細な鶏料理を楽しめます

地下街を抜けて、北新地へ。話題のウイスキーとジンのお店があると聞き、ビルのエレベーターを上がると、白く美しい回廊と猫の足跡が。その足跡をたどるとバーの扉が現れます。数々の名店を経験した瀬川バーテンダーの世界観が広がる空間です。

【番外編】大阪バーホッピング3選〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜

Q.こちらのバーの特徴を教えてください!

瀬川さん「18世紀のイギリスで”ジンクレイズ(狂気のジン時代)”というジンの暗黒時代がありました。それを代表する絵として、”ジンレーン(ジン通り)”というウィリアム・ホガースの作品があるのですが、僕はホガースは実はジンが好きだったんじゃないかと思っていて。ここは彼の邸宅のイメージで、屋敷にあったかもしれないジンやウイスキーのコレクション、そして象徴的なものとして柱時計を置いています。入り口に黒猫の絵を置いていますが、当時はお酒の密売のシンボルが黒猫の看板だったことから。猫はホガースの家に出入りしていたというイメージで足跡も床に描いているんですよ」。

Q.ジンの魅力はなんでしょう?

瀬川さん「マティーニの勉強をしていたころ、ジンとヴェルモットのこのカクテルのジンをもっと追求したいと思ったのがジンに魅了されたきっかけです。ジンの基調であるハーブやスパイスの香りはさまざまな複雑性が出せます。150種類ほどありますが、どのジンとの良い出会いをしていただきたいので、ジントニックはトニックウォーター2種類を混ぜて、ジンが最も美味しくなるように比率を調整していたり、自家製のシロップやクラフトコーラで割る提案もしています。薬草酒であるジンはフードとの相性もいいんですよ。例えばカプレーゼに、バジルの風味をジンで補助して合わせるようなペアリング提案をしています」。

Q.大阪の街の特徴はありますか?

瀬川さん「南エリアと北エリアとでぎゅっとコンパクトに街がまとまっていて、行き来しやすいことは魅力ですね。近いエリアにお店が集まっているので、お店同士の情報が早くて、結束力もあります。バーでおすすめの料理店を聞くようなことってあると思いますが、大阪のバーテンダーが薦めるお店って、直接そのお店の人と繋がっていて、本当に仲がいいようなお店を勧めてくれると思います。街全体でもてなしてくれると思うので、大阪をぜひ楽しんでください」。

ジャケット姿が麗しい瀬川さんにお会いした後は、通りを2本挟んだ先のオーセンティックなバーに向かいます。

瀬川さんのいるバーはここ

【番外編】大阪バーホッピング3選〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜

バックバーの中央には古い邸宅を思わせる振り子時計(PENDULUM CLOCK)が備えられ、クラフトジンやウイスキーを中心に18世紀当時のイギリスで飲まれていたようなお酒のラインアップが揃う。アラカルトでカクテルとフードのペアリングが楽しめるほか、事前予約でフルコースでのペアリングも提供。

■大阪府大阪市北区曾根崎新地1-11-4-4F
■06-6442-7138
■17:00〜翌5:00
 ※状況に応じて営業時間は変更になります。

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