前田有紀の『週末・気分転〈花〉』 子どもと巡る、家から半径3kmの世界。春の気配が咲き始める鎌倉へ
10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。とある週末の過ごし方についてです。
週末気分転”花”をテーマにしているこちらのコラムでは、週末に出会いたくなるようなお花の魅力や季節ごとの風景やイベントをご紹介していますが、なかなかお出かけがしづらい時期が続いていますね。みなさんはどんな風に週末を過ごしていますか?
週末だけでなく平日のテレワークも含めて自宅のある鎌倉で過ごす機会が増えてきました。もともと近所を散策するのが大好きなので散歩にでかけたり、家族で山歩きを楽しんだり、半径3kmで楽しめる風景を見つめ直しています。
私は普段仕事で東京と鎌倉を行ったり来たりしていますが、息子にとっては歩いて回れる範囲が世界の全て。保育園で散歩し慣れていることもあり、「ここは木が倒れてるんだよ」「おにぎりはあの丸太で食べるといいよ」と3歳児ながら、率先して色々なことを教えてくれて、成長が早いなぁと実感。
春を告げる小さな植物がちらほら
開花期が長い、冬の花の代名詞、寒椿はそろそろ見納め。
少し前から近所のあちらこちらでフキの葉っぱが芽吹きだし、春を告げる小さなフキノトウがちらほらと顔をのぞかせはじめました。
今週はそのフキノトウがニョキニョキと伸びてお花畑のようになっています。先日は「天ぷらにできたらいいな♪」とフキノトウを探しにいきましたが、芽吹きたての食べごろのフキノトウは見事にご近所さんにカットされて収穫されていました。さすが鎌倉です。来年はもっと早く探しに行こう!
早咲きのソメイヨシノたちが咲き始めて。
そして梅が見頃のピークを過ぎた頃ですが、場所によっては、早咲きのソメイヨシノ系の桜も咲き始めています。ただその場所だけ本当に春が訪れたみたいな華やかな世界。桜のシーズン本番を迎える頃までに、みんなが安心して花見をしたり、気ままなお出かけを楽しんだりできるようになったらいいなと願いつつ、桜を眺めながら、次の季節に思いを馳せました。
半径3kmの中にある風景にたくさんの発見があり、いつもより住まいのある街並みを見つめ直すいい機会になっています。そして、部屋の中でもお花を飾ればいつでも空間は春に。ラナンキュラス、チューリップ、スイートピーなど、華やいだ気持ちを届けてくれる可愛いお花がたくさんあります。散歩の帰り道にはお花屋さんに立ち寄って春のお花を見つけくださいね。