言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第67回~

LEARN 2022.01.28

ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。

(photo : Yasutomo Sampei styling : Chie Hosonuma hair&make : Miyuki Nakamura)

「念願叶って」

ひょんな理由から馬への興味がうなぎ上りの私。実際に馬を見てみたい! 私も乗ってみたい! 乗馬したい! と、うずうずしていた。そんな時、なんの気なしに久しぶりに会った友達と話していると、なんと彼女が乗馬クラブの会員であることが分かったのである。もう付き合いの長い友達なのだがそんな趣味を持っていたとは露知らず、渡りに船とはこのことである。思わずガッツポーズの私。彼女の口からポロッと出た「乗馬」という単語を聞き逃さずに突っ込んだ私の底意地もすごいが…。

一緒にクラブに入会した旦那さんとレッスンに通っているということだったので、お二人にお供させていただく手筈をすぐに整えた。初心者がすぐにレッスンに参加することは出来ないので、「会員様ご紹介体験レッスン」というお試しクラスを受けさせてもらえることになった。都心から車を走らすことしばし(旦那さんの運転である、感謝感謝)、乗馬クラブに着くと、そこには私が競馬中継で目を凝らして見ていた馬たちがたくさんいた。間近で見てみると、想像していたよりも背も高いし、体も大きいし迫力がある。それでいて動作はゆったりとして、クリクリの目がなんとも愛らしい。ここにいる馬たちはもちろん人に慣れているので暴れたりすることもなく、みんなゆったりと穏やかに厩舎でレッスンの時を待っている。そんな馬たちの周りを歩きながら、どんな馬がいるのか二人が説明してくれた。頑張り屋な子、マイペースな子、性格も外見もさまざまで見ているだけで楽しい。元競争馬も何頭かいて、おもわず「お疲れ様でした」と声をかけたくなる。

スタッフの方もとっても丁寧で、初心者の私に細かくイチから教えてくれる。体験レッスンで最初に行うことが、自分が乗る馬を厩舎から馬場まで引いていくことなのだが、普段あんなに大きい動物と触れ合うことがないのでそれだけでも緊張してしまう。馬はゆったりと私のペースに合わせてくれるのだが、まだまだおっかなびっくりの私。少し肩に力が入りながらも、自分の何倍も大きい馬を引き連れていく。馬場に入って、先生に教えてもらいながら騎乗すると目線がいつもより何倍も高くて、なんだかとっても気持ちいい。背筋がしゃんと伸びる気がする。馬も不慣れな人間を乗せているにもかかわらず、急に動くこともなく、こちらが合図をかけるまでどしんとその場で待ってくれている。怖いと思うことは一切なかった。そのあと先生の指導の下、歩きの練習から少しテンポを上げるところまで、乗馬のきほんのきを楽しんだ。

私が乗っていた時間は正味30分ほどだと思うが、姿勢がぶれないように内ももと腹筋と背筋で体を支えるので多少の疲れは出る。友達夫婦のレッスンを見学して、その日は帰った。友達はライセンス取得を目指して頑張って通うとのこと。羨ましい。私も気軽に行ける足さえあれば通いたいのだが…、いかんせん免許を取ってから一度も運転していないので、自力で通うのはかなり厳しい。ということで、今年はまずペーパードライバー講習に行きたいと思います。

【弘中のひとりごと】
普段は上下ゆるっゆるのジャージで寝ています。

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