本山順子の迷子のお守り〜お寺と神社、お散歩アラカルト〜 【京都】〈貴船神社〉を参拝した後は、夏の風物詩・流しそうめんをいただきましょう。
モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第57回目は前回に引き続き、京都市貴船町に街詣で。〈貴船神社〉に伝わる伝説と”京の奥座敷”に訪れたら、やっぱり流しそうめんでしょ!ということで、貴船名物をいただいて参りました♪それでは早速!詣でましょ〜う!
前回は本宮をお参りさせていただきましたが、〈貴船神社〉には「奥宮」と「結社」もあります。境内を1度でて、貴船川沿いを歩き奥宮へ。15分ほど歩くと鳥居が見えてきます。和泉式部も身を清めたとされる思い川の橋を渡ると深い緑に包まれた参道に続き、その光景はとても神秘的。
〈貴船神社〉にはたくさんの御神木があり、「相生の杉」は同じ根から生えた2本の杉。”相老”にかけて、夫婦ともに長生きできるように。「連理の杉」は杉と楓が融合したもので非常に珍しいことなのだそう。そのため夫婦円満や恋愛成就祈願に来られる方が多くいらっしゃるのだとか。仲良く寄り添って生えている様子を眺めているとなんだか心が和みますね〜。
かつては本宮でもあった奥宮は、本殿も厳格な雰囲気が漂います。本殿の真下には「日本三大龍穴」に数えられる”龍穴”があり、本殿修理の際に大工がノミを落としてしまった際に突風が起こり、ノミを空中へ吹き上げたという話が伝わっているのだそう。龍穴はけして覗き見ることはできませんが、底知れぬパワーを感じとれますよ〜。
奥宮を出て5分ほど本宮の方に下った所にある、結社の御祭神は「磐長姫命(いわながひめのみこと)」で恋を祈る神様が祀られています。こちらには和泉式部の胸がキュンとなるようなお話も語り継がれているんですよ〜。
歌人である和泉式部が夫の愛を取り戻そうと悩んでいた際に切ない心情を歌に託して祈願したところ、なんと!社殿の中から慰めの歌が返ってきたのだとか。ほどなくして願いが叶えられ、夫婦の仲もすっかり元通りに。そのため、夫婦円満や復活愛を祈願する方も多いのだそう。とても良い参拝ができました〜!ありがとうざいました。
じっくり回っていたらすっかりお腹が減る時間に!夏の風物詩、流しそうめんをいただきに『料理旅館ひろ文』さんにお邪魔してまいりました。川床まで降りていくとまた気温がググッと下がり、川の音も合間って最早クーラーがかかっているお部屋よりも断然涼しい!汗が一気に引いていきます。
30分ほどで流しそうめんのレーンに通されました。1家族ごとにきちんとレーンが分けられていることにびっくり!こういう配慮は嬉しいですよね〜。しっかりコシのあるそうめんが美味!何よりとっても楽しい”夏の思い出”を刻むことができました♪
昔は「気生根」と表されていたこの土地は、”気”が龍の如く生じる根源。様々な”気”がみなぎる場所として古くから人々に崇めて来られました。全国に450社の総本社である〈貴船神社〉。夏バテもすっかり吹き飛んでしまうほどの元気をいただきました。それではみなさまも良い参拝を〜!