旅行にはホテルも欠かせない! 芸術の秋は感性が磨かれる宿に泊まってみたい!
秋旅といったらやっぱり京都。今秋の京都旅は、和と洋のコラボレーションがおしゃれなデザイナーズホテルをはじめ写真やアート作品に触れられる宿などちょっとユニークな宿に泊まってみませんか?旅をさらに充実させてくれるはず!
1.コンパクトなスペースにうれしい機能が満載〈京都 グランベルホテル〉
東京都内に3店舗構えるデザイナーズホテルの初となる京都店。
ひっそりとした町家風の外観だが、チェックインカウンターは海外のテイスト。そのギャップに驚く。
「祇園の継承×日本のクリエイティブ」をコンセプトに、気鋭のデザイナー斉藤上太郎氏のファブリックと輸入物の家具を組み合わせるなど、和と洋を組み合わせた内装が面白い。
地下1階の大浴場〈KOMOREBI こもれび〉は、浴室の中に小さな日本庭園があり、スパのような雰囲気。
キングサイズのスクエアベッドがある客室「プレミアムキング」。全室に「AppleTV」が導入されている。
コンパクトながら十分な機能と遊び心が両立した客室で、「予算は抑えたいが、ビジネスホテルでは味気ない」というお客のわがままに見事に応えてくれる次世代型ホテルといえる。
〈京都 グランベルホテル〉
1階のレストラン〈TAKEDOKORO竹処〉では、京都の名物など、和洋種類豊富な朝食ビュッフェをいただける。
■京都府京都市東山区大和大路通四条下ル大和町27
■TEL:075-277-7330
■1室26,800円~
■全105室
2.作品を独り占めできるギャラリー兼宿泊施設〈青春画廊〉
美術家ハヤシヤスヒコ氏が手がける宿。ギャラリーの機能を兼ねており、期間で替わる展覧会を鑑賞しながら宿泊できる。
国内外で活躍する現代美術家の作品を展示しており、気に入った作品は購入も可能。
京都で活動する美術作家や美大生がスタッフとなって運営しており、築100年ほどの京町家も彼らの手作業により息を吹き返した。
2階は二部屋あり、一部屋にはダブルベッドが置かれ、もう一部屋にはシングルベッドが2つ置かれている。
美術家・武田俊彦氏が割れたガラスを金継で修復した作品は、宿で唯一の常設作品となっている。
建物の1階にはコーヒースタンドと暮らしの道具店〈Dongree〉が入店。
繁華街・四条通と京都駅に挟まれながら、ローカル感もある立地で、ほのぼのと過ごすことができる。
〈青春画廊〉
明治後期に建築された建物。職住一体を目指し、昔ながらの京町家の雰囲気を壊さぬようリノベーションされた。
■京都府京都市東山区池殿町214-4
■TEL:非公開
■1棟(2 名宿泊時)11,000円~
■1棟貸し(定員5名)
3.写真とアート作品がひしめく風変わりな空間で過ごす〈ゲストハウス Talbot〉
2016年に閉店したゲストハウス〈パンとサーカス〉を運営していた山田晋也さんと榎本大輔さんが、三条会商店街の中に新たにオープンした宿。
名だたるアーティストの作品が飾られている1階のエントランス。積み重ねられている写真集や作品集も手にとって閲覧可能。
旅先で撮った写真を旅先で焼いて大切な人に送るというテーマの「泊まれる写真ラボ」として、1階部分に暗室を備え、写真現像のワークショップなどを行う。
暗室ワークショップのほか、写真家のブックサイン会なども実施。フィルムカメラのレンタルも可能。
宿のいたるところに細江英公や五木田智央などの貴重なアートピースが飾られており、美術愛好家の交流の場にも。
チェックインカウンターは、宿泊客以外も立ち寄れるバーにもなっており、ドリンクや軽食をオーダーできる。
〈ゲストハウス Talbot〉
宿の名は写真技術の先駆者の一人で、カロタイプの発明者ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットから。
■京都府京都市中京区西ノ京池ノ内町1-2
■TEL:080-7085-0102
■1名3,000円~
■ドミトリー10床、個室1室
(Hanako1141号掲載/photo : Kunihiro Fukumori text : Ai Kiyabu)