前田有紀の『週末・気分転〈花〉』~第55回~ 親子で味噌作り体験。〈sawvih〉の特別な麹で、世界に一つだけの味噌を作ろう。
10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。第55回は子どもと一緒に参加した味噌作りについてのお話です。
「季節には、季節ごとを。」そんなことを楽しむようになったのは、四季の移ろいが実感できる鎌倉に居を移してからかもしれません。先日のとある寒い1日に、友人家族と一緒に味噌作りを体験してきました。
訪れたのは、鎌倉の浄明寺にある糀屋〈sawvih(そうび)〉さん。住宅街にポツンと佇む、糀を使ったアイテムやスイーツを販売するお店です。
味噌は実は通年で仕込むことができる発酵食だそうですが、冬の時期に仕込むことを”寒仕込み”というそうです。〈sawvih〉店主の寺坂さんは、ご実家が米農園を営んでいらっしゃり、糀屋という職を代々受け継いできた糀のスペシャリスト。無農薬米100%使用した糀は、〈sawvih〉の自信作なんだそう。
早速味噌作りにチャレンジ。
容器をホワイトリカーなどのアルコールで消毒したのち、蒸した大豆、糀、塩を潰して混ぜていきます。
この潰す作業は息子でもできたので、みんなで順番にこねていきました。そして手のひら大のボールを作って、容器に敷き詰めていきます。空気を抜いて、表面を平らにしたら完成となります。
ここから半年ほど発酵を進めて食べられる状態に仕上がるそう。店主の寺坂さんから「自分で作った味噌が、世界で一番美味しい味噌」だと教えてもらいました。
〈sawvih〉さんでは、糀をつかったドリンクや、米粉のロールケーキ、チーズケーキなど、カフェメニューも充実していてついつい長居をしてしまいます。味噌の教室は1年中受け付けているようなので、ご興味ある方はぜひ!
〈sawvih〉
■神奈川県鎌倉市浄明寺5−6−1
■046-737-5188
■10:0〜18:00 水休
そして、”季節には季節ごと。”というのは、お花にも言えること。たくさんの草花が咲き誇る少し前のこの時期は枝物を楽しむのに最適な季節。我が家では、モクレンの大きな枝を飾って楽しんでいます。
ゆっくりと花を咲かせていくのが枝物の魅力。ここから、どのように蕾をほころばせていくのか、毎日変化を眺めるのがとても楽しみです。
枝物は、お花を飾るよりハードルが高く難しいようですが、とても長く楽しむことができるのでこの時期おすすめです。思い切り長めの枝を一種類でごそっと飾ると、その木本来の枝ぶりでとても素敵な空間になりますよ!冬ならではの”季節ごと”を楽しんで、よい週末をお過ごしください。
■前回の記事「「行きつけの花屋さん」見つけてみませんか?鎌倉にオープンしたフラワーショップ〈CHIC〉へ。」はコチラから
■連載「前田有紀の『週末・気分転〈花〉』」