BARをもっと、カジュアルに。 代々木上原〈No. (number) 〉の荻島 渉さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜
お酒業界での広報歴11年!児島麻理子が、実力派の若手バーテンダーをご紹介します。第2回目の登場は、代々木上原〈No.(number)〉の荻島 渉さん。荻島さんはソムリエ・バリスタ・バーテンダーを経験したマルチプレーヤー。物腰やわらかな荻島さんがビギナーにも優しくバーを案内します。
本日のバーテンダーは…荻島 渉さん
荻島 渉
■バーテンダー歴:4年
■生年月日:1990年 11月 6日
■星座:蠍座
■血液型:AB型
■趣味:映画鑑賞、食べ歩き
もともとコーヒーが好きで、バリスタとしてイタリアンバールに入った荻島さん。その後、バールでソムリエを取ったことから、お酒の世界に興味を持ち、バリスタとバーテンダーが出場するコーヒーカクテルの大会に出たのが、23歳の時。
「AB型の蠍座なんで変わってるんです」という言葉通り、若くして好奇心旺盛にさまざまなことに挑戦している荻島さんですが、注目されたのはバーテンダーになって2年目に出た世界最大級のカクテルコンペで日本大会のファイナリストのひとりに選ばれたことです。
その時のカクテルは、ジョン・F・ケネディ空港の以前の名前である「IDLEWILD」というもの。その空港がまだあったなら、という”もしも”をテーマに、参加者から”もしも”の話をコースターに書いてもらい、カクテルと交換するというイベントも実施しました。もしもを考えさせるなんて、なんともロマンチック。
「ニューシネマ時代のアメリカの映画が好きなんです。ギャング映画の「アンタッチャブル」とか。バーってカフェより年齢や業種がさまざまな人が来ます。バーテンダーは作りながらお客さんと話すので、映画や音楽を知っていることが大切ですし、お客さんからいろんなことが知れるんです」
荻島さんの発想力の原点は、人との繋がり。お店で流れる音楽から、近所の人気レストランまで、リサーチは欠かしません。そんな荻島さんが働く〈No.〉は、昼はカフェ、夜はバーの2つの顔を持つカフェバー。ランチついでに寄ることもでき、ノンアルコールカクテルもあるなど、選択肢の幅が広いのが魅力です。
「お店のカクテルはナンバーで振り分けられているんです。カクテル名がわからなくても、1とか2とか番号で覚えてもらえたらよいなと。共通の番号でアルコールとノンアルコールのカクテルがあります。番号順にバランスがとれていて、さっぱりから重くなり、また甘くなってからさっぱりとなっていくので、番号に沿って飲んでいくのもおすすめです」たとえばNo.5は、元はエスプレッソマティーニ。名前を知らなくても番号で頼んだ後に、そのカクテルを知っていくのも面白い。
荻島さんが取り組みたいのは、バーの裾野を広げていくこと。
そして荻島さんがこのバーで取り組みたいのは、バーの裾野を広げていくこと。初めての人にも来やすい環境を作ると同時に、自らもイベントを行うなどバーの外にカクテルを紹介しています。
「カレー屋さんとワインカクテルのペアリングイベントをしたり、コーヒーの焙煎家の方とコーヒーカクテルのイベントをしたりしています。水出しのコーヒーにお酒とフルーツのシロップを使ったり。コーヒーとイチジクとバラとか、とても合う組み合わせなんですよ。」
バラのカクテルとは、やっぱりなんともロマンチック。女性の気持ちをさりげなく汲み取ってくれる荻島さんのカクテルにこれからも期待!
ハナコラボからの質問!
Q.「どんな注文をする女性にぐっときますか?」
A.「自分の飲みかたを知っている女性はいいなあと思います。バーテンダーになりたての頃、練習して好きになったカクテルが「シェリートニック」なのですが、やっぱり自分と同じ好みのカクテルを頼む人のことは気になりますね。」
このお店のこの一杯「No.3」
バリスタとバーテンダーとパティシエによって作り出された大人のモカシェイク。ほろ苦いコーヒーリキュールとエスプレッソをバニラアイスやミルクの甘みが包み込む。
お酒と楽しむ一皿「夜カツサンド」
昼にも出ているカツサンドは、夜にはりんごのチャツネが入って、お酒のアテになるカツサンドに変身。組み合わせるカクテルには、カルバドスを使ったNo.6がベストマッチ。
(photo : Kayo Sekiguchi)
荻島さんのいるお店はここ。〈No.(number)〉
デザインオフィス301が手掛けるカフェバーは、人と人が出会い、アイデアを生み出す場所を目指して作られた場所。昼14:00からお酒も提供し、ノンアルコールカクテルも豊富に揃う。
◾️東京都渋谷区上原1-33-11 TOPCOURT4 3F
◾️03-6712-5068
◾️9:30〜23:00 (L.O. 22:30) 月曜定休
■第1回:渋谷〈The SG Club〉のJoshin Atoneさんはこちらから。