日本に寄り添ってくれる台湾を思う。 日本と台湾の友情を願うイベント「日台友情 Always Here 311 十周年 東北友情特展」を開催。友情はいつまでも。
3月で東日本大震災から10年が経過しようとしている。当時、多くの寄付や励ましの声を寄せてくれたのが台湾。また、新型コロナウイルスが流行してからは、マスクが不足すると、台湾から沢山のマスクが届けられた。台湾は、日本に何か困難があると、いつでも惜しみなく手を差し伸べてくれる、思いやりにあふれた隣人なのだ。節目を迎える今年、日本から感謝を伝えようと、台湾で様々なイベントが催されている。
〈台北101〉で日本と台湾の友情を願うライトアップ。お互いを思う気持ちはいつまでも。
1月23日の夜、台北のシンボル〈台北101〉にライトで彩られた「日台友情」の白い文字が浮かび上がった。日本と台湾をつなぐ窓口である『日本台湾交流協会』が企画したイベントだ。10年前、テレビなどで東北の甚大な被害の状況を知った台湾の人たちは、自主的に街頭募金に参加したり、支援物資を東北へと送ってくれた。また、テレビでは東北への寄付を募る番組も放映された。台湾から、寄せられた義援金は総額約250億円にものぼり、東北の被災地へと様々な形で届けられた。震災から10年を迎える今年、台湾へのお礼の気持ちを伝えようと「日台友情」の文字に感謝の意を託したのだ。
このライトアップに対して、台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統からは「台湾は日本を応援し続けます。そして、台湾と日本の友情が長きにわたって続くことを願っております」と動画でメッセージが寄せられた。総統からは、先日の福島沖の地震の発生時にもお見舞いのツイートがアップされている。
多摩美術大学と武蔵野美術大学で学んだ、 台湾の若手デザイナーが「日台友情」のロゴ&キービジュアルをデザイン。
「日台友情」の文字とともに〈台北101〉に灯ったマークは、日本の「j」と台湾の「t」が合わさり「人」を表している、「日台友情」シリーズの共通ロゴ。多様な人たちが背中合わせに腕を絡ませるイラストのキービジュアルも制作された。担当したのは荘瑞豪さんと盧袗雲さん。台湾で活躍する若手デザインデュオ「biaugust両個八月」のディレクターだ。
その名前の通り8月生まれの2人は5年に渡り、共に日本の美術大学でアートを学んだ経験を持つ。現在はプロダクトデザインやパッケージデザインなどで活躍中。今回のデザインは赤と青で「人」の文字をかたどり、日本、台湾、一緒、助け合いといった意味を込めているという。
さらに3月10日から台北〈華山1914〉で「日台友情 Always Here 311 十周年 東北友情特展」が開催される予定だ。会場では写真家が撮影した震災時の東北の様子、復興の状況や東北の方からのメッセージをまとめた動画の上映など、台湾と日本の交流をテーマにした様々な展示が行われる。Hanako編集部も東北から台湾への感謝の言葉を取材するなど、展示のお手伝いをしている。
コロナ禍で、まだまだ往来がままならない今だからこそなお、日本に寄り添ってくれる台湾という友をzてみてはどうだろう。編集部ではこれからも「日台友情Always Here 311十周年 東北友情特展」をレポートしていく。
詳しくは #日台友情#Alwayshere でも検索を。
「日台友情Always Here 311十周年 東北友情特展」
■3月10日〜21日
■華山1914文化創意產業園区 中7B 台北市中正區八德路一段1號
■日本台湾交流協会:https://www.koryu.or.jp/friendship/