上質な日常を過ごすための京都のホテル。 SNSで話題沸騰!【京都】日本屈指のクリエイターたちがつくるホテル〈hotel tou nishinotoin kyoto〉。
老舗旅館に外資系高級ホテル、贅をつくす宿も多いが、今、京都のホテルは新たな転換期を迎えている。客室を筆頭に朝食など、随所に「らしさ」がちりばめられているのはもちろん、人気建築家による高いデザイン性を実現させたホテルも現れた。いずれも手頃な価格が魅力だ。また、器や食材と工夫を凝らしたホテルアフタヌーンティーも存在感を高めている。今回は〈hotel tou nishinotoin kyoto〉をご紹介します。8月27日(金)発売 Hanako1200号「好きなのは、京都らしさ。」よりお届け。
西本願寺と東本願寺を結ぶ西洞院通りのちょうど中間あたり。多くのゲストが最初は通り過ぎてしまうというほど、派手なサインはない。1階のカフェを目印に、横の入り口をくぐると、現れるのは銅の鈍い輝きが全身を包み込むトンネルのようなアプローチ。“奥”というコンセプトをまさに体感しながら、最後にたどり着くのがホテル最深部の客室だ。空間デザインは、建築家の谷尻誠氏・吉田愛氏が率いる〈SUPPOSE DESIGN OFFICE〉によるもの。光と影や間合い、艶を空間に反映したという。部屋の広さは17 m2 から最大で35 m2 と、ごくコンパクトだが、1室10,000円~という値段も含め、都市滞在型ホテルとしては申し分ない。さらに、地下に大浴場を備えているのも魅力的だ。稀代のクリエイターたちが昇華した京都の奥深さや日本の美に触れながら、感性を磨く。SNSで話題なのもうなずける。
【BREAKFAST】あえて洋食を選ぶのがツウ。
京都の漬物“すぐき”とスクランブルエッグを混ぜ、パンにのせて食べると絶品。「京の洋食」2,200円(ゲスト料金)。
【CAFE&BAR】NZ発コーヒーロースター。
1階には京都初上陸の〈Allpress Espresso〉がショップインショップでオープン。スペシャルティコーヒーを楽しめる。
【AMENITY】客室棟限定のパジャマ。
地下1階の大浴場へ行く際は、カゴバッグを利用。密を避けられるよう、大浴場の混雑状況は客室のテレビモニターで確認できる。
〈hotel tou nishinotoin kyoto(ホテル トウ ニシノトウイン キョウト)〉/西洞院
今年4月開業。ロビーには和紙職人・ハタノワタル氏が手掛けた円盤状のテーブルが存在感を放ち、ライブラリーには、幅允孝氏の選書による本が並んでいる。JR京都駅から徒歩約10分。
■京都府京都市下京区西洞院通花屋町下ル西洞院町455
■075-744-0144
■1泊1室10,000円~(宿泊税、食事別)
■全121室