古家正亨さん直伝! 韓国語を学ぼう!『バラエティ番組より韓流ドラマを観るべし。』【中級編】
ファンとの親密さを大切にしているK-POPアイドルやドラマの俳優たち。せっかくなら「推し」に直接伝わる言葉で想いを伝えたい!そんなあなたにおすすめの勉強法、覚えておくと役立つ表現を、多くのK-POPイベントで司会をつとめ『韓国エンタメ会話帳』の著書もある古家正亨さんに教えていただいた。
自分と似た声の人を見つけて話し方を学ぶ。
韓国語の会話表現を学びたいときは、ラフな言葉遣いの多いバラエティ番組より、脚本にそって決められたセリフを話すドラマのほうがおすすめです。単語の意味はわからなくても感情表現が豊かなので、話し方の参考に。激しい愛憎劇が主軸の「マクチャンドラマ」は、声を張り上げるシーンが多いので勉強という点ではあまり役に立ちません。女性なら、自分の声にトーンが似ている女優さんが出演するラブコメや日常系のドラマがいいと思います。
推し活に役立つおすすめ3タイトル。
1.『愛の不時着』
パラグライダー中に事故に巻き込まれ、北朝鮮に不時着した韓国の財閥令嬢(ソン・イェジン)と、北朝鮮の堅物将校(ヒョンビン)の恋を描く大ヒット作。「韓国の令嬢が北朝鮮の将校に『南ではこう言うのよ』みたいな説明をする場面があるので、日本人にとっても理解しやすいと思います」
2.『海街チャチャチャ』
ソウルを離れて海辺の田舎町で開業した才色兼備の歯科医(シン・ミナ)が、できないことは何もない「万能ニート」のホン班長(キム・ソンホ)と出会う。ホン班長のキャラクターに癒される女性続出のロマンティック・コメディ。「最近のヒット作の中でも会話がとてもわかりやすいのでおすすめです」
3.『スタートアップ:夢の扉』
主人公のソ・ダルミ(ペ・スジ)は、能力がありながら高卒のために正社員になることができない。そんな彼女が起業家になり、競争の激しい韓国のハイテク業界で奮闘する。ほかにもフレッシュなキャストが大集合。「ペ・スジの声は聞き取りやすいですし、韓国の若者の話し方を学ぶためにもいい作品」
Teacher…DJ・韓国大衆文化ジャーナリスト古家正亨(ふるや・まさゆき)
1974年生まれ。K-POPを日本に紹介した先駆者として知られる。NHKラジオ第1『古家正亨のPOPA』など出演番組多数。