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他では味わえない圧巻の景色を堪能できる瀬戸大橋スカイツアーも! 小豆島と丸亀城、瀬戸大橋をのんびり巡る贅沢な香川1泊2日旅【後編】。
忙しい日々を送っていると、たまにはのんびりした穏やかな気候の下、おいしいご飯を食べたりゆったりした時間を過ごしたくなりますよね。そんな人にオススメなのが、東京から一泊二日でも行けてしまう香川県・小豆島の旅!後編では瀬戸大橋にのぼるスカイツアーや、香川名物のうどん店訪問など、高松、丸亀周辺のおすすめスポットを紹介します。前編の記事はこちらからどうぞ。
瀬戸大橋が一望できるラウンジも併設!〈香川県立東山魁夷せとうち美術館〉。
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ホテルで朝食を食べたら、出発し2日目は高松へ。
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高松築港へは、小豆島から車のまま乗り込めるフェリーに乗って約1時間で到着します。ちなみにフェリーの中でも香川名物のうどんが味わえますよ。
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午前中は、アート鑑賞をしに〈香川県立東山魁夷せとうち美術館〉へ。
東山魁夷は明治41(1908)年に横浜で誕生した画家。東京美術学校(現・東京藝術大学美術学部)を卒業後、戦禍や肉親の死などの苦難の中、「残照」(1947年)で高い評価を受け、現在では昭和を代表する日本画家と称されています。
本人は香川出身ではありませんが、祖父が坂出市櫃石島出身であることから、魁夷と香川には深いゆかりがあるそう。今回訪問した〈香川県立東山魁夷せとうち美術館〉は、魁夷の遺族より作品の寄贈を受け、それらを多くの人々に広く鑑賞してもらうために整備されたものです。
館内では、魁夷と香川とのゆかりを紹介し、さまざまなテーマで所蔵作品を展示。
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また、1階にあるラウンジでは海側に大きく視界が開けており、美しい瀬戸内海と瀬戸大橋を存分に眺めることができます。
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〈香川県立東山魁夷せとうち美術館〉
■香川県坂出市沙弥島字南通224-13
■0877-44-1333
■9:00〜17:00(最終入館16:30)
■月休(祝日の場合、翌火休)
■公式サイト
ランチは抜群のロケーションで堪能する香川名物「讃岐うどん」を!
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「香川といえばうどん」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。「讃岐うどん」の本場である香川県内には、古くから地元で愛される名店から新進気鋭の新しいお店まで多数のうどん店が存在し、その数は香川県内のコンビニエンスストアの総数よりも多いとされています。
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今回訪問した〈あやうた製麺〉は、田園風景が広がる抜群のロケーション、納屋を改装した風光明媚な環境でおいしいうどんが食べられると評判の名店です。

野菜や米は産直品や近所の農家から仕入れた品を使用するなど、地元とのつながりも大切にしています。
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軒先でうどんを受け取って、席でトッピングをして食べる「セルフ」タイプのお店で、本場香川スタイルのうどんを味わってみては?
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〈あやうた製麺〉
■香川県丸亀市綾歌町岡田西 1785
■0877-86-3993
■11:00〜14:00
■金休
瀬戸内海の絶景を堪能!「瀬戸大橋スカイツアー」へ。
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昭和63(1988)年4月開通で、四国と本州を初めて陸路で結んだ瀬戸大橋。
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そんな瀬戸大橋の魅力を思う存分堪能したい人におすすめなのが、「瀬戸大橋スカイツアー」です。
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建設に携わった技術者等が瀬戸大橋の建設技術や歴史などをわかりやすく解説しながら、通常立ち入り禁止の管理用通路や塔頂(海面から175m)なども巡るコースになっています。
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海峡部9.4kmに架かる吊橋、斜張橋、トラス橋6橋などによる道路と鉄道の併用橋の瀬戸大橋。
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いわゆる「児島・坂出ルート」として本州四国連絡橋3ルート(※残るは神戸・鳴門ルート/尾道・今治ルート)の先陣を切った橋の裏側を見ることができる「瀬戸大橋スカイツアー」は、大変貴重なアクティビティ。
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ツアーでは車道や列車を間近に眺められるエリアも巡れるとあって、年内は予約がもう埋まってしまっているそう。
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そして「瀬戸大橋スカイツアー」一番のおすすめポイントは、通常は入ることができない塔頂に登ることができること!
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塩飽諸島や四国、本州を360度ぐるりと見渡すことができ、圧巻。
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どこまでも晴れ渡る空に、本州と四国に続く瀬戸内海の島々を隅々まで見渡すことができ感動しました!
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また、個人的には管理用通路を歩くのも、大人の社会見学のようでとってもワクワクでした。
「瀬戸大橋スカイツアー」
■香川県坂出市
■0877-43-0530(瀬戸大橋スカイツアー事務局)
■公式HP
総高日本一を誇る、現存十二天守の一つ〈丸亀城〉。
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最後は香川の歴史の息吹を感じられるスポット〈丸亀城〉へ。別名「亀山城」とも呼ばれる〈丸亀城〉は、標高約66mの亀山に築かれた平山城で、本丸・二の丸・三の丸・帯曲輪・山下曲輪があります。
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「石垣の名城」として全国的に有名で、公益財団法人日本城郭協会が選定した「日本100名城」にも選ばれているほか、天守が当時のまま保存されている「現存十二天守」の一角を担っています。
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〈丸亀城〉は、慶長2(1597)年に生駒親正によって高松城の支城として築城。丸亀市の中心市街地は、この築城により形成されてゆきました。その後、元和元(1615)年の一国一城令により、生駒氏は高松城を残して丸亀城を廃城としましたが、寛永20(1643)年には山崎氏が幕府の許可を得て廃城となっていた丸亀城の改修に着手。延宝元(1673)年に大改修が完了し、現存する石垣の大半もこの際に完成しています。
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亀山の山麓から山頂まで4重に重ねられ、その積み上げ方から「扇の勾配」と呼ばれる石垣は、合わせると60mもの高さとなり、総高としては日本一の高さを誇っています。
今の季節は夜になるとライトアップの演出も行われており幻想的。昼と夜で違った表情を見せるのも魅力的です。
〈丸亀城〉
■香川県丸亀市一番丁
■0877-22-0331(丸亀市観光協会)
■9:00〜16:30(最終入場16:00、天守閣以外は24時間開放)
■無休
1泊2日でギュギュッと満喫できる香川・小豆島の旅。
東京羽田空港までの最終便は、20:15高松空港発の飛行機。1泊2日でも朝から夜まで目一杯観光できるのもいいですよね。次の旅行先の候補に、ぜひ入れてみてはいかがでしょうか?
▼前編の記事はこちらから。