2019年の名店シリーズ。 ロブション出身シェフが手掛ける。【代官山】フレンチ〈COTEAU.〉でプリフィックスコースを。
レストランはその語源の通り、心を癒し、人生を豊かにしてくれる場所。日本のトップシェフが手がける店には、レストランの存在意義を未来に繋げるヒントがありました。Hanako『1000円の幸せと、6000円の悦びと。おいしい店!』「代官山から食の新しい“悦び”を発信。」より、須賀洋介シェフが手掛けるフレンチ〈COTEAU.〉をご紹介します。
日本を代表するシェフが届ける“悦び”とは?
〝フレンチの巨匠、ジョエル・ロブションの右腕〞〝日本のフレンチを刷新したアイアンシェフ〞など、スターシェフとして多くのエピソードを持つ須賀洋介さん。
これまで、世界中のグランメゾンを渡り歩いてきた須賀さんが、今年、初のレストランプロデュースを手がけたことが大きな話題を呼んでいる。
厳選した日本の食材を使い美しく華やかなひと皿に。
代官山の〈COTEAU.〉で供するのは6900円のプリフィックスコースのみ。
自身の料理研究をテーマとした〈SUGALABO〉は完全紹介制の〝プラチナチケット〞ゆえ、高嶺の花的な存在であったが、じつは須賀さんの新しいチャレンジはいま、世界の名だたるレストランで同時多発的に起きている現象でもある。〝トップシェフの料理をもっと身近に〞。そのスタイルは店によってさまざまだが、須賀さんは「日本の食材を最大限に生かす」というテーマのもと、レストランの新しいファン層を拡大するために、メニュー構成だけではなく、空間づくりやコンセプトを熟考した。
〈nendo〉が手がけた代官山らしい上品な空間。
「代官山はファッションや食に対してとてもポジティブな印象。僕自身、上京してこの街を訪れた時、とてもワクワクしました。その思いを持ってここに来てくれるお客様が増えたらいいな」と須賀さん。スターシェフによる新しい価値観がレストランを訪れる〝悦び〞を教えてくれる。
〈COTEAU.〉
開放感のあるダイニング。店名通り、小高い丘に立つ瀟洒な邸宅のような佇まい。季節ごとに異なるプリフィックスコース 6,900円(税込・サ別)は、アミューズ、前菜2種、肉か魚を選べるメイン、デザート、ハーブティーが登場。季節によってコース内容は変更。須賀シェフの盟友、松田歩シェフとモルドヴァン・ヴィクトル氏が料理を手がける。
■東京都渋谷区代官山町14-18 KASHIYAMA DAIKANYAMA 4・5F
■03-5784-1670
■17:30~24:00(土日11:00~16:00、17:30~24:00) 月休
■60席/禁煙
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(Hanako1179号掲載/photo : Kenya Abe text : Keiko Kodera)