前田有紀の『週末・気分転〈花〉』 フラワーアーティスが考える、休息時間の過ごし方。「リモートワークで一息つきたいときは、身近な草花に目を向けて」

突然ですが第二子を授かりました。この夏に出産する予定でいます。会う方にも少しずつ報告をしているところですが、幸い体調はとてもよく、毎日もりもりと食べています。おもむくままに食べ過ぎてしまっているためか、今月だけでも2・3ケ月妊娠が進んだようなお腹の大きさに！次の検診で怒られやしないかと少しドキドキしています。

このご時勢もあり、身重なこともありあまり遠出はできていませんが、少し前にたまたまテレワークだった夫と休憩時間が重なり、30分ほど2人で住まいのある鎌倉で集合しました。訪れたのは〈海蔵寺（かいぞうじ）〉という扇ヶ谷にあるお寺です。

この時は、鎌倉はまだ桜が咲いていなかったのですが、「花寺」としても知られている〈海蔵寺〉では、いつの季節に訪れても、お花がひっそりと咲いていて、季節の移ろいを実感できる場所です。

入り口すぐの真っ白なユキヤナギが満開でした。

そして、お寺の外ではタンポポが咲き始めていました。当たり前に季節ごとに花を咲かせる植物には元気がもらえますね。静かに一緒に同じ景色を眺めて「じゃ、仕事戻るね！」「うん、お互い頑張ろう！」と、目を合わせて解散したほんのひとときのこと。最近は、家事や育児のこと、色々なオペレーションの業務連絡が多くて、一緒に景色を眺めることをしていなかったなと振り返りました。

私の運営してる花屋でも、ご自宅用に、またギフト用に、生花のオーダーをするお客様が増えてきました。なかなか会いにいけないからこそ、気持ちを伝える手段として、お花を選んでくださっている方が多いことが嬉しいです。こんな時だからこそ「気持ち」をお花に乗せてお届けできるように前向きな気持ちでしっかりブーケをお作りしていきます！