スタッフさんのユニフォームやお冷の提供方法までユニークで雰囲気も十分! 秋田から東京初出店!文庫カフェ〈黒澤文庫〉が7月27日、日本橋にオープン。
秋田市と仙台市にある文庫カフェが、7月27日東京に初出店しました。カフェの名前は〈黒澤文庫〉。"「本と珈琲とインクの匂い」を感じる文庫カフェ"をテーマにしたレトロで落ち着く空間と、豊富なドリンクとフードメニューを体験してきました。
一歩足を踏み入れると百貨店の中とは思えない独自の世界観がそこに。
〈黒澤文庫〉は、宮城県仙台市にある〈青山文庫〉と秋田県秋田市の〈赤居文庫〉の3号店です。〈黒澤文庫〉がオープンしたのは、日本橋高島屋S.C.新館の中。お店に足を踏み入れる前からレトロとスタイリッシュが組み合わさった独特の雰囲気にワクワクしてしまいます。
お店に入ってまず目に入るのは、タイプライターや黒電話、地球儀、そして使い込まれた机など懐かしい道具たち。壁には、小説家で画家でもあった武者小路実篤の絵や、東北は岩手県出身の作家、宮沢賢治の直筆原稿が掛かっていて、ゆっくり眺めたくなってしまいました。
文庫カフェだけあって、たくさんの本も並んでいます。お店にいる間は自由に読んでOK。窓際のカウンター席に並ぶ文庫本は、気に入ったら1冊100円で購入することもできます。オリジナルのしおりと文庫用のブックカバーが用意されていて、自由に持ち帰れるのもうれしいサービスです。
接客も雰囲気たっぷり。席につくと、スタッフさんが水や氷を載せたワゴンカートと一緒にやってきて、お冷を出してくれます。スタッフは皆さん、珈琲農園の作業着をイメージしたつなぎ姿。このつなぎのユニフォームはその日の天気や気温で違う色のものを着ることになっているそうです。
こだわりのコーヒーは〈ミカフェート〉とコラボ。インパクトのあるドリンクメニューも。
〈黒澤文庫〉のこだわりは、豊富なメニューにも。オーダーが入ってから豆を挽いて、ハンドドリップしてくれるコーヒーは、コーヒーハンター、Jose 川島良彰さんの〈ミカフェート〉とコラボ。「グッドモーニングブレンド」、「アフタヌーンブレンド」、「ナイトブレンド」と時間や食べ物との相性を考えたブレンドが用意されています。たっぷり入ったコーヒーは、冷めてしまったら温めてもらえるそう。寒い地方のお店らしいサービスにほっこり。
ドリンクのメニューもバラエティに飛んでいて、フラッペカプチーノやアイスココア、コーヒーにアルコールを合わせたカクテルなども用意されています。
インパクトがあって、写真映えもばっちりなのは、炭酸水が入った背の高いグラスに、たっぷりのソフトクリームとコーンがのった「クリームソーダ」。ソーダの色は、その日の天気や気温によって変わるのでお楽しみに。
フランスの「ガレット」と秋田のかき氷「こおり水」が並ぶフードメニュー。
フードメニューのいち押しは、フランス、ブルターニュ地方の郷土料理「ガレット」です。店内が見渡せる場所で1枚ずつ丁寧に薄く伸ばして焼かれていて、香ばしい香りが店内を漂います。「ガレット」は5種類ありますが、チーズと卵、ハムが入った「コンプレット」が代表メニュー。生地が薄くてもサイズが大きなガレットは、なかなかの食べ応えです。
ほかにもあつあつの「焼きカレー」や「チーズトースト」など、喫茶店らしい食事メニューも用意されています。
「珈琲醤油小豆ロールケーキ」はふんわりしたロールケーキの生地の中に醤油が混ぜ込まれています。確かに色は醤油を感じさせますが、あまり味は気にならず、むしろ小豆とクリーム、そして外側に巻かれたクレープ生地のおいしさが全体をまとめています。
このほかスイーツは、トッピングが目を引く6種類の「シフォンケーキ」や、秋田では夏の風物詩として知られる「こおり水」が夏の限定メニューとして用意されるなど、バラエティ豊かです。
一歩足を踏み入れると、さまざまなメニューとお店の雰囲気とともに、ほっとする時間を過ごして欲しいというメッセージを感じる〈黒澤文庫〉。お天気や時間によって起きる変化や本のラインナップなど、何度行っても新しい出会いを感じられそうです。
〈黒澤文庫〉
■東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋高島屋S.C. 新館 4F
■03-6225-2560
■10:30~20:00(19:30LO)
■休は日本橋高島屋S.C. 休館日に準ずる
■公式サイト