Hanako女子のお悩みをズバッと解決! 「YouTubeやインスタグラムでの投稿、著作権的に大丈夫?」〜食いしん坊弁護士、そうこ先生のお悩み相談室〜
弁護士・菅原草子が、愛してやまない食の話とお役立ち法律情報、Hanako読者からきたお悩みを解決する連載。第20回はSNS投稿の著作権に関するお悩みと、和風アフタヌーンティーについてご紹介します。
今月もお疲れさまです。食いしん坊弁護士、菅原草子です。急に寒くなってきましたね。陽の光はあったかいけど風は冷たい、私にはいちばん心地よい気候です。秋のにおいがすると、無意識のうちにいつかの思い出が湧き上がってきて寂しい気がしてしまうのは何故なんでしょう。
ま、例年通り食欲を満たして心も満たされたような気になればいっか2021秋、と言いたいところですが…現在、人生最重量キログラムにブクブク成長している私。食いしん坊できない厳しい秋が到来しました。
今月のお悩み:「YouTubeやインスタグラムでの投稿、著作権的に大丈夫?」(T.M.さん インフルエンサー)
YouTubeやインスタグラムで、誰でも気軽に情報を発信できる近年。気軽さゆえ深く考えずに投稿してしまうことがあると思います。今さらだけど、投稿している動画や画像が、著作権法違反だったりしないかな…?とドキッとする方もいるかもしれません。著作権の問題は広いので、今回はポイント3つを厳選してお伝えします。
1.BGM
著作権法上、音楽などの創作物については、創作者に「著作権」が発生するのが基本。著作権は、簡単にいうと自由に使用できる権利なので、他人が無断で使用することはNGです。多くの音楽は、〈JASRAC(日本音楽著作権協会)〉が権利者から委託を受けて管理し、〈JASRAC〉がYouTube間の契約があることで、一定の条件(動画内容が広告目的でない、個人アカウントであるなど)をクリアすれば、個別に許可を取らずに使用できることがあります。が、この場合でも、「著作隣接権」という権利との関係で、レコード会社等の許諾は必要。フリー素材の使用が無難かもしれません(笑)。
2.商品紹介
商品紹介の動画や画像をよく目にしますが、商品パッケージが自由に掲載されるのは問題ないの?と思うかもしれません。実は著作権というのは、美的鑑賞の対象となる作品に関する権利なので、大量生産されている実用品は著作権の対象物にならないことが多いです(鑑賞用になる家具など例外もありますが)。そのような一般の商品については、単に説明するために動画や静止画を掲載するのであれば、通常は著作権の問題はないでしょう。
3.朗読・実況
本の朗読やゲーム実況のような、実際の作品を使用した投稿について。著作権法で保護された本や漫画を、無断朗読した動画や画像の投稿は原則違法です。ゲーム映像を勝手に配信することも同様。ですが、例えば〈任天堂〉さんは自社ゲームの映像やスクショの個人使用を、一定の条件下で許諾しています(確かに多数の人が投稿してくれたら宣伝にもなって会社もうれしいですよね)。このように独自ルールを設けている企業もあるので、公式サイトなどを確認してみると安心です。
奥が深いSNSと著作権の関係。語りつくせないので今回はこのへんで。質問があればぜひ菅原宛に念じてくださいませ。
結論:「著作権のポイントをおさえて、気持ちの良いSNS投稿を楽しみましょう!」
今月の食いしん坊ご飯~和のアフタヌーンティーを堪能編〜
何度も予約を試みていた〈HIGASHIYA GINZA〉さん。先日、やっと行けました。大きな暖簾をくぐればそこは異国。以前行った台湾・九份のお茶屋さんを思い出します。お持ち帰り用のお菓子やお茶を販売しているカウンターも素敵。カフェは少し暗めの照明で、中央にお茶を入れるためのスペースが。選んだお茶に合う茶器を使って1杯ずつ丁寧にお茶を入れてもらえます。お茶は種類が豊富すぎて選びきれないくらい。アフタヌーンティーでは、2種類のお茶を選べるので、私は五穀を使ったお茶と目の前で煎ってくれる自家製焙じ茶をセレクト。焙じ茶を煎った香り、たまらないです。この香りの中で眠りにつきたい。
メインの和菓子と稲荷寿司(レンコン入り)も上品。お稲荷さんって大好き。ナツメバターも好きだったなあ(レーズンバターを想像してもらえれば)。
こんなにのんびりとお茶をしたことはないんじゃないかというくらい、空間と時間を満喫したアフタヌーンでした。和のアフタヌーンティー、良い!