本山順子の迷子のお守り〜お寺と神社、お散歩アラカルト〜 人気フォトスポット・水路閣も!【京都】臨済宗南禅寺派の大本山〈南禅寺〉を参拝。

LEARN 2020.12.19

モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第63回目は京都市左京区を街詣で。前回訪れた〈永観堂〉のほど近くにある〈南禅寺〉にお邪魔してまいりました。〈南禅寺〉は臨済宗南禅寺派の大本山。個人的には南禅寺派というくらいなので総本山なのかと思っていたのですが、意外にも大本山なのですね〜。それでは早速!詣でましょ〜う!

京都 永観堂

〈南禅寺〉の周りには水路が張り巡らされており、サラサラと流れる水音と岩陰に隠れている小魚や沢蟹を見つけたりと、癒されながら散歩を楽しむことができます。特に早朝のお散歩なんかは想像以上にさわやかな気持ちになるので本当におすすめ。〈南禅寺〉の北門である「大寂門」をくぐり境内に入ります。

しばらく歩くと、Hanako10月号の表紙でもあった三門が見えてまいります。藤堂高虎が大坂夏の陣で戦死した一門の武士たちの冥福を祈るために寄進したもので、〈東本願寺〉にお邪魔した際にご紹介した御影堂門とともに京都三大門に数えられることもあります。

京都 永観堂

京都の紅葉もだんだんと終わりを迎えてまいりましたが、三門の前の紅葉はまだまだ見頃で三門を見上げたときの紅葉との共演は息をのむほどの美しさです。散った紅葉もお行儀よく、境内の各所にこんもりと集められているのがとてもかわいらしい。

京都 永観堂

三門をまっすぐ進むと〈南禅寺〉の中心となる法堂があり、こちらには御本尊である釈迦如来様が祀られています。天井には日本画家である今尾景年が描かれたといわれる、今にも動き出しそうな立派な幡龍が。

京都 永観堂

法堂を右に進んでいくと「水路閣」が見えてまいります。大変人気のフォトスポットになっているので、〈南禅寺〉といえばこちらを真っ先に思い浮かべる方が多いのではないのでしょうか?この日も着物姿の女の子や観光の方で賑わっていました。

京都 永観堂

実は明治維新後に建設されたこの水路閣、建設当時は古都の景観を破壊するとして反対の声が上がっていました。一方では見物人が殺到したといい、今ではすっかり京都の風景として定着しています。琵琶湖疏水を利用した発電も行なっており、水力発電所としてはなんと日本初!そしてまだまだ現役なんですよ〜!

京都 永観堂

水路閣脇は日陰が多いからか紅葉はまだまだこれからというもみじから、しっかり色づいたもみじもあり、すっかり今年の紅葉欲が満たされました。琵琶湖から引かれた水路は夏に訪れると天然のクーラーのように涼しく、気持ちがいいので夏の参拝もおすすめです!

京都 永観堂

〈南禅寺〉をぐるりと周り、最後に三門の上部・五鳳楼に上がってみることに。歌舞伎の「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」で、あの石川五右衛門が「絶景かな!絶景かな!」と名科白を廻したのがこちら。五鳳楼へは何度も訪れていますが、毎度変わらず”あっぱれ”な清々しい気持ちになります。

初めて旅行で京都に訪れた際に立ち寄ったときから〈南禅寺〉にすっかり魅せられて、今では定番のお散歩コースに。どの季節に伺っても情緒が溢れています。南禅寺近くにある蹴上インクラインのまっすぐ続く線路もとてもノスタルジックな情景。春は桜並木も素晴らしいらしいので、そちらもいつか訪れてみたいものです。それでは皆様も良い参拝を〜!

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