【Lesson.3】ペアリングの研究成果を発表。 クラフトビールゼミ集大成!〈スプリングバレーブルワリー〉オリジナルのペアリング、一番人気はどれ?
ハナコラボメンバーが〈スプリングバレーブルワリー〉(SVB)の協力でクラフトビールについて学んできたゼミ。これまで学んだことを詰め込んで、ハナコラボミーティングで発表しました。
ゼミ集大成の発表会、開催!
約9カ月間、クラフトビールについて学んできたハナコラボのゼミ生たち。今回は〈スプリングバレーブルワリー〉のブランドアンバサダー、中水和弘さんから学んだことの研究発表の場として、ハナコラボミーティングを開催。ゼミ生が考えたオリジナルのペアリングをプレゼンした。
〈スプリングバレーブルワリー東京〉は、併設の醸造所で造った限定クラフトビールが食事と共に楽しめる店。その中でも定番の「コアシリーズ」6種とのペアリングを考えた。
4人が一致して選んだのが、山椒と柚子の風味が爽やかな「Daydream」。このビールを〝課題曲〞に、それぞれもう1種セレクトして合わせるフードを試行錯誤。全部で8通りのペアリングが提案された。
当日は本誌公式インスタグラムでも投票を実施。フォロワーが〝妄想ペアリング〞をして選んでくれたのは、川久保美月さん考案は「Daydream×季節野菜のおばんざい」、小谷津友里さん考案は「Daydream×サーモンと野菜のピザ」、小竹あかりさん考案は「on the cloud×フルーツサンド」、風間夏実さん考案は「COPELAND×ロール寿司」という結果に。テイスティングした参加者との違いも面白いところだ。
ゼミ生考案のペアリングフードは、特別に〈スプリングバレーブルワリー〉が用意。果たしてその相性は?
小竹あかりさんリコメンド。
ビールの柚子感にリンクさせた柑橘を使ったサラダに、薄めに切った生ハムをなじませた一品。「みかんを食べた後にビールを飲むと、フルーティさが際立つ!」「爽やか×爽やかで間違いない」「どんな気分の時でもおいしく味わえそう」と、さっぱり感が好評だった。
「食材が何か考えながら食べてみて」と小竹さん。旬の柿に白餡とチーズクリームを合わせたレシピは、甘味と酸味がフルーティなビールにぴったり。「スイーツとビールが合うのは意外」「まったりと甘いサンドイッチをビールと口の中で合わせて爽やかさアップ!」
風間夏美さんリコメンド。
淡白な白身魚のフライは、山椒を練り込んだ衣、柚子を入れたタルタルソースで「Daydream」にぴったりの組み合わせ。「月一のごほうびにしたいレベル!」「がっつりとフライなのに爽やか」と上々のコメントが。ビールに鉄板の揚げ物が、さらにパワーアップしている。
海苔巻きでなく、カリフォルニアスタイルにした五穀米のロール寿司。麦の風味が特に強いビールの穀物感にしっくりくる。「酢飯と麦の香りがよく合って、寿司がよりおいしく感じた」「お寿司といったら日本酒、というイメージを一新!」と、意外に感じた人もいたよう。
川久保美月さんリコメンド。
お店一押しの野菜、パドロンやズッキーニなどに、柚子の香りがしっかり感じられるジュレをトッピング。「お通しや箸休めに、気分が和らぐものを考えました」と川久保さん。「野菜のおいしさを引き出してくれる!」「1杯目にぴったり」と、狙い通りの反応があった。
「パン呑み」ブームを意識して提案した、マーマレードを練り込んだブリオッシュ。甘味と苦味のバランスが良いビールに意外とぴったり。「第一印象では想像がつかなかったけど、よく合っていてびっくり」「口の中いっぱいに小麦のおいしさが広がって幸せ!」
小谷津友里さんリコメンド。
脂が乗ったサーモンピザのオイリーさを、ビールのキレ味でリセット。「サーモンの塩味とビールのさっぱりさが間違いない。いくらでも飲めるし食べられる」と、ビール×ピザの相性を再認識。「ズッキーニの苦味が『Daydream』とマッチ!」と具材のセンスも高評価。
トロリと出てくるチョコレートソースが小谷津さんのこだわり。ビールは冷やしすぎないのもポイント。「黒ビールはあまり楽しみ方がわからなかったけど、甘いチョコとの相性を知れて勉強になった!」「一緒に味わうとよりおいしい。ペアリングの醍醐味がわかった」
8種類の中で一番人気だったのは、川久保さん考案の「496×ブリオッシュ」。味わってみると納得の組み合わせが評判だった。
〈スプリングバレーブルワリー東京〉
醸造所は1階席からも2階席からも眺めることができる。店頭ではオリジナルビールやオリジナルグッズの販売もあり、プレゼントにもぴったり。
■東京都渋谷区代官山町13-1 ログロード代官山
■03-6416-4975 代官山
■8:00~22:30LO(〜21:00LO)無休
■215席/禁煙
今回教えてくれたのは…
中水和弘(なかみず・かずひろ)/〈スプリングバレーブルワリー〉のブランドアンバサダー。並々ならぬビールの知識を持ち、このハナコラボクラフトゼミで講師を務めてくれている。
ハナコラボが学ぶクラフトビールゼミ。
ハナコラボから選ばれた4人のゼミ生が、クラフトビールについてのスペシャルワークショップに参加。顔合わせでの基礎知識講座、京都でのホップ畑見学などを経て、ビールとフードのペアリングについて学んできた。先日最終講義を終え、集大成としてハナコラボミーティングを開催。
■参加メンバー(左から)
・川久保美月(かわくぼ・みづき)/ディレクター。この店のビールでは「Afterdark」一筋。
・小竹あかり(こたけ・あかり)/会社員。趣味である旅行先でも、ビールが欠かせない。
・小谷津友里(こやつ・ゆり)/モデル、MC業などで活躍。ゼミを通してビール好き度アップ。
・風間夏実(かざま・なつみ)/企業広報として働く傍ら、ビアガーデンの広告にも出演。
ビールの奥深さを学び、今後も楽しみ続けます!
中水教授とハナコラボによる特別ゼミは今回で終了。現在進行形でどんどん進化するクラフトビールの世界を学んだことで、お店でもお家でもさらにビールを楽しめるようになったメンバー。自分なりのペアリングを探す旅は、今後も続いていきそう。教授、ありがとうございました!
(Hanako1180号/photo : Hiromi Kurokawa text : Kahoko Nishimura)
★ハナコラボクラフトゼミ第2回目「ビールと料理の相性を学ぶ!クラフトビールゼミ「ペアリングの実践&応用編」。」はこちらから。