“いつかやる”を“今やる”に! 「何かしたい」を叶えるボランティア。行動を起こしたい人に知っておいてほしい、マンスリーサポーターについて。

LEARN 2021.02.26PR

最初の一歩を踏み出せば、ボランティアって拍子抜けするほど簡単です。“いつかやる”を“今やる”に。今回は、行動を起こしたい人に知っておいてほしいことをご紹介します。(PR/日本財団)

準備も気負いも不要。ビーチクリーンに参加しよう。『SEVEN BEACH PROJECT』/菖蒲田浜(宮城県)

震災以降、“怖い場所”として人が離れていった海。辛い記憶を楽しい思い出へとアップデートするべく、清掃活動を通じて奮闘する人々がいる。笑顔が再び海に戻る日まで。

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「ボランティア、参加してみたかったんです」土曜日の朝8時。宮城県・菖蒲田(しょうぶた)浜には、そんな風に現れる人が増えている。東北でいちばん古い海水浴場として約130年の歴史をもつこの場所に、〈カフェレストラン SEA SAW〉という店ができたのは2016年。“地域の人が集まれる場所を”と、久保田靖朗(くぼたやすあき)さんが立ち上がった。「当時、海は“近寄ってはいけない場所”になっていました。でも、このままではダメだ、と。またみんなが笑顔で集える海にするために、拠点となる場所を作りたいと思ったんです」

スポンサーを探して1年半、プレゼンに駆け回った。だが、実績のない人間に力を貸してくれる人は現れない。そんな時に出会ったのが、日本財団が運営する「New Day基金」の担当者だった。「“経済的価値がはかれない、という理由で投資対象にはならなくても、君がやろうとしていることは社会的に絶対、価値がある。そういうことを支援するのが我々の使命なんです”と言ってもらえたことは、今でも忘れられません」厳しい選考を経て、基金からの支援が決まった。拠点作りと同時に、2012年から取り組み始めたもののひとつにビーチクリーンがある。広報担当の鈴木若子さんによると、「最初は地域の人が中心でしたが、ここ数年、ふらっと参加する方も増えてきました。“朝起きて、友達と今日何する?って話したときに、偶然見たSNSでビーチクリーンやってるって知って”という女子2人組もいましたよ」。

ビーチクリーンに参加する際に、必要なものは何もないという。「参加して、何を感じて何を考えるのか。それは人それぞれ。だから、気負うことなく参加してくれたら」(久保田さん)また、拾った漂着物を展示し、ビーチクリーンを通して海の状況を知るといったワークショップを開催するなど、海と人を繋ぐ活動も行っている。それらすべては、“SEVEN BEACH PROJECT”として、菖蒲田浜の再興を牽引。一緒に活動する仲間も増えている。そのひとり、アートディレクターの喜多直人さんは言う。「海とともに生きている、ということをビーチクリーンを通じて知る。それが防災への意識にも繋がっていくんじゃないでしょうか」

〈カフェレストラン SEA SAW(シーソー)〉

菖蒲田浜は仙台から車で約40分。カフェやレストランだけでなく、地域の人が集まって交流する拠点としての役割も。地域の特産物を使ったオリジナル商品も販売している。

毎週土曜日、朝8時から30分間行われる海の清掃活動「ビーチクリーン」。開催場所はSNSで確認か店に問い合わせを。
■宮城県宮城郡七ヶ浜町菖蒲田浜20-8 菖蒲田海水浴場入り口
■022-355-9119
■11:00~16:00(土日祝は18:00~22:00も営業)木休
■20席/禁煙

プロが語る、女性が活躍する支援、それを支える支援。

女性が活躍しやすい支援ってどんなもの?間接的な支援って何があるの?など、第一歩を踏み出したい人に向けて、プロが語ります。

浦野

「人や物を動かすボランティア活動に必要なのは原資です」浦野 愛(うらの・あい)/震災がつなぐ全国ネットワーク事業担当、認定NPO法人レスキューストックヤード常務理事。大学で社会福祉学を学ぶ。これまで全国30カ所以上の被災地で支援活動に従事。社会福祉士。

伊藤麻里子(以下、伊藤):女性が活躍できるボランティアというと、「炊き出し」がすぐに浮かびます。
浦野愛(以下、浦野):はい。でも、「炊き出し」とひと言でいっても、その意義は多岐に渡ります。食べることは喜びや安らぎですし、料理をすることは手を動かし、達成感をもたらすものですし。
伊藤:家族に十分なご飯を食べさせてあげられない、というのもストレスになりそうですよね。
浦野:はい。そこをいかに汲み取って、レシピに反映できるかが大事です。炭水化物に偏ることなく、野菜をバランスよく取り入れる。さらに美しく盛り付け、テーブルを飾る。そんな細部にまで気を回せるのは、やはり女性の力が大きいですよね。

伊藤麻里子

「私たちの使命はスピード感を持って必要な額を届けること」伊藤麻里子(いとう・まりこ)/日本財団ドネーション事業部。大学卒業後、大手化粧品メーカー、国連大学、日本音楽財団勤務等を経て、2020年より現職。日本における新しい寄付文化モデルづくりを目指す。

伊藤:「足湯ボランティア」も女性が活躍できると聞きました。
浦野:温かいお湯を用意して、バケツに入れてそこに足を浸けてもらう。そして、手を揉みほぐしながらお話をする。1人10分ほどですが、体も温まるしコミュニケーションも取れて、すごく人気があるんですよ。
伊藤:やり方や声のかけ方などは、どうすればいいのでしょうか。
浦野:私が所属する〈レスキューストックヤード〉では、HowToガイドを作成したりセミナーを開催したり。「ボランティアに興味があるけれど、やり方がわからない」という方のサポートもしています。足湯ボランティアのセミナーでは、話を聞く「傾聴」という作業など、プラスアルファを皆さんに考えていただいたり。
伊藤:プラスアルファ、ですか。
浦野:物づくり、子供と遊ぶ、バザー、ネイルアートなど、決まったマニュアルはありません。自分が得意なものをプログラムにしてもらっていいんです。足湯という「場」で何をしたいか、何ができるか、それを考えてもらうんです。
伊藤:自分の好きなことや得意なことを活かせるんですね。
浦野:以前、足湯に参加してくれた女性は、お湯に入れる入浴剤を選べるようにしたり、腕をリラックスして置けるよう、タオルで腕枕を作ったり。細かい配慮が非常に喜ばれていました。
伊藤:素晴らしいですね。

浦野:避難生活の中では「お出かけする喜び」もなくなってしまうんですね。でも機会があれば、その日を“プチご褒美”に頑張れる。女性なら共感できますよね。
伊藤:本当にそうですね。では、実際に参加するのが難しい場合には、どんな支援がありますか?
浦野:例えば化粧品をかわいくラッピングして送る、というのだって支援ですよ。避難所や仮設住宅って乾燥がひどいので、リップクリームやハンドクリームが喜ばれるんです。
伊藤:なるほど!浦野さんたちは、そういった活動をスピーディに行っているんですね。
浦野:それは日本財団さんの支援金をはじめ、寄付金の存在があるからできるんです。被災地に物をひとつ送るにも、送料がかかります。でもそこで「送料がかかるから」と躊躇していては、スピーディな支援は実現しません。
伊藤:ノウハウのあるボランティア団体にスピーディに活動資金を届ける。これは私たちの使命です。ボランティア活動には、原資が必要。そこを理解し、支援金に協力いただける方を増やしていきたいですね。

寄付金にも種類があり、使われ方が違う。「支援金」と「義援金」の違い。

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「寄付をしよう!」と思い立ったとき、知っておきたいのは“どこに届き、何に使われるのか”ということ。義援金は、被災した個人へ直接届けられるお金であり、支援金は被災地の支援活動に役立ててもらうためのお金である。「必要なところに必要な額をスピーディに届ける」ということなども重要な考え方のひとつ。(資料提供:日本財団)

1.支援金とは?

あなたが応援したい団体、関心がある分野の団体を自分で選んで寄付し、被災地の支援に役立ててもらうお金。

2.義援金とは?

被災者の方々へ、お悔やみや応援の気持ちをこめて送るお金。日本赤十字社、赤い羽根共同募金、自治体、TV局などが受付。

日本財団災害復興支援特別基金マンスリーサポーターになって現地の活動をサポートしよう。(2021年3月31日まで)

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日本財団の災害復興支援特別基金マンスリーサポーターになると、こんな特典が!

先着100名に、unico作家・笹山勝実さん(A)または青木玲子さん(B)デザインのクリアファイル、もしくは宮城県七ヶ浜の無添加海苔「おやつ七ヶ浜のり」(C)のいずれかをプレゼント(2021年4月以降順次発送。どれが届くかはお楽しみに!)。また、全員に読者限定ボランティアセミナーへの招待(2021年4月以降実施予定)も。※商品は変更になる可能性があります。

【申し込み方法】
①災害復興支援特別基金(https://kifu.www.nippon-foundation.or.jp/dras/)へアクセス
②「オンラインで寄付する」ボタンを押し、寄付の手続きへ
③寄付回数「毎月寄付する」を選択し、必要事項を入力
④最後の「寄付のきっかけ欄」で「Hanako226」を選択
⑤申し込み完了!

※日本財団のドメイン(@ps.nippon-foundation.or.jp)からのメールを受信できるように要設定

(Hanako1194号掲載)

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