秘密の台湾【REPORT #13】 【台北】台湾随一のパワースポットの近くに佇む、レトロかわいい果物屋さん〈華西街珍果〉へ。
龍山寺がある万華(マンファ)という下町の地区にある果物店。小さい子から大人までも、一度行ったら夢中になってしまうほどの不思議な魅力を持っている。本誌連載『秘密の台湾』よりお届け。
「良縁を願ったら、いい縁に恵まれた」「悩み事があったら必ず行く」という人が通う台湾のお寺、龍山寺。恋愛から学問、金運までさまざまな願いを叶えてくれる神様が祀られている、台湾随一のパワースポットだ。胡椒餅や小吃(シャオチー)などのお店が並ぶ下町風情あふれるこの街角に、何十年も営業している果物店〈華西街珍果〉がある。
お店の人はできるだけ作りたてを食べてもらおうと、果物を切って氷をかいて大忙しだ。「さあ、食べてください」とばかりに、お皿にのった生き生きした果物が運ばれてくる。
人気なのは、カットしたトマトとお醤油のソースをつけた「生トマト」。店内で搾る生パイナップルジュースにマンゴーミルク、アボカドミルクも人気の商品だ。日本の人はびっくりするようだが、小さくカットしたトマトを生姜と甘い醤油で食べるスタイルは、台湾ではおなじみ。食べていると1個が2個3個、もう一皿とやめられなくなるおいしさなのだ。〈華西街珍果〉が厳選した果物しか出さないとあって、常連客も信頼してお店にやってくる。そんな常連さんは、お気に入りの席に座ってお店の人と世間話をしている。観光客でも大歓迎、お店の人とおしゃべりをしながらひとときを過ごすことができる。人情味あふれたお店なのだ。
〈華西街珍果(ファーシージェジェングー)〉/華西街
下町の商店街の中に店がある。万華(マンファ)商店街の果物のディスプレイを目指そう。
■台北市萬華區華西街113攤
■02-2308-9390
■13:00~1:00 月2回不定休
■30席
Navigator…chun wang(チュン・ワン)
Hanako Taiwanの編集部員。仕事以外でも台湾の屋台に繰り出したり、新しいことを求めて街に出かけている。