ホテル〈MEMU EARTH HOTEL〉で叶う! 北海道・十勝の美しい自然を五感で満喫するアクティビティとは?乗馬体験やピザ作りも。
清流や海が広がる大樹町の自然に触れ、地元の新鮮な食材を使った料理で旬を味わう。北海道・十勝のホテル〈MEMU EARTH HOTEL〉でしかできない、特別な体験で五感を思い切り解放!
十勝の時間に身を任せ、自然で暮らすように泊まる。
飛行機と車を乗り継ぐ。清々しい風と牧草地特有の香りを感じながら辿り着く、大樹町・芽武という場所に〈MEMU EARTH HOTEL〉はある。地名のメムは、アイヌ語で〝泉の湧き出るところ〞という意味。もともとは、数々の名馬を輩出したサラブレッドのトレーニング場であり、日本を代表する建築家である隈研吾氏や伊東豊雄氏がその後に建てた実験住宅や、国際大学建築コンペの作品が並ぶ敷地として姿を変えてきた。それらの建築を客室として活用する計画が立ち上がり、2018年秋、スタイリッシュな建築と美しい自然を堪能できるホテルとして開業。宿泊以外にも、十勝の風土を全身で感じられるアクティビティや食を楽しめる。ホテルを取り囲むのは牧場や畑。もちろん周辺にはコンビニも飲食店もなければ、街灯の明かりすらない。スマホを見ることも忘れ、気づいたら十勝の時間に身を任せているはずだ。
馬と触れ合う時間は忘れられない思い出に。
十勝の広大な牧場ではたくさんの馬や牛が飼育されており、野生のキツネやリスにもあちこちで出会うことができる。ホテル敷地内の馬舎にも、4頭の馬と2頭のポニーがいる。宿泊者は、リクエストすれば、スタッフが付き添う形で10~15分ほどの乗馬体験が可能。
また、雨の日には、ドライフラワーをガラスボトルに詰めるハーバリウム体験がおすすめ。
植物はホテル周辺でとれたものなので、旅の思い出を家でも楽しめる。
十勝の牛や新鮮な野菜で大地の恵みを存分に味わう。
旬の野菜やお肉を堪能できる、沼田元貴シェフ特製のディナーはコース形式。
この日は、坂根牧場で育ったグラスフェッドビーフの赤身をアースオーブンで蒸し上げたメインディッシュがお目見え。敷地内で育った柏の葉に肉を包んで熱を通し、近くの歴舟川で拾い集めた石をお皿に代えて。ホテルが掲げる「資源再読」に基づき、土地の資源を楽しめる食体験だ。
人気のピザ作りは、前日に生地を仕込み2日目に焼き上げる。
自転車に乗って風を切り森を抜けたら目の前は海。
マウンテンバイクを貸し出してくれるので、晴れていたら海まで15分ほどかけてサイクリングに出かけよう。牧草地と森を抜け、坂を下りきったらゴール。
次の瞬間、目の前には一面の美しい海が広がる。心地よい潮風に吹かれながら読書もいいかもしれない。
形が綺麗な石や流木を見つけたら記念に持ち帰ってみては。
清流の音や鳥のさえずりに感覚が研ぎ澄まされていく。
「大自然を深く感じたいなら、ぜひこちらへ」と、スタッフの原田裕人さんが教えてくれたのがクルマで約15分の当緑湿原。涼しい気候ならではの珍しい草花も多く、波と風の音を聴きながら美しい景観を楽しめる。
また、歴舟川のせせらぎを聴きたい人は坂下仙境へ。鳥のさえずりも響き渡り、マイナスイオンたっぷり。
摘みたてのハーブがお酒やサラダを彩る。
食をテーマにした実験的なイベントを行ってきた「NEST WE GROW」というスペースとホテルの菜園部分には、ミント、ナスタチウム、大葉など、香り豊かなハーブが植えられている。
ゲストが自分の手で摘んだハーブを使ってシェフが前菜を作ってくれたり、モヒートのカクテルを作ってくれるうれしい体験も。
〈MEMU EARTH HOTEL〉/大樹町
「地球に泊まり、風土から学ぶ」をコンセプトに、2018年秋オープン。東京・羽田空港から出発するなら、とかち帯広空港までおよそ1時間半。そこから〈MEMUEARTH HOTEL〉までは、車で50分ほど。その他、立ち寄りスポットは点在しているため、移動は車を利用するのがベスト。
■北海道広尾郡大樹町芽武158-1
■01558-7-7777
■IN 14:00/OUT 11:00
■〈Même&HORIZON HOUSE〉1泊1名54,000円~、〈INVERTED HOUSE〉1泊1名43,200円~(共に朝夕食あり)
(Hanako1174号掲載/photo : Takao Iwasawa model : Yu Kaino text : Satoko Muroga)