さあ、行くわよ? きゃりーぱみゅぱみゅの 「大人なLADYになるわよコラム」第9回〜『ICLで裸眼2.0になったわよ』〜
きゃりーぱみゅぱみゅが、「大人なLADY」を目指す日々を綴る新連載。おかげさまで、早くも話題沸騰です。第9回は、視力が爆上がりしたお話。
『ICLで裸眼2.0になったわよ』
皆さまごきげんよう。人生でやってよかったランキングの上位に「ICL」が食い込んでいる、きゃりーぱみゅぱみゅです。多分2位くらいです。
ICL、皆さま一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? ICLとはインプランタブル・コンタクトレンズの略でして、“埋められるコンタクトレンズ”という意味です。では、どこに埋めるのか?目の中の角膜にです。
視力矯正手術にはICLの他にレーシックもありますが、レーシックは角膜を削って視力を回復させるのに対して、ICLは角膜の中に薄いレンズを入れるという方法で、あとでそのレンズを取り出すことで元の視力に戻すこともできます。なので例えば、のちのち白内障になってしまったら、それ用のレンズに入れ替えたりと、その都度最適なレンズにすることもできる。これがICLのメリットです。
で、そんなちょっと未来みのある人体改造を実際にやってみたわけなんですけど、マジで世界が変わりました。私は中学生くらいのときから視力がだんだん悪くなっていって、ここ数年でかなり乱視が進んでしまい、テレビのお仕事をしててもカンペの文字がNiziU(編注:滲む)ようになったり、極めつけは、ちょっと前にハイキングに行ったら苔がたくさん生えてたんですけど、乱視のせいで増えるワカメちゃん状態で見えてしまう……と、そんな状況でした。
これではいかん。そう思っていろいろ調べた結果、ICLにたどり着きました。まず手術前に3~4回検査をします。ICLのレンズを眼球に入れるには何ミリ以上ないといけないとか、眼圧や視力の検査とか事前に調べないといけないんですね。それで手術3日前くらいから、コンタクト禁止になってメガネ生活になります。
で、いざ本番。最初に目薬を3種類、10分おきくらいにさしていきます。それぞれ眼球麻酔だったり、瞳孔を開くためのものだったりするようです。面白いことに、それをやっていくとだんだんピントが合わなくなってきて、気がつけば手に持ってる携帯をめっちゃ離して見ていた自分。初めて老眼の気持ちがわかりました。
手術自体はなんと10分程度で終了。痛みはチクすらも全然なく、ただひたすらグッグッと押されている感じです。手術中は3つの光源を見ながら受けるのでめっちゃ眩しいんですけど、それがだんだんミッキーに見えてきて、あと、どういう状態なのかわからないんですけど、まるで滝の裏に立ったときみたいな水が流れてくる映像が見えてきます。顔が濡れている感じはなかったので、眼球の中で水を流してるんですかね? こわ。
それで手術が終わって辺りを見回してみるんですけど、終わった瞬間はややぼやけて見えていたものがだんだんクリアになってきて、10分もするといきなり視力1.5くらいなります。こんなに世界ははっきりしてたんだ!と大興奮でしたね。感動しました。さらに次の日になると、視力は2.0くらいにまで上昇するので、もう8Kデビューっていう感じです。パチっと目覚めたときに愛犬あめちゃんの顔がよく見えるのがうれしいですね~。
おかげで今はどこに行くのもすごく楽しくて、お出かけしても景色ばっかり見てしまいます。それに、こないだICL後に初めてライブやったんですけど、お客さん一人一人の表情がすごくよく見えたのもよかったなあ。久しぶりのライブだったので泣いてる人とかもけっこういて、その涙にこっちも思わず(T_T)してしまいました。視界も感動も8Kクオリティになります。
ただ、気になるお値段……70万くらいします。なのでローンなのか、何回払いなのか。でも一生分のコンタクトレンズの値段で考えると、安いかもしれません。あと、事前にお伝えしておくこととして、1カ月間くらい目薬を毎日決まった時間にささないといけない点がちょっと大変です。また、これは私的に大きなポイントなんですが、お医者さんのGOサイン後であればカラコンを入れても大丈夫です。
そんな感じで世界がめちゃめちゃ変わるICL、皆さんもぜひご検討してみては? ちなみにこないだ家電屋さんにふらっと入ったらびっくりしました。韓国のLGの薄型テレビだったかな。めちゃくちゃ画質が良かったんですけど、それ以上に2.0×2の私の視力が良すぎたせいなのか、逆にウソモノみたいに見えてリアリティを感じられませんでした。液晶のドットひとつひとつまで見えてしまったせいなのかもしれません。
視力や解像度の問題ではない。リアルとは何なのかを考えさせられました。