本山順子の迷子のお守り〜お寺と神社、お散歩アラカルト〜 埼玉県坂戸市〈五千頭の龍が昇る聖天宮〉へ。【前編】初めてづくしの道教寺院をリポート!

LEARN 2020.06.06

モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第50回目は埼玉県坂戸市を街詣で。記念すべき50回目にあたる今回は、初の道教寺院〈五千頭の龍が昇る聖天宮〉にお邪魔してまいりました!道教とは、中国の三大宗教(儒教、仏教、道教)の一つで、「老師の学」とも呼称されているのだそう。それでは早速!詣でましょ〜う!

埼玉 五千の龍が昇る聖天宮

のどかな田園地帯に突如として現れる煌びやかな〈五千頭の龍が昇る聖天宮〉。仏教、儒教は聞き馴染みがあるけれども「”道教”は聞いたことないかも…」という方も多いのではないでしょうか?何を隠そう、私もこの連載を始めてから知りました。世界にはいろんな宗教があるんですね〜!受付の門から威風堂々のこの佇まいです。

道教では獅子・唐獅子さんがお出迎え♪可愛らしいですね〜!子どもとじゃれあっているのがメスで、銭を背負っているのがオスなのだそうで、それぞれ陰陽を表しています。

埼玉 五千の龍が昇る聖天宮

なんと驚くべきことにこの巨大な聖天宮、台湾の貿易商である康國典さんが神のお告げにより、個人で建てられたのだそう!台湾から一流の宮大工を呼び寄せて15年もかけて造られたそうです。うひゃ〜、恐れ入りました。

前殿の外側の壁には目を見張るような密度で石に彫刻が施されており、その緻密さに思わず「ぎょあーー!」と変な声が漏れ出てしまいます…!立派な龍が彫られた柱はなんと一枚の岩から彫られているのだそう。透し彫が施されており、石が何層にも重なっています。す、すごい…職人技!

埼玉 五千の龍が昇る聖天宮

前殿にはたくさんの神様がずらり!高さ3.5mもある一枚の楠の板から彫られており、写真中央の神様は「鎮守宝殿山門神」。門番として参拝者の通行を許可する神様なのだそう。この彫刻は大きな扉になっており、閉まると外側を向く造りになっていました。

埼玉 五千の龍が昇る聖天宮

台湾おみくじも発見!番号札を引き、表と裏にそれぞれ陰、陽が書かれている”シンプエー”という木札を落とします。「陰・陰」は番号札からもう一度引き直し、「陽・陽」はもう一度木札を落とします。「陰・陽」に揃ったら引いた番号のおみくじを引くことができます。神様が自分に合った番号を選んでくださり、許可があってはじめておみくじをひき、お言葉をいただけるのですね〜。ありがたや〜。

埼玉 五千の龍が昇る聖天宮

そしてまた前殿の天井がすごいことに!なんとこの「八卦天井」の中には500柱もの神様がいらっしゃるのだそう!全てのスケールの大きさに度肝を抜かれます…!

お守りも初めて拝見するような珍しいもので、生まれ年の色、性別により180通り(!)のお守りがあるのだそう。ご利益によって裏の図柄が代わり、その図柄がどれもかわいい…!訪れるたびにお線香の煙に3回くぐらせるとご利益が増すのだとか。

埼玉 五千の龍が昇る聖天宮

美しい回廊を抜けて、次回はいよいよ本殿へ!何もかもが初めてみるものでワクワクしてしまいます♪

初めて訪れた道教寺院。せっかくなので2回に分けてゆっくりとご案内させていただきたいと思います♪装飾の煌びやかさに圧倒されてしまいますが、実はチャーミングで朗らかな空気を纏う〈五千頭の龍が昇る聖天宮〉。お参りの仕方など、まだまだご紹介したいところがたくさん!それでは皆様も良いお参りを〜!

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