9/25〜10/14開催の『ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2020』でフレンチをお得に楽しもう! ミシュラン一ツ星フレンチ・代官山〈サンプリシテ〉のコースが5,000円〜味わえる!
全国から多くのレストランが参加し、昨年も17日間で6万人以上が訪れた日本最大級のフランス料理の祭典『ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2020(以下、FRW2020)』。10年目となる今年は過去最長の20日間、2020年9月25日(金)~10月14日(水)に開催されます。今回はFRW2020のフォーカスシェフの1人として選出された相原薫シェフのお店〈Simplicité(以下、サンプリシテ)〉の、FRW2020特別コースを一足先にいただいてきましたのでご紹介します。
日本中から選りすぐった魚介を鮮やかな手仕事でいただく代官山〈サンプリシテ〉。
代官山駅から渋谷方面へ歩いて徒歩5分ほど、ビルの2階に店を構える〈サンプリシテ〉。
2018年1月にグランドオープンすると、瞬く間に人気を呼び予約の取れない人気店に。『ミシュランガイド東京2020』では一ツ星を獲得しました。
シェフは葉山〈レストラン ラ・マーレ〉から料理の世界へ入り、その後はフランス、スイスへ留学し、各地の星付きレストランで経験を積んだ相原薫シェフ。帰国後〈銀座レカン〉 スーシェフ、広尾の〈レヴェランス〉シェフ、荻窪の〈ヴァリノール〉でシェフを務めたのち、日本人ならではのフレンチを模索し、魚のおいしさを最大限に引き出す“熟成”に着目。〈サンプリシテ〉をオープンさせました。
日本中の最高の魚を味わう絶品フレンチコースが5,000円〜。
新鮮な魚や熟成を施した貝、海老、海の魚、山の魚などを直感的なセンスでおいしく仕立て上げることをコンセプトにした〈サンプリシテ〉。FRW2020でもそんな最高の魚介を使用したコース料理をランチ5,000円、ディナー8,000円という普段では考えられないリーズナブルな価格で味わうことができます。今回はランチコースを実際にいただいてみました(※素材の仕入れ状況などにより内容は異なります)。
FRW2020特別ランチコースは、アミューズ3皿、前菜2皿、魚料理1皿、肉料理1皿、デザート1皿、シュークリーム、コーヒーまたは台湾茶という構成です。
最初に登場したのは「目一鯛 蕎麦」と「白海老」という2種のフィンガーフード。「目一鯛 蕎麦」は、塩をふり5日ほど熟成したのち藁で燻った長崎・五島列島の目一鯛を、グリーンオリーブのペーストとマヨネーズを合わせたソースとともに蕎麦粉のクレープでくるみ、上に海苔のチップスを添えています。藁焼きの香りと熟成してうま味が引き出された目一鯛は、マヨネーズの酸味とグリーンオリーブの爽やかさとも相性抜群です。
富山県産の「白海老」は昆布締めしてからマグロと和え、下は塩味のビスケット、あいだにフランス・ブルターニュ産のゴルディエのバターを挟んで、上に海苔と小口ネギを合わせたものをトッピング。粘度のあるトロッとした白海老に甘塩っぱくてサクサクのビスケット生地、海苔のミネラルと塩気が合わさり、シャンパンが飲みたくなるおいしさでした。
見た目も味も新感覚な魚介を使ったフレンチ料理たち!
続いて登場したのは店名が刻印された木箱。
「玉手箱」というメニュー名通り、蓋を開けると中からモクモクと煙があふれてきました!
現れたのは、ブナのチップで燻製した北海道釧路産のイワシをタルト生地にのせたフィンガーフード。薫香豊かでイワシの生臭さを軽減され、青魚のうま味が際立っています。
途中、自家製パンも供されました。生地を長めに熟成させることで記事はほんのり酸味があり、モチッとした食感に仕上がっています。一緒に提供された黒オリーブの発酵バターもオリーブの味わいが豊かで、後を引くおいしさです。
毛蟹にムール貝、真鯛にホロホロ鳥など厳選食材を使用した料理が続々。
続く「毛蟹 グレープフルーツ」は、北海道函館産の毛蟹を使用した一品。サラダにした毛蟹、蟹のコンソメのジュレ、インゲン、ピューレの上に黄色いグレープフルーツのジュースを泡立てて円盤状に固めたものをのせ、上から小さくカットした赤いグレープフルーツと自家製のカラスミ、マイクロリーフのオレガノをトッピングしています。
スプーンで下からすくっていただくと、毛蟹のうま味にグレープフルーツの甘酸っぱさ、オレガノの爽やかさが香ります。毛蟹の深い味わいを感じられつつも、グレープフルーツやオレガノを合わせることで清涼感ある一品に仕上がっていました。
前半は日本食材を使った料理が続きましたが、ここでフランス産食材を使った料理「ムール モンサンミッシェル」の登場です。たっぷりのムール貝にプチトマトで酸味を添え、貝の出汁と栗を合わせ泡立てたソース、下にじゃがいものピューレを隠し、パセリも添え鮮やかに仕上げています。
一皿にムール貝が何粒も入っていて、身もプリップリでジューシー。貝と栗のスープと、ほんのり甘いじゃがいものピューレの香りも鼻をくすぐり、うま味と香りの供宴に心躍ります。
メインの魚料理は、皮目をパリッと香ばしく焼き上げた兵庫県明石産の真鯛を使った料理。古代米の赤米と枝豆を刻んで添えたドンコシイタケを付け合わせに。真鯛の下にはルイエというニンニクやサフランで香りをつけたマヨネーズに似たソースを仕込み、最後に温かなブイヤベースをまわしかけていただきます。
一口食べてみると、意外にもブイヤベースから漢方のようなオリエンタルな味わいが感じられてびっくり。質の良い真鯛にエッジの効いたブイヤベースと、パリパリ食感の古代米や枝豆、うま味の強いドンコシイタケを合わせるというシェフの遊び心が感じられる一皿です。
個人的に感動的なおいしさだったのが、メインの肉料理「岩手 石黒 ホロホロ鳥」。日本で唯一ホロホロ鳥を飼育している岩手県・石黒農場のホロホロ鳥を使用しています。
ホロホロ鳥のモモ肉をゆっくり油で火入れしたのち、炭火で香ばしくロースト。表面をクルートという、パン粉にグリュイエールチーズとタイムを混ぜたものをまとわせて、パリッとした食感に仕上げています。付け合わせは、京都の万願寺唐辛子と同じ品種である福島県深川産の甘長唐辛子のソテー。その下には、パプリカやタマネギなどをオリーブオイルで炒め、エスプレットを加えて煮たバスク地方の家庭料理・ペペラードを仕込んでいます。最後にまわしかけていただいたソースは、昆布、いりこ、マグロ節など魚介のうま味をベースにキノコのうま味をきかせ、赤ワインとマディラ酒を合わせたもの。
ホロホロ鳥はみずみずしく歯切れの良い食感でうま味も強く、グリュイエールチーズをきかせたクルートの味わいにも負けません。和と洋の融合とも言えるソースは王道フレンチのマディラソースでありながら、節の味わいが力強く味に奥行きが感じられ、ホロホロ鳥のおいしさを引き立てていました。
デセールはラズベリーを使った一皿と抹茶のシュークリーム!
デセールは「ラズベリー」を使ったスイーツ。ラズベリーのソルベとラズベリーのジャム、その上にキルシュ漬けのグリオットチェリーを添えて、外側をショコラのラングドシャ生地で覆っています。
ラズベリーがフレッシュだからか、想像以上に酸味が強く爽やか。ショコラのラングドシャと合わせることでコクが加わり、マイルドにいただけました。
コースではデセールに加え、「シュークリーム」と食後のドリンクもいただけるのも嬉しいポイント。抹茶味のシュークリームは生地がカリカリ食感でクリームもたっぷりなので、生地を上下に分けクリームをすくっていただくのがおすすめです。
選び抜かれた食材を丁寧に仕込み、手間暇かけて作り上げたフランス料理を、お手頃価格でいただけるFRW2020。この期間だけの特別コースをお得にいただけるとあって、人気店は毎年予約がすぐに埋まってしまうそう。ダイナースカードを持っていない人でも予約することができますので、この機会にチェックしてみてはいかがでしょうか?
〈Simplicité(サンプリシテ)〉
■東京都渋谷区猿楽町3-9 アヴェニューサイド代官山1 2F
■03-6759-1096
■12:00〜15:30、18:00〜23:30
■月、第1火休(祝日の場合翌日休)
■〈Simplicité〉FRWページ