窓際のスペースに菜園をつくる。 初心者にもおすすめ!窓際でハーブや野菜を育てる“コンパクト菜園”のススメ。

LEARN 2021.07.04

初心者にもおすすめの、窓際でできるコンパクトな菜園。少量使いたいハーブ類も、常に新鮮なものが手に入るのが魅力!6月28日(月)発売 Hanako1198号「料理が好きになるとっておきレッスン」よりお届け。

ハウス状態の室内で季節を問わず栽培。

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「家の中の利点は、1年を通して栽培できること」と、園芸家の深町貴子さん。20℃前後の室内は、いわば通年ハウス状態。発芽・生育の適温が室内温度の範囲ならば、夏野菜・冬野菜を気にする必要もない。「屋外に比べれば虫も少ないので、その点でも初心者向きです」。

ただし、必ず確保してほしいのが「光」だと深町さん。「いろいろな種類の植物育成ライトが販売されているので、日当たりが悪ければ活用してみてください」。土は野菜用培養土を選べば、最初の1カ月分は肥料が入っているので手間いらず。室内で小さく育てるなら、追加肥料なしで問題ないという。「種から育てて、芽が出る楽しさを味わってください。室内なら目に入るので小さな変化にも気がつく。興味を持続させることが成功の秘訣です」

深町さん流窓際菜園3つのポイント

1.室温に合う野菜を選ぼう!

2.光をたっぷり与えよう!

3.目の届く場所で育てよう!

窓際菜園におすすめの野菜6選

1.「ミックスリーフ」ミックスサラダを育てちゃおう。

いろいろな葉物野菜を一緒に育てれば、収穫してそのままミックスサラダに。必ず同じ科目でそろえること。写真は小松菜、水菜、わさび菜などのアブラナ科を、牛乳パックを加工した自作プランターで栽培。側面に水抜きの穴を開けて。

2.「バジル」短期間で収穫。初心者もぜひ。

三つ葉と同じ好光性種子。濡らした土に種をまき、2、3mmふんわりと土をかけて霧吹きで全体を湿らせる。3日ほどで発芽し、間引きしながら食べられるので初心者におすすめ。収穫の際は上の葉を摘むと、さらに脇芽が生えてくる。

3.「三つ葉」ゆっくり発芽、のんびり屋さん。

発芽に光が必要な好光性種子。濡れた土に種をまき、土をうすくかけて霧吹き。2週間ほどと発芽に時間がかかるので、気長に待つ。茎のように見える、葉の下の「葉柄」部分までが葉なので、収穫の際は葉柄から上全てを外側の葉から摘む。

4.「ラディッシュ」まるごとおいしくいただく。

隣に仲間がいないと発芽しないので、1cm間隔で種をまき、0.8~1cmほど土をかけて水やり。ふたばが出たらひとつおきに間引きをし、本葉が出たらさらに間引くと、実が大きく育つ。間引き菜もおいしいので、捨てずに食べてしまおう。

5.「ドワーフトマト」窓際には背丈が低めのものを。

本来2m以上にまで育つトマト。窓際には50cmほどにしかならないドワーフトマトがおすすめ。アンデスの高原が原産なので、光を好む一方暑さは苦手。暑さで花をつけなくなったら涼しい場所へ。花が咲いたら肥料をやり、水切れに注意。

6.「レタス」台所スポンジで水耕栽培。

研磨剤不使用のスポンジ(2層のもの)を濡らして揉み、粗い面に十字形にカットを入れ種を2、3粒。水を張った皿に置き、根が出たら球根用容器に置く。ペットボトルの上部を切ってひっくり返しても代用可。根の上部には空気層をつくる。

Gardening Leader…深町貴子(ふかまち・たかこ)

深町貴子(ふかまち・たかこ)さん

園芸家。植物を育てることの喜びを独自の視点で語り、園芸の魅力を広めている。YouTubeチャンネル『Horti』にて園芸動画を配信。

(Hanako1198号掲載/photo : Kenji Nakata text : Maki Nakamura edit : Kei Kimura, Kumpei Kuwamoto(Mo-Green))

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