創業333年の老舗酒造と、ベンチャー企業がコラボして誕生。 佐賀の日本酒「Q」をお取り寄せ。QRコードに詰まった「蔵元の想い」を肴に、ひとり新年会。
明けましたね、2021年! なかなか遠出できない今年は、旅気分で地方の地酒をお取り寄せして、ひとりor家族だけでの新年会が気分です。そこで、2020年11月にデビューしたばかりの佐賀の日本酒「Q」を、スマホの公式サイトから注文。「QRコード」だけの潔いロゴデザインには、蔵元の想いが込められています。佐賀の珍味とペアリングしながら、ひとり新年会をしてみました。
創業333年の老舗蔵元とベンチャー企業がコラボ!
さっそく「Q」が自宅に到着。蔵元〈光武酒造場〉のロゴマークが勇ましいです。夜を待てずに、昼からひとり新年会をスタート。
「Q」を造ったのは、元禄元年(1688年)創業の老舗〈光武酒造場〉と、創業4年目のベンチャー企業〈ケーエイチプラス〉。「新」と「旧」、「伝統」と「革新」の異色コラボレーションです。
ユニークな「Q」という名前の由来は、パッケージに刻まれた「QRコード」、九州の「Q」、無添加・無香料で完全手作りの品質を表す「Quality(品質)」の「Q」。
〈光武酒造場〉の合言葉「伝統の中からの革新」と、〈ケーエイチプラス〉の理念「+αの繋がりから生まれる価値、アイデアと実行力から生まれる革新」が、両社を結びつけたといいます。
「QRコード」を読み込むと……。
パッケージのQRコードをスマホで読み込むと、300年以上続く伝統的な手作り手法の工程や、杜氏の想いを映した動画が再生されます。観ながらグラスを傾ければ、ひとり新年会にも関わらず、なんだか酒蔵で酒造りのプロたちと一緒に飲んでいるような気分になるから不思議です。
お米の栽培が盛んな農業王国・佐賀で、江戸時代に鍋島藩のお殿様がお米を活用したいと所望し酒造りをスタートした経緯や、日本酒の肝となる微生物のお世話へのこだわりなどが伝わってきました。
「若い人にも、ストーリーとともに日本酒を楽しんでほしい」。
製造担当者は、次のように語ります。
「昨今の日本国内では地酒ブームと言われていますが、まだまだ若い世代にとっては、飲みにくいお酒というイメージが拭えていないのが現実かもしれません。お酒や料理は、口にする前に、説明や口コミなど頭に入ってきた情報で味が変化すると言われています。ストーリーを知ることで、お酒本来の味わいをより堪能できるんです」
そこで、パッケージには、この日本酒へのこだわりをおさめた動画とリンクするQRコード「だけ」をシンプルに配置。
「飲む前にQRコードを読み取り動画を観ていただくことで、お酒本来の味わいをストーリーや私たちの想いとともに、おいしく飲んでいただけたらうれしいです」
佐賀の珍味とペアリングしてみた。
せっかくなので、佐賀の名物と一緒にペアリングしてみることに。
さまざまな県の名産品が購入できる東京・秋葉原の〈日本百貨店しょくひんかん〉へ行き、「ぴりっと辛いいかさし 柚子こしょう」「貝柱の粕漬」「海茸の粕漬」を購入しました。佐賀のお酒と、佐賀の珍味。どんなハーモニーを奏でるのでしょう?
まずは、「Q」を口の中へ……。
お米の甘みと奥深いうま味が、ふわっと香りました。口の中でお酒を転がし、動画でも語られている「バナナのようなメロー系の懐かしい味」に浸ります。
存在感が強い日本酒なので、味付けの濃い料理と相性抜群。
うっとり甘い「貝柱の粕漬」は、「Q」の米のうま味と合わさることでより甘く芳醇に、「ぴりっと辛いいかさし 柚子こしょう」はその刺激がスパイスとなり、味変効果で、ついついの「もう一杯」が、ススム、ススム。
QRコードとリンクした動画の再生後には、公式WEBショップで注文できる仕組みなので、味が気に入れば、離れて住む家族や友達にプレゼントすることもできます。
自粛期間中でも、おいしい地酒を諦めず、こんな機会だからこそ楽しめる「おうちペアリング」を楽しんでみるのもいいかもしれません。
「QRコード」だけの日本酒「Q」
■ 光武酒造場 公式サイト
■ 光武酒造場 オンラインショップ